祈りと呪い
祈り……それは神からの恩恵。
呪い……それは神からの苦難。
祈りと呪いは表裏一体、バフは祈りで呪いはデバフ。
それを扱うのもシスターの役目。
つまりこれは、人為的なもの。
確かにこれは簡単に動いてイイ問題じゃあないかもしれない。
サフィも所属している”教会”というのは、この大陸全土に広がっている巨大勢力でもある。
国同士のやり取りに、教会という立場で参戦しているくらいなのだから。
──そうして私達一行は地上に戻り、今後について話し合う。
「僕達の見解では、最近出没している悪性のモンスターが悪さをしているという結論に至った。だからキミ達にはそれを手伝ってもらいたい。」
「ふたりはどう思う?」
「エルフの皆さんが困ってるなら……力になりたい……」
「ま、手伝わないと出られないんなら仕方ないじゃん?」
「じゃあひと休み入れたら、狩りにでかけようか」
なんか成り行きで面倒なことになっちゃったけど
衣食住もらうその対価、って考えればちょうどいいとも言えるかな。
──その場を解散して、休めるところを案内してもらいそこで会議を始める。
それにしても”教会”ねぇ……
私達自身、その教会に追われてたわけだし、ここ最近じゃあんまり聞きたい名前じゃないなぁ……
実際に所属していたサフィの方が複雑な気持ちなんだろうなぁ。
「え?教会?あ~、別にまあ、抜けたいとは思ってたから別にだな~」
う~ん。適当すぎる。
サフィがシスターといっても私達にとっては危険な組織。関わらないのが吉ってことで……
「ベリル、呪いについて何かわかりそう?」
「ダンジョンボス……精霊についても調べないとだからちょっと時間はかかりそう……エルフが持ってる書籍を借りてこないと……!」
結構切迫した雰囲気なはずなんだけど、ベリルってばどこか楽しそうじゃない?
思ったよりもベリルも全然タフなんだなぁって、この旅で何回も思わされちゃう。
そのまま駄弁りながら方針を決める。
ベリルには呪いそのものの解呪方法を。サフィはそれを実践してもらう。
ヒマな私がエルフの手伝いと、ついでに教会について調べてみたりとか!
普段やってるダンジョン攻略とは全く違うアプローチになっちゃったけど……
これもまた新しい旅の醍醐味ってことで!
「明日からまた、がんばっていくぞー!」




