ダンジョン攻略が始まる……?
このダンジョンからは出られない、と言われてしまった私達。
この場にいるヒト、もしくは他の種族達は、ダンジョンに迷い込んでしまったのが大多数らしい。
ここで暮らすことを条件に生かされている、というわけである。
エルフ族は長命なこともあって子孫繫栄のための能力が乏しく、生き残るには慎ましやかに過ごすのが好ましい。
その点において、この巨大箱庭ダンジョンと共生する、というのはとてもとても都合よかったらしい。
「ど、どうにかならないんですか!?」
「あたし達、言い触らしたりしないから!」
同意するように何度もうなずくベリル。
周りは囲まれてる。そもそも国のど真ん中。到底逃げ切れるとは思えない……
……あんまりしたくないけど、私達にはいざとなったら『悪あがき大作戦』っていう作戦がある。
サフィができうる限りの強化、今回は移動速度を私に乗せる。
そしてベリルの全魔力を使った自爆。
後は私が逃げるだけ、っていう作戦が一応ある。
作戦名を叫ぶと同時に、一気に三人でやろうっていう決めごと。
この状況じゃあ上手くいくとは思えないけど、これをやるしかない。
今やるか、この場は抑えて機を待つか……
「何か、企んでおるな?」
うぐっ、バレてる……
年の功とでも言うべきなのか。この一言で私達は動けなくなってしまった……
「まだ逸るべきではない。話は最後まで聞くべきじゃぞ?」
……?
あれ?戦闘開始か、一気に取り押さえられる場面かとは思ったけど違う?
周りのエルフ達も、一瞬で構えていた武器を下げた。
それなら私達もそれに応えなければと、手を軽く上げて何もしない意志を示した。
「ふぉふぉふぉ、ありがたい。若い時の勢いというのは大事だが、今はその場面ではない」
アブエロさんがニーニョさんに話すように促す。
「いま僕たちはとある問題に直面している。ダンジョン存続に繋がる問題だ。そこでキミ達を見込んで、頼みたいことがあるんだ」
「……言うこと聞く意外選択肢ないじゃないですか」
ベリルが悪態をつく。私も同感だけど、ここは割り切るしかない。
「とりあえず話を聞くくらいは、別にいいですけど」
とてつもない不安に駆られる。冷や汗が出ているのがわかる。
怒らせたらヤバイんだろうなぁ……
「ダンジョンに関わることだ。それはできない相談だよ」
「ベリりんが言った通りじゃん、断れないじゃん」
「ゴメンね?でもねでもね、私達にも事情があるんだよ」
ここで決断をするしかないみたい。
「言う通りにすれば、本当に外に出られるんですね?」
アブエロさんに向かって確認をする。
「ああ、もちろんだとも。キミ達が、我らの救世主となれた暁には、キミ達の出立を認めよう」
エルフの方々とちょ~っと歪な協力関係に!
ダンジョンの秘密、そして迫りくる魔の手……
今はなんとか頑張るしか、ない!!!
「この中にも教会があるんですね~」
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