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飛行機にて

これは前に投稿した作品のリメイクみたいなもんです


幼なじみだった川野かわの あいが死んだ。交通事故だったらしい。その知らせを知ったのは、葬式の招待状が母を通して私にも届いたからだった。大学を機に北海道から晴れて上京した私には、訃報を伝えられたところですぐには地元へ帰れなかったし、あと少ししたら大学の冬休みで実家に帰省することもあり、愛ちゃんが死んでから約一週間後にその知らせを受け取った。

最初は勿論の事、飛行機が離陸して北海道に向かっている今だってその真実が喉を通ることはなく、一向に腑に落ちる気配はない。胃はムカムカしているにもかかわらず空腹は継続的に私を襲っていた。一応、飛行機に乗る前にコンビニで買ったクリームパンとドーナッツ、カルピスがあったが、結局私が摂取できたものはもう既にぬるくなってしまったカルピスだけだった。

不意に愛ちゃんとの記憶がフラッシュバックする。一緒にプリキュアの絵を描いて見せあいっこしたこと、私が苦手だった料理を教えてもらって一緒にカレーライスを作ったこと、お泊り会を私の家でした時に恋バナが面白すぎて朝になってからやっと眠れたこと、、、思い出すたびに私の口元に笑みがにじみ出て、心の奥底にあった何かが消失していく感覚がした。



「約20分後に着陸する予定です」



初々しく感じられるアナウンスの声が機内を振動するのが分かる。

すると私は”パッ”っと、、そうしたいわけでもないのに映画を見始めた。海外の映画でタイトルさえ読まずにつけたそれは、初手から主人公と思われるハリウッド感満載のイケオジが銃で人を三人撃った後、仲間のセクシーな白人の美人とともに車で荒野を駆け巡っていた。しばらくは集中してみようと思っていたが、結局その後の描写もセリフも覚えてはいない。ただただ時間を憂鬱に過ごした記憶だけが刻まれていた。着陸が近くなった為か、見ていた映画の画面が消えて、そのちょっと後にまた着陸のアナウンスが流れた。

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