表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼穹のイカロス  作者: レイチェル
第三章 ケモノの軍団VSヴァリバルト傭兵団っ!
49/60

シモーネの街が燃えているっ!——③

「全く、仕方のないお兄さまですね」


 複数の光弾を発射し、周りの煙さえも霧散させるシオン。重々しい空気が消し飛び、周囲の火さえも消滅させた。

 

 と、後方から声が聞こえた。


「誰かいますかっ! 声が聞こえていたら、返事してくださいっ!」

「あっ、カイトの兄貴っ! そこにいたんすかっ!」

「ふむ、どうやら子供が埋まっておるようじゃなの。老体に鞭打っても助けなきゃならんのぉ」

 

 そうして、総勢五〇人もの隊員がカイトの周りに集まってきた。


「……なんでここに?」

「そりゃ、カイト殿。貴方と同じ考えですよ」

「もちろん、逃げ遅れた市民がいないか確認するためっす」

「市民の避難は大方済んだしのぉ。しかし子供がいないと、母親が騒いでおったしのぉ」

 

 まるで、火中の栗を拾う。そんな危険な行為だ。

 敵はシモーネを燃やし、鎮静化したら突入してた可能性だってある。普通なら、住民と安全なところに避難するべきだ。それなのに。


「皆、馬鹿なの?」

「カイト殿に、言われたくないですよ。全く」

「あぁそうっす。なんせ兄貴が一番乗りだったんすから」

「お主が一番のバカよのぉ」

「バカを通り越して、お兄さまはお人好しなんです」

「あっ、シオン殿っ! 棺桶から出られたのですねっ!」

「どでかいヤツ、敵にぶち込んできたよっ!」

「あのバカデカい爆発は姉貴かっ! 敵のヤバい兵器だと思いましたよっ!」

「アレは凄かったのぉ。避難所まで、地鳴りが響いてきたわい」

 

 そうこう話しているうちに、瓦礫が撤去されていく。


面白いと思って頂けた方は、ブックマークと評価をして頂けると幸いです!

何卒よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ