教会と直接対峙!
まずは偵察!
サフィに直接話をしてもらう、私とベリルでその様子を見守りつつ怪しいヒトの調査。
完璧な布陣でお届けできてるね!
この1ヵ月、教会とはなるべく距離を置こうとしていた私達。
だけどなんだかんだ関わらないわけにもいかず、多少の交流はできていた。
といっても教会の中でも立場が上のヒト達とは顔を合わせることもできていない。
教会の偉いヒトって、な~んか全然会えないのばっかだよね~。
と、シスターであるサフィも言うくらいお目に掛かれないのである。
そのヒト達について、最近ダンジョンに入ってきた新人さんの話を聞きたいところだけど……
「ねえねえルベリーちゃん」
「ん、どしたの?」
「なんか……探偵さんっぽくて楽しいね♪」
「そうだね~」
気が抜けるぅ!けど仲間が楽しそうだと私も楽しいからヨシ!
なんてふざけたことを考えていたら、サフィが男のヒトを連れてきていた。
「こちら、最近ダンジョンに入ってきたトライスさん!」
「どうも、トライスです。これからお世話になります」
物腰柔らかで、礼儀正しい普通の聖職者って感じのヒト。
なんていうか、特徴という特徴があんまりない……
こういうヒトが裏切者とかだったりすると怖いよね。
私達三人はそれぞれ自己紹介をして……
「まだ私達もここ来て間もないですけど、なんでも言ってください!」
「このダンジョンに入っちゃった以上、あたしらと長い付き合いになるからね~」
「ハハ、ありがとうございます。心強いですね」
ま、長い付き合いにならない為にお話しするんだけどね♪
にしてもこの、トライスさん。話してみた印象も普通、当たり障りないって感じ……
危ない印象はないし、早速本題にいこう!
「あの、トライスさんって……」
「どうして、アナタはこのダンジョンに入っちゃったんですか……?」
うわ、珍しい。
ベリルが他の人の話を遮って入ってくるなんて……
「あ~いえ、別に理由があったわけじゃあないんです。街を移動していたらついうっかり……」
「湖に落ちるなんてドジなんすね~。あ、そしたらアタシらも一緒か」
……!
ベリルと目を合わせる。冷静に考えれば確かにおかしなことがある。
教会に従事する人がなぜ森の中に?たまたま湖に落ちちゃった?
変な話過ぎる。
実際にこのダンジョン内で出会ったヒトっていうのは
大体冒険者、もしくは好奇心旺盛な、冒険者とウマが合うようなヒト達ばっかりだった。
このクライスさん……あまりにも普通過ぎやしないか?
途端に胡散臭く見えてくる。
……ちょっと探ってみないと、かな。




