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1章 5話

「え?」


柏原は菊田の発した言葉を理解するまでに時間を要した。


風が少し強く吹き、桃色の雨が降る中二人の間に沈黙が訪れる。


「もう一度言うわ。桔梗ちゃんに捕われているのは柏原くんだけじゃない。私だってまだ彼女が死んだなんて受け入れられない。だけど、それを受け入れなきゃいけないって教えてくれたのは彼女だった。」


柏原は見た。菊田の頬を涙が伝うのを。


「菊田さん、どうして泣いてるの?」


柏原はなぜ菊田が泣いているのかわからなく質問したが、菊田は何も答えようとしない。


桜の花びらが舞い終わり、今度は辺り一面にピンクの絨毯が色鮮やかに地面を飾る。


柏原の中で有田桔梗が死んでからずっと閉じ込めてた、感情が解き放たれた。


「菊田さん」


柏原は菊田に呼びかけるも反応を示さない。


「菊田さん、僕の目を見て聞いて欲しい。」


それで菊田はやっと顔を上げ、目が赤くなった状態で柏原を見つめた。

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