2019年12月3日
2019年12月3日
俺は、ふーーっと息を吐き出した。
結構簡単に引っかかった。
今の不況は本当に厳しいからな、世界があの戦争で変わってしまった。
今は冷戦だが、何時再び上海と欧米がぶつかるか分からない。
日本も必死にやっているようだが・・・。
デフレが進み、日本経済は縮小を続けている。
しかし、騙した女の子はどうなるんだろう?
それに俺は?
兎に角報告だ、電話を掛ける藤本が出た。
成島佳子の事を報告する。
「分かった」とだけ言うと藤本は電話を切った。
俺は部屋の外に出た。
一人の若い男が歩いて来る、暗い顔でこちらの視線を避けた。
もしかして、奴もここで飼われているのか?
そんな想像が浮かんだ。
高層マンションのフロアには地下駐車場への直通エレベーターしかなかった。
つまり、あのフロアはあの組織が管理しているのだろう。
正直怖い。
15番15番と、探すと白いセダンが置いてあった。これがレクサスって奴か。
俺はキーでドアを開く。
少し練習しなきゃな、運転の、一週間に女を連れ込まなきゃ・・・俺は多分死ぬ。
俺は渋谷に向かった、そして、カステンドの看板を確認する。
後は・・・・、服と腕時計、靴か・・・・。
40万で足りるのか?
ネットで調べて買いに行くしかないよな・・・。