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日常壱齣  作者: 呉武鈴
4/5

料理は化学(毒物的な意味で)

樟葉宅にて

「久しぶりに料理をします」

「…何を作るつもりだ?」

「無難なところで焼きそばかな」



台所にて

「出来た!」

「ふぅーん、盛り付け・色合いはいいな」

「でしょ?」

「味は(パクリ)…なぁ」

「うん?」

樟葉(おまえ)は焼きそばを作ってたんだよな」

「そうだけど?」

「…もういい」



捜査第零課にて

「てなわけで余ったので持ってきました」

「樟葉さんが料理を…」

「何か言いたげね、増田」

「いや、ちょっとイメージが出来なくて」

「なら今日から改めなさい、ところでミクさんは?」

「暴力団関係で調査に行ってる」

「じゃあしょうがないわね…男衆、食べてなさい」

「じゃあ遠慮なく」

「いただきます」

「…どう?美味しい?」

「「…トイレに行ってきます」」



警察署・トイレにて

「何ですかこれ!?」

「焼きそばの形をした兵器だな」

「まさか口に入れた瞬間に意識を刈り取られるとは思わなかったです」

「あぁ、まだ吐気が治まらないぞ」

「僕もです」



亨の事務所にて

「はい、お裾分けよ」

「わざわざありがとうございます、樟葉さん」

「…だが残念なことに俺達はさっき飯を食ったばかりだ」

「えっ?亨さん、今から準備をは―」

「そんなわけで後で食うから帰れ」

「分かったわ、後で感想聞かせてよ」



亨の事務所にて

「よし雪奈。いますぐそいつを棄てろ」

「でもせっかくつくってきてもらいましたのに…」

「だからこそだ」

「…どういうことですか?」

「昔、アイツの料理を食べた同級生が泡吹いて倒れて病院に運ばれたんだ」

「…流石にもう何年も前のことですから改善されたのでは?」

「いや、無理だな」

「……?」

「アイツがそんな努力するとは思えん」



樟葉宅にて

「ただいま〜」

「おかえり」

「あ〜お腹すいた。ねぇ〜、晩御飯まだ〜?」

「もうちょっと待ってろ」


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