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勇者って、なに?


「ルベちって勇者だったのーーー!?」


「ちょっ!?静かにして!」


誰かに聞かれたら困る!

っていうか自分を勇者だなんて痛い人過ぎる!




──あれから私は、ふたりを教会の前に置いた。

欲を言えば私も残って治療して欲しかったけど……

この剣がバレたら危ない予感がしたから、とりあえず逃げてきた。


私達三人はアジトに戻って今回のことについて話し合っているところである。

……アジトって言うとなんか、ぽいじゃん?


「みんな……無事に帰れて、よかった……っ!」


ベリルは散々泣いた後にも関わらず、未だに緑色のキレイな目を潤ませている。

私も泣きそうになるからやめてほしい。


「無事って言えるのかはわかんないけどね」


私にヒールしながら呆れ顔するサフィ。

驚いたら呆れたり、忙しいやつだ。


「でもさでもさ、実際聖剣ゲットできたならプラスでしょ!」


「いやぁ、実際にこれが聖剣かわかんないし。それに……」


「簡単には売れない……だから、今回のダンジョンは利益0……だよね?」


聖剣(仮)の存在が世間に広まるとする。

当然、聖剣を求めている勇者の耳に入ることになる。

……関わりたくないに決まってる。


「お金の件もあるけど、私が勇者……って話が広がるのも避けたいんだよね。そもそも勘違いだと思うし」


「えー、あたしなら今すぐに自慢しにいくけどな〜」


全くこいつは、能天気というか、おバカというか。

今はそのアホさ加減がありがたい。


「っていうかあの勇者どうする!?今さらムカついてきた!!やっちゃう!?」


驚いたり呆れたり急に怒ったり、本当に忙しないなぁ。



「教会で起こしてもらったときに、ちょっと話聞いたんだけど……あの人達、もうどっか行っちゃったみたい」

わぁ、ベリルも怒ってるっぽい。


「ちぇっ、ルベちの聖剣をドーン!ってお見舞いしてやりたかったのに」

人任せかーい。


「それにしても勇者かぁ……」


勇者って、なに?

世界にひとりだけの特別な人って思ってたけど、そうじゃないのかな?

別世界の人ってくらい、知らな過ぎたなぁ……


ベリルなら本の知識で何か知ってるかな?

サフィは……知ってるわけないか。


「ベリル、勇者って何者なの?」


「えーとね、それは……」


「聖剣を抜いた人が勇者って呼ばれるらしいよ~」


知ってるんかーい。

いやまさかまさか、適当言ってるだけ……


「うん、そうだね……最初に聖剣を抜いて魔王と戦った人が、勇者って呼ばれるようになったのが由来だね」


えー合ってるんだー

サフィは得意げな顔をしながら、長いポニーテールをぶつけてくる。

うるさい、勇者のことなんて知らなくてもいいでしょうが。


「面倒なんだけどさ、そこらへんも教会でちょっと勉強させられるからねー」


なんか敗北感……


次回、聖剣?を手に入れた三人

これからはまた平和な日常に戻って、のんびりダンジョン攻略……

とはいかない様子???

「あの女戦士の口止めをしないと☆」



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