夕焼けの空に輝く一番星を見つけた気がした
昼間に遊んでいた子どもたちの残像が駆ける夕暮れ時の河川敷の草原
打ち上げられた白いゴルフボールは空を朱に染める陽光に照らされてなお白い輝きを反射していた
朱のふちどりの雲の切れ間にあるはずの一番星を探してせいいっぱい伸ばした首が痛む
灰青に奔る明朱の亀裂は向こうにあるはずの空の透き通った黒を見せまいとしていた
かつて見た気がする一番星は果たして本当にその日一番に陽光を退けて届いた光だっただろうか
いま視界の端にうつった気がした明るい点は焼却場の煙突の衝突防止の点滅だった
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