表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

幼馴染の暇つぶしを手伝ったら天職がみつかった

作者: 猫の集会
掲載日:2026/06/16

 幼馴染のモカは、病弱だ。

 

 とにかくよく熱を出し、学校を休む。

 

 でも、そんなモカ…とにかく元気なときは、めっちゃ笑うし、運動も大好きだ。

 

「どう?今日は、行けそう?」

「熱あるからムリだよって、お母さんに言われた。最悪」

 

 モカが口を尖らせて布団を被った。

 

「つまんない‼︎どっか行ってパァーッと遊びたい‼︎出かけたい‼︎」

「元気になったら、行こうぜ。モカの好きなところ」

「うん…わかった。いってらっしゃい」

「うん。行ってくるよ」

 

 オレなら、学校休めて大喜びだけど…モカは、そうじゃない。

 

 

 モカ…暇だろうなぁ。

 

 休み時間、楽しそうにメイクの話をしている女子をみながら、オレはモカのことを考えた。

 

 

 昔、よくモカとおままごとしたっけなぁ。

 

 モカは、お日様の下でおままごとが大好きだったんだよな。

 

 でも、すぐ熱出すからってあんまり外で遊べなかったっけ。

 

 …

 

 モカが、せめて少しでも外に出て気分転換できたらなぁ。

 

 なんかいい方法は、ないかな…

 

 天井を透明にする⁉︎

 

 …

 

 眩しくて眠れないか。

 

 …

 

 あ、景色の写真集とか売ってたな。

 

 

 帰りに本を買っていってあげよう。

 

 

 学校の帰り道、さっそく本屋へと向かった。

 

 景色景色…

 

 景色の本を持ち、レジに向かおうとしたそのとき、なんだかとっても可愛らしい絵本がめにとまった。

 

 丁寧にかかれた、ひとつひとつの小物たち。

 

 お菓子屋さんの陳列されたお菓子たちの絵。

 

 この瓶には、きっと飴が入ってる。

 

 あ、これはチョコレートだ。

 

 

 絵本なのに、ずっとみていられるくらいひとつひとつがかわいい。

 

 すげーな、この一ページをかくのにどんだけ時間をかけたのだろう?

 

 みていてとっても楽しかったし、あっという間にときが過ぎていた。

 

 そして、いつのまにかその本も購入していた。

 

 すごいなぁ。

 

 モカにも学校に行けない日は、こんな本があればいいのだけど…

 

 モカは、恋愛本が好きだ。

 

 基本ハッピーエンドの漫画を何周もしている。

 

 でも、それも飽きたって言ってて…

 

 モカがドンピシャでハマる本を、とにかく探したけど、なかなか難しい。

 

 …

 

 うーん…

 

 うーん…

 

 …

 

 部屋にあるミニホワイトボードに、どんな本がいいか書いているうちに、なんか…

 

 なんか…

 

 ひとつの話が出来上がりつつあった。

 

 試しに、オレがはなしをかいてみた。

 

 モカが好きな展開になるように、はなしをよせて、よせてと。

 

 完結してないけど、モカが好きそうなはなしが途中までできた。

 

 こんな本を誰かがかいてくれていると助かるが…

 

 でも、やっぱりそんな本がいまだに見つからず…

 

 またモカが体調を崩したとき、オレは景色の写真の本しか、用意できなかった。

 

「オレさ、モカが退屈しないようにモカが好きな本探したんだけどさ、なかなかないんだよな。」

「そうなの。でも、この景色本を読んで脳内旅行するから大丈夫。ありがとね」

 

 モカの一生懸命な笑顔に、オレは思わず自分のかいたはなしを、送信していた。

 

 送る気なんか、全くなかったけど…

 

 なんか、あんまりにもその笑顔が…かなしそうで、オレはとんでもない行動をとってしまった。

 

「あ、つまんなかったら削除して。てか、つまんないだろうから、みなくてもいいから。オレ、絵が描けなくて文章でごめんな。じゃ、学校行ってくるね」

「うん、ありがとう‼︎読むよ?ありがとう‼︎なんか、読む前からワクワクする!」

 って、喜んでくれたモカ。

 

 モカ…

 

 モカは、優しいな。

 

「早く元気になれよ」

「うん!」

 

 オレは、そのまま学校に行ったんだけど、モカから連絡が来ていた。

 

(めっちゃ面白い‼︎続き読みたいから明日も熱出しちゃおうかな)

 ってきていた。

 

 面白いって言われたら、そりゃ嬉しいだろ。

 

 調子にのって、オレは続きをかいた。

 

 そして、モカが休みの日に続きのはなしを送信した。

 

 

 最近のモカは、熱が出ると嬉しそうで回復も早いんだと、モカかあさんが教えてくれた。

 

 

 そんなある日、珍しくオレが風邪をひいた。

 

 そしたら、モカがとある大きな封筒をオレにくれた。

 

「これ、わたしが学校行ったらみてね」

 と。

 

 なんだろうと、数秒まって少ししてから封筒をあけると…

 

 ⁉︎

 

 オレがかいたはなしを、モカが絵を描いてマンガみたいにしてくれていた。

 

 えっ⁉︎

 

 めっちゃ絵上手くね⁉︎

 

 さっそくモカに連絡すると、読むの早いって言われたけど、モカの声が嬉しそうだった。

 

 それからオレたちは、よく二人でマンガをかくようになって、今じゃ大人気作家だ。

 

「キスシーンって、かくの難しいな…」

「じゃあ、実際にキスしてみたらリアル感湧くかも」

「そうか♡」

「そうだよ♡」

 

 チュ〜♡

 

 

 イチャイチャしながら、毎日楽しく仕事をしている♡

 

 

 

 おしまい♡

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ