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俺のパートナー?

偽名が決まったことで、フィルと焔さん(さすがにちゃん付けするのはちょっと)はいざ召喚してみろと一言声をかけ、二人でじゃれあいを繰り広げている。

「ぇー、とりあえず、血を流して喚ぶ?え、どうやって喚べばいいの?血ってどれくらい流すの?」

疑問を呟くけれど、二人には届いてないようで二人は和気藹々とした会話を繰り広げています。

手を噛んで血を出すとか、親指の腹を噛むとかそんな度胸もなければ、痛いこともしたくないので刃物を持ってこようと思います。

厨房から持ってきてもそれまでだけど、料理のための道具を血で汚すのもどうかと思ったので、引き出しからカッターを取り出して元の位置に戻ってきた。

やっぱり便利だよね、この家。

カチカチっという独特な音がなり、刃を出す。その刃を腕にそっと滑らせていく。まっすぐな線が現れ、じくり、じくりと赤い滴、血が溢れてくる。その痛みと流れる血が連動しているような気までしてくる。そしてその血がゆっくりと腕から流れ落ち、地面の草の上に垂れた。

「俺のパートナーとなるものよ、呼び掛けに答え、姿を現せ」

言葉を発すると、流れ出た血が何度か分かりやすいほどはっきりと跳ねた。それから何度かドクン、ドクンと脈打つように動いたかと思えば、まばゆい光に包まれた。

その眩しさに目を閉じる。



「えー?なんで僕がこんなとこに~?召喚とかお断りって、げっ」


気だるげで、子供っぽい声が聞こえ、目を開く。そこには白色に輝く少年がいた。12くらいの身長じゃないかな?

「こりゃーおどろいた。竜王の小倅じゃねーか!それも貴重な白。長生きとかそんな次元じゃねーんじゃねぇの?」

「竜王!?僕始めてみた!すごいねぇ!か、じゃなくってルナ?」

目を真ん丸にさせて(?)二人はいう。正直すごいことなのか、よくわかんない。

「えっと、初めまして君を喚んだ者です」

「はぁ、賢者のお供とか...なんで僕が?まぁ、崇高なる竜王を従えたいっていう気持ちはわかんないでもないけどさ!髪と目は問題ないけど地味っぽい顔といい、なよっとした体、気の弱そうな態度だし、そんな人に遣えるとか」

嫌みっぽくぶつぶつと文句を言う彼に、俺は正直戸惑いを隠せない。

「ねぇ!フィル聞いた!!?地味っぽいって!地味!あぁ、眼鏡も目も髪も変わってもちゃんと地味!嬉しいな!!」

「もー、香月ってば普通怒るところなんだけどな?」

「あー...」

なにか横でいってたけど気にしない!だって地味!

整ってる顔なんてない!あぁ、夢が覚めたみたいだ、やっぱり俺は地味が、平凡が一番好きなんだ。

「へぇー、香月って言うんだ。変なやつだけど」

「そうそう!君の名前は?...って、え?」

ついつい名前に答える、が疑問に思いフィルを見ると手を合わせてごめーん!やっちゃったー!といってきた。

...偽名なんて決めなくてもよかったんじゃ?

「あーぁ、これだからバカは」

「焔ちゃんだって止めなかったー!」

と、また仲良くじゃれあいを再開させている。

「あー、うん。香月って言うんだ。外じゃルナって呼んでね、君は?」

「えー、なんで言わなきゃいけないのー?って言いたいとこだけど、しょうがないから答えてあげる。僕らは種族名でしか呼ばれないんだよね、父様とかは倅って呼ぶし、だからなんとでも呼べば?」

とまぁなげやりな態度で教えてくれた。

まず名前をつけるとこから...と考え、ちらっとフィルを見ると彼はまだこちらの事に気もとめずに仲良くしてる。名前を何にしようと考え、取り敢えず

「家の中入ってお茶でも飲もうよ、それから名前考えよっか?」

大変遅くなりました!

個人的な都合がありまして、ご迷惑をお掛けしております。これからも多分亀さんペースになると思いますが、見捨てずついてきてくださるとありがたいです。

これからもよろしくお願いします。

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