表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/39

純血種(ピュアブラッド)と半血種(ハーフブラッド)

 テオ様のお話をするにあたって必要な純血種(ピュアブラッド)半血種(ハーフブラッド)のお話をしましょうか。


 この世界には多種多様な種族がすんでおりますゆえ、他種族での恋愛などもやはりあります。この際に生まれる子どもに引き継がれる両親の能力の割合や、血の濃さ等により純血と半血に別れます。どちらが優れていてどちらが劣る、等と言うことは特にはありませんが、半血種の方が両親の特性を持っているため、優れている個体が割合的には多いかもしれません。


 純血種と半血種の生まれる割合は母親の種族の純血種と父親の種族の純血種の割合が1対1、半血種の割合は純血種に対して5分の1ですので、20パーセント程ですね。


 純血種の子どもが生まれた場合、基本的には生まれた種族の家で育てられます。ただ人との間に生まれた子どもは種族に関わらず魔大陸で育てられます。これは魔大陸と人が住む新大陸の軋轢の問題ですね。今後ユリウス様の計画が上手くいけば新しい方法も生まれるのでしょう。


 一番問題とされるのが半血種が生まれた場合です。半血種は優秀な者が多いゆえ、次期当主に推されることが多いのですが、それをよく思わない純血種により迫害されることも多くありました。

[他種族と混ざっている血では代々受け継いできた血脈への冒涜だ]とか、[半血種なら半血種同士で新しく家を立てればいい]などです。そもそも生まれる割合が少ない半血種ですから、数の暴力に曝されることも少なくありません。


 このような迫害が多くあった時代。それに否を唱えたのが竜帝様と当時の獣王の2家でした。どちらも強さこそ正義の種族ですから強い半血種を否定する風潮を止めに入ったのです。


 結局その時の争いは、半血種は獣王の家が引き取るという形に落ち着きました。その後新大陸と交流が始まり、半血種も少しずつ受け入れられていきましたが、一部の純血種至上主義の間では未だに迫害があるとききます。


 そこに関係してくるのがテオ様とルイ様です。

 お二方共に半血種であり、家が純血種優位の種族なのです。サイクロプスキング家等は、今でこそ獣王家に付き従っていますが、かつては悪魔侯爵の下に付いていて、テオ様が生まれた際にサイクロプスキング家当主が鞍替えを行ったのですがそれが純血種派の反発を起こしています。


 ゴブリンロード家は以前からロードの系譜に従っている家ですが、ヴァンプロード家とはそこまで繋がりはなく、どちらかと言えばリッチ家と親しい家でした。しかしルイ様が生まれた際にこちらも当時から半血種にも寛容だったヴァンプロード家との繋がりが強化されました。


 そして純血種派から半血種派に変わる反発を抑える目的もあり、生まれた年が同じだった姫様、ルイ様、テオ様の3人は幼なじみとして仲良く今までやってきたのです。


 純血種と半血種についてはこのような感じでしょうか。それでは夜も明けてまいりましたので、私はお仕事に戻ると致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ