表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼穹のイカロス  作者: レイチェル
第三章 ケモノの軍団VSヴァリバルト傭兵団っ!
47/60

シモーネの街が燃えているっ!——①

 それは悲惨な光景だった。

 眩しい炎の輝きが夜空をバチバチと照らし、煙が立ち込めている。黒く焦げた建物や焼け跡で、もう既に街は瓦礫の山になっていた。


 幸いなことに、住民は逃げ切っており、悲鳴などは聞こえない。


「……良かった、逃げ切ったんだ」

「ユリアーネたちが頑張ってくれたから。ほとんどの住民は避難できているみたいですね。でも兄さま、わざわざ訪れたのは何でですか?」

「最悪の状況になってほしくなかったから」

「最悪の状況……? ケモノたちと争っている間に、シモーネの人々は全滅っ! これじゃぁ戦い損っ! 何も救ってねぇっ! ってことですか、お兄さまっ!」

「分かってるのにいうな、シオン」

「さっきまで焦っていたのが、馬鹿みたいだからですか?」

「別に」

「兄さまのそれ、もう馬鹿を通り越してます。ちなみに、住民が残っていたら?」

「残っていたら、救助しようかなって」

「さすが甘ったるいくらいの、お人好しですねっ!」

「……少し黙ってくれない?」

「むぅ、うるさいから棺桶に閉じ込めたんですか?」

「……」

「確かに、身を隠すとは、普通ならお兄さまの傍を離れるという事。でも最愛の妹ながら、それはできません。なぜならシオン、お兄さまの隣にいてのシオンですの。だから断腸の思いですが、ひんやりとした棺桶の中を選びました。分かりますか、お兄さまっ!」

「……シオン、聞こえないか?」

「ん? 最愛の妹の告白がっ!」

「気のせいじゃないか」


 遠くから、微かにカイトの名前を呼ぶ声が聞こえてくる。カイトはその声に引き寄せるように駆けっていった。


面白いと思って頂けた方は、ブックマークと評価をして頂けると幸いです!

何卒よろしくお願いします。


また……。


キャラの会話が多く、シモーネの街が燃えているっ!は、細かく分かれてしまいました。

見せ場があまりないのに、分割して投稿して申し訳ございませんm(__)m



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ