頼み
おはようございます。はじめまして。
ようやく……と言いますか、やっと前へと進みます。
初めて、作品に対して感想を頂いたのですが、
横書きで読むので、これが一番読みやすいかなと思い、調整していた改行方法に指摘を受けまして、読者視点だとこの方が違和感があるのかと……勉強させていただいた次第です。
改行問題につきましては、現在さっそくに問題にとりかかってますが、先に進捗完走を目標に突っ走ってますので、完全に直しきるのに時間をいあただきたい次第です。
他にも、御意見あれば拝聴させて頂きたいので、お聞かせ願えると助かります。
では、引き続きよろしくお願いします。
「マーテル様!」
様?ただの知り合いじゃないのか……このふたり。
爺さんが思わず発した言葉に、俺は首を捻ってしまった。
「マーテルなら大丈夫ですよ。すぐに復活すると思います」
「そうじゃろうか……」
爺さんはそう言うと、心配そうにタブレットを見つめている。
「そんな事よりも……話の続きを……」
さっきの言葉は聞かなかった事にしておこう――俺は心にそう決めた。
「うむ……わかった。して……お主にわしが何をさせようとしておるかという事じゃが……」
俺はとにかく日が暮れる前に家に帰ろうと心に決めていた。
目的は……そう、家族が持ち逃げした100万ガルドの奪還のためだ。
「はい……俺は何をすればいいのでしょうか?」
だが、その前に目の前の老人に一食の恩を返しておきたかった。
「……実はの、お主に食事を奢ったのに目的なんぞないのじゃ」
「えっ?」
「お主が……わしの昔の知り合いに瓜二つでの……なつかしさから、食事に誘ってしまったんじゃよ」
そうなのか。まぁ……世の中、似た人間が3人はいるっていうしな……。
「じゃが……お主と同じ時間を過ごしてわしは気が変わった……」
「……それはどういう意味ですか?」
なんか……空気が変わったな。さっきまで、陽気な表情を見せていた爺さんから陽気さが消えたのがわかった。
「ヒロ殿……もしよければじゃが……わしに……この年寄りに力を貸してくれんか?」
「……内容によりますが……」
爺さんから発せられる圧力に、俺は返事を濁してしまった。
「うむ……実はの……わしの孫娘であるリリィが、人間達に捕まってしもうたのじゃ……」
無理だ――俺は一瞬でそう判断した。
おそらく犯人は、ブローカーと世間で呼ばれている集団で間違いないだろう。
晶石のためなら、強力な魔法を行使する魔族ですら狩りの対象にしてしまう……言ってみれば生命知らずの頭のおかしい集団だ。
「ほほぉ~フーベル……お主、孫がいるのか」
もう……復活したのか。
だが、マーテルのその姿はタブレットに隠れたままだ。
「俺には……」
「逃げるのか……ヒロ」
昨日まで学生だった駆け出し勇者にどうしろと?
「逃げて隠れているお前に言われたくないね」
「なっ……わしは逃げてはおらんぞ。お主をぎゃふんと言わせるための……そう、これは戦略的撤退というやつじゃ」
「はいはい……左様でございますか」
俺はマーテルに適当に返事を返すと、どう爺さんに断ろうかと真剣に悩んでしまった。
爺さんはそんな俺を穏やかな表情で見つめてくるだけで、何も言おうとはしない。
なんで、そんな冷静でいられるんだよ――爺さんに対して俺はそう思ってしまう。
それに……どうして……爺さんは敵である人間の町になんて来たのだろうか?
俺がそんな事を思った時、いきなりマーテルがとんでもない事を言いだした。
「フーベル……ヒロを連れて孫を助けに行ってこい……わしが許す」
「勝手な事を言うな!」
俺は思わず声を荒げてしまった。
武器や道具の扱いに長けた……戦いなれした集団に、俺なんかが敵うわけがない。
「『俺なんかが敵うわけがない』お主そう思っておるな」
「あぁ……だって実際そうだろ?俺がいったいなんの役に立つんだ」
「ふむ……ヒロ、お主……本心では、さらわれたフーベルの孫の事をどう思っておるのじゃ」
そんなの決まってるだろ。
「かわいそうだと思ってるに決まってるだろ」
「そうか……では、お主に助けに行けるだけの実力があったならば……助けには行くんじゃな」
「当たり前だろ!さっきからなんなんだよ……」
その実力がないから、無理だと思ってるんだろうが。
「フーベル」
「はい……マーテル様」
「今のヒロの言葉……しかと聞いたか?」
「はい……確かに……聞きもうした」
何を嬉しそうに頷いてるんだ爺さん。
「よし!では決まりじゃ!ヒロ……その格好では生命がいくつあっても足らぬ。武具の調達に今から出掛けるぞ」
「はぁ~!?」
俺はマーテルの言葉が理解できず、思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回より、武具調達へ移り、そして初戦闘となります。
次回は、マーテルにお約束と言ってもいいかもしれない変化がありますので。
次回更新:10日12時です
よろしくお願いします。




