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精霊の主


アブエロさんとニーニョさんから、このダンジョンが直面している問題について聞いた私達。

今まであんまりダンジョンについて詳しく考えたことなかったんだなぁと思わされちゃう。


ここで一旦ダンジョン、広く言うとこの世界について考えてみる。

ダンジョンとはモンスターの数が多いところにできる。

ただのモンスターの巣っていう説もあるらしい。ベリルが言ってた。


ニーニョさんが『ダンジョンは大きくなるとヒトに討伐される』って言っていた。

これに関して、天災が起きるとダンジョンが現れる、っていう話が有名なんだけど

それは多分逆で、ダンジョンが大きくなると天災が入り口側に起きる、ってことなんだと思う。


ただこのダンジョンは外部から隠れて慎ましやかに生きていた。

のにも関わらず、内部で異常が起きて崩れそうになっている。



……よし、大体まとめられたはず。



「それじゃあ、開けるぞ?」


ニーニョさんが扉に向かって言葉を発する。魔法かな?

さすがに誰も入れないように結界とか張ってたんだろうなぁ。



──扉を開けるとそこには大きな空間が広がる。

扉に入る前の姿とは裏腹に、何かが起こりそうな見た目の場所。

腐っててもボスの間ってことか……


その中央、小さな台座の中で何かが眠っている。


「こちらにいるのがダンジョンの主、もとい精霊の主。我々はアウラ様と呼んでいる」


小さな体に、薄透明な羽。

エルフの少女が手のひらサイズくらいまで小さくなった、そんな感じの雰囲気の存在がいた。

今は眠っている様子だけど……どこか苦しそうで、禍々しい雰囲気まで感じる。


「サフィっちシスターなんでしょ?パパっと直しちゃってよ!」

「あたし、シスターとしては下の下なんだよねぇ~。ま、まあできる限りのことはやってみるケド」


サフィが初歩的な回復魔法をかける。

……しかし手応えはないようだ。


「なんだこれ、祈りが通じない……祈りがもう掛かってる?なんだこれ、呪い……?」


回復魔法をやめ、状態異常回復を試みるサフィ。

これでダメだったらサフィじゃお手上げだけど……

どうやら結果は変わらないみたい。



「やはりダメか……」


エルフ達も落胆の顔を隠せない様子。


「ゴメン……あたしじゃムリ、だと思う……」


あれ?なんかサフィの様子がいつもと違うぞ?

なにか隠してるような感じがする……


「呪い、か……あいわかった。解呪という方向から策を練るとするかの。では皆の者、一度上に戻ろう」



──来た道を戻る途中。


「ねえサフィ?何か隠してるでしょ?」

「えっ、あぁ~ベリりんにはバレちゃうかぁ……」

「長い付き合いだからね。それで?」

「えっとね……絶対とは言えないんだけどさ……」


まだ言葉に詰まっているみたいだったサフィだが、ふぅ。とひと息ついて……


「あの呪い、教会がやったやつかも」


次回、まさかのサフィの発言!

陰謀渦巻くダンジョン内

こんなダンジョン攻略、経験したことないよ~~~

「キミ達に、モンスターの討伐を依頼する」



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