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後編

どれくらい時間が経ったのか、4分の1程度を読み進めたところで来客を告げる音が聞こえた。


「はーい」


本を置き、玄関へ向かうとそのままドアを開けた。


開けたドアの先に居たのはフィリップだった。


「おま、不用心だな、確認くらいしてから開けろよ」


そう言われると確かに不用心だったとステラは思ったので素直に返事をした。


「気を付けます」

「あぁそうしてくれ」

「…ところろでどうしてここへ?」

「気になったから様子見に来たんだよ」

「あぁ、ありがとうございます。特に問題はありませんよ」

「そうか、ならよかった」


会話が途切れた。

フィリップは帰る素振りを見せず、ステラは少し悩んで問いかけた。


「お茶でも飲んでいきますか?」

「いいのか?」


良いも何も、帰る素振りなんてみじんも無かったではないかと思いながらも口には出さず、部屋に招き入れた。


ソファーへ促し、コーヒーを出す。


「なんか、ステラらしい部屋だな」


『らしい』と言われても記憶の無いステラには『自分らしい』がわからない。


無言で流し、自分の分のコーヒーを飲む。


ステラはフィリップが苦手だった。

彼が視界に入ると胸がざわざわして落ち着かないのだ。


それに恋人がいるのに同僚とはいえ、他の女性の部屋まで来ていてもいいのだろうか。


隣で同じようにコーヒーを飲んでいるフィリップを盗み見る。


改めて見たフィリップの顔はとても整っており思わず見入っていると、カップを置いたフィリップが口を開いた。


「昨日…」


一言で口を噤んだフィリップに、恋人のことだろうか、それとも見舞いに来なかったことだろうか?とステラは考えるがわからないので、視線で続きを促す。


フィリップはステラを見ると小さく首を横に振った。


「いや、昨日は行けなくて悪かったな」

「別に構いません。それに何度も言いましたが私のしたことなので私の責任なんですから、そんなに気にしていただかなくて大丈夫です」

「っ…」


素っ気なかっただろうか?と思うがステラは口が上手な方ではないのでうまい言い回しが出来ない。


言い方はさておき、フィリップに責任があるなどとは全く思っていないので、過剰なくらいに世話を焼く彼には一度言っておかねばと思っていたのだ。


視線をフィリップに戻すと、苦いものを噛んだような表情をしていた。


フィリップは口を開けては閉めを繰り返している。


ステラは目の前のカップに口を付けるが、心のざわつきは収まらない。


ため息をつきたいような気持になり、コーヒーと共にため息を飲み込んだステラは再度口を開いた。


「話はそれだけでしょうか?それであればお帰り下さい。誤解されてしまいます」


昨日見かけた女性にまた誤解を与えてしまうような行動は良くないだろう。


そう思っただけだったのだが、フィリップは茫然としたような顔でこちらを見ていた。


「…どうかしましたか?」

「……誤解って、あいつにか?」


フィリップは険しい顔で問いかけた。


「?」


あいつとは誰のことだろう、ステラの想像していた内容と言い回しが合致しない。


ステラが首をかしげているとフィリップが続けた。


「あいつと付き合っているのか?」

「あいつって誰ですか?」

「ブライアンだよ」

「ブライアン先生と誰が?」

「お前だよ!」

「私とブライアン先生?」


突然この男は何を言い出したのだろうとステラは眉根を寄せる。


「昨日っ、」

「昨日?」

「だ、抱き合って…」

「…は?」

「は?」

「誰と誰が?抱き合ってた?」

「だ、だから、お前とブライアンがっ」

「…あぁ…」


やっと合点がいったステラは呆れた視線をフィリップに向けた。


フィリップは口を開けては閉じてを繰り返している。


(この人は突然何を言い出すのだろうか)


同僚が誰とどうしていたって関係ない話ではないかとステラは眉間の皺を濃くする。


昨日自分だって他の女性と抱き合っていたのを自分は見ているのだとステラは思った。


――ズキン――


また、頭痛がステラを襲った。


頭を押さえ、言いがかりと痛みに対しての憤りから温度の無くなった声で告げる。


「わけのわからない言いがかりは止めてください。ブライアン先生は体調を崩した私を運んでくれただけです。それに誰と何をしてたとしてもあなたには関係が無いでしょう」

「っ!関係無くないっ!」

「は?」

「関係無いなんて言うなよっ」

「だって事実でしょう?それとも周囲が知らない関係があったとでも言うんですか?」


記憶はないが、少ないが来てくれた見舞客たちの教えてくれた情報にもそんな話は無かった。


もしあったとすれば昨日見た光景は何だったというのだろうか。


ステラの苛立ちは増す一方だった。


黙ってうつむいてしまったフィリップを一瞥し立ち上がった。


「もうお引き取り下さい」

「っ」


ステラはフィリップの顔を見ていたくなく、寝室に足を向けると部屋にこもった。


扉に背を預け、耳を傾けているとフィリップの出ていったであろう音が聞こえた。


玄関の閉まった音が聞こえたので部屋から出て玄関の鍵を掛けるとソファーに戻った。


わずかにフィリップの匂いが残っていて無意識に眉を顰めた。


意味の分からないフィリップの発言にくすぶっていた怒りが再燃してきそうだったので考えることを放棄した。


読みかけの本の続きを読む気にもならず、寝支度をしたステラは早々にベッドに潜った。


しかし疲労感の割に睡魔はなかなか訪れず、気が付けばフィリップのことを思い出してしまっていた。


(あ、もしかしたらあの日記に何か書いてあるかも…)


ふと思い出した封印された日記帳。


あれを見れば何かわかるかもしれないと思ったステラは、明日図書館で調べようと心に決めた。


一筋の光を見つけたからか、単純に体力的に限界だったのか、やっと睡魔が訪れたステラはすぐに眠りに落ちていった。




翌日、食事と着替えを終えたステラは治療院に向かっていた。


ブライアンに定期的に様子を見せに行くと約束していたのと、図書館の場所がわからないため、一度治療院に行くことにしたのだ。



「おはよう、ステラ。調子はどうだい?」


治療院に着くとちょうど廊下を歩いていたブライアンがステラに気づき声を掛けてきた。


「先生。おはようございます。体調は問題無いですよ」

「そう、それは良かった。朝一に来るとは思ってなかったから何かあったかと心配したじゃないか」

「体調は良いけれど、ちょっと図書館に行きたくて教えてもらおうと思ったんです」

「そうなんだ」


そういうとおもむろに手帳を開いたブライアンは少しの間それを眺めていると、ちょっと待っててと告げ踵を返した。


少しすると白衣を脱いだブライアンがやってきた。


「図書館へ案内するよ」

「え?そんな、悪いです。行き方さえ教えてもらえたら…」

「僕もちょうど用事があったんだよ。急ぎの仕事は無いし、一緒に行ってはダメかな?」

「いえ、ダメでは無いですが…」


記憶の無いステラからすると連れて行ってもらえるのはありがたい。

しかし、白衣を着て院内に居たことを考えると仕事は大丈夫なのかと心配になる。


「…お仕事は本当に大丈夫なんですか?」

「もちろん。さすがに仕事をほっぽりだしたりはしないよ」


と苦笑したブライアンを見上げる。


改めて見るとブライアンはとてもきれいな顔立ちをしていた。


スラリとした細身の体躯に長い手足。

その体に小さい顔が乗っていて、その顔はいつも柔らかい微笑みを浮かべている。

少し長めの青みがかったシルバーの髪は肩の辺りで一つに結ばれていた。


自分の頭より2つ近く上にある顔を見上げたステラはこくりと頷いた。


「ではすみませんが図書館までお願いします」

「うん、お安い御用だよ」


ふふっと笑ったブライアンはステラの手を取るとこっちだよと歩き出した。


背の低いステラだったが、ブライアンは歩幅を合わせてくれているようで楽に歩けた。


『…ちょっと待ってよ』

『やだよ』


脳裏にだれかとの会話がよぎる。


1人は私なのだろうと思うが相手がわからない。


ブライアンに手を引かれながら突然現れた記憶のかけらを必死に思い出そうとしていると、頭上から声がかかった。


「どうかした?」


声を辿って顔を上げる。


(この声じゃない)


ふるふると首を横に振ると視線を前に戻した。


「そう?あ、こっちだよ」


と十字路になった通りを右に曲がった。


商店街になっている道を歩きながらブライアンは通る店を指しながら説明をしてくれた。


「ここの野菜は新鮮でおすすめだよ」

「ここのお店は店主が面白いんだよ」

「あそこのお店のシチューがおいしいんだよ」

「そこの店は可愛い雑貨が多いって評判だよ」


指さした方向をキョロキョロと見ながら頭で反芻する。


記憶の無いステラにはとても有益な情報だった。


そうこうしていると前方に大きい建物があった。


「ここが図書館だよ」


ブライアンは自然な動作で扉を開けると中に促してくれる。


「ありがとうございます」


中に入ると図書館独特の古紙の匂いがする。

その匂いに落ち着く自分を感じながらステラはブライアンを見上げた。


「案内ありがとうございました。後は大丈夫です」


引かれていた手を引くとするりと離れた。


「そう?なら気を付けてね。じゃあまた近いうちに治療院で」


ブライアンは微笑むと背を向け迷いなく奥へ進んでいった。


用事があると言っていたのは本当だったのだろう。


ステラは適当に棚に近づいてみた。


本の背表紙を見ながら歩く。


なんとなくワクワクとした気分になっていて、本が好きだったんだと実感したのだった。


適当に歩いているとふと引き寄せられた本があった。


手に取りパラパラと流し読みをする。


(…コレ…)


中身は初めて見る気がするけれど、何かが引っかかる。


本を持ち受付に向かった。


「これを貸し出しで」

「はい。では利用者証をお出しください」

「あ…」


利用者証の存在を忘れており、どうしようと思っているとブライアンが現れた。


「僕が手続きしておくよ」


そういうと利用者証を取り出して手続きを始めた。


手続きの終わった本を受け取るとステラにはい、と渡した。


「ありがとうございます」


両手で受け取ると抱き込むように本を抱えた。


一緒に図書館を出るとブライアンが尋ねた。


「もう帰るの?」

「はい」

「ならランチでもどう?」

「いえ、この本読みたいので。すみません」

「そか。なら今度付き合ってね」

「はい、今度。では重ね重ねありがとうございました」

「ううん、気を付けて帰るんだよ」

「はい」


ステラはぺこりと頭を下げると来た道を戻り始めた。


「あ、パン屋の先のところを曲がらずにまっすぐ行くと早いと思うよ!」


後ろからブライアンが教えてくれたので、足を止め振り返り会釈するとまた帰路についた。




言われた通りパン屋の前を直進して少し歩くと見覚えのある道に出た。


治療院を経由するよりずいぶん早く家につくことができた。


ステラは帰りつくと早速ソファーに座り込み本を開いた。


その本は魔法使いの少女が幼馴染の勇者の少年と旅をする物語だった。


魔王を倒すために旅に出た二人の旅の様子とその後が書かれていた。


無事に魔王を倒すまでは少年が好きそうな冒険ものだが、少女視点の為か随所に少女の少年への恋心が書かれていた。


無事に世界を救った二人が王へ報告に行くと、勇者である幼馴染は美しい王女に見初められ、王女と結婚の話が持ち上がったが、勇者は少女のことを想っており、王女を断るとその場で少女にプロポーズをした。

その後二人はカランコエの花に囲まれた小さな家で仲睦まじく暮らしたという話だ。


カランコエ…たしか花言葉はたくさんの小さな思い出とか、あなたを守るだったか…


ふと頭に思い浮かんだ単語に少し驚いたステラが顔を上げると、視界に入ったのは一つの鉢植えだった。


吸いよせられるように近づくと、リナリアの花が咲いている。


リナリア…花言葉はこの恋に気づいて…


ステラはハッとして日記帳を手に取るとリナリアと呟いた。


すると日記帳が淡く輝いた。


光が消えそっと日記帳を開くと、昨日は開かなかったのにすんなりと開いた。


日記帳を持ちソファーに座ると適当に開いて読み始めた。


そこにはフィリップに対する恋心が綴られていた。




――○月×日――

訓練中足をくじいてしまった。

上手く隠していたつもりだったのにフィリップにはバレていた。

私を背負う背中が大きかった。


――△月□日――

また違う女性と噂になっていた。

キレイで目立つタイプの女性だ。

私と正反対。


――□月〇日――

フィリップとパトロール中、彼がお菓子をくれた。

「好きだろう?」って。

そんなこと一言も言ったことないのになんでわかったんだろう。


――◇月△日――

つらい。こんな気持ち無くなればいいのに。





ページをめくりながら一つずつ読んでいく。

気付けば視界が滲んでいた。


「おもい、だしちゃった…」


顔を上に向け、目を閉じたステラは小さく息を吐く。


記憶が戻った。

消し去りたかった恋心と一緒に。


「…忘れたままの方が良かったな」


目じりから流れ落ちる涙もそのままに茫然としていると玄関を叩く音がした。


人前に出れる状態じゃないので放っておいたが、帰る気配がない。


重い腰を上げ、目じりの涙を手で拭うと玄関へ向かいドアを開けた。


「なんのごようで…」


開けたドアの先に居たのはフィリップだった。


「…おい、何があった?」


フィリップはステラの涙の跡に気づくと手でそれを拭い低い声を出した。


「な、んで?どーして?」


昨日の今日でフィリップが訪ねてくるとは思わず、ステラは慌てていた。


「…お前に話があるんだよ」

「わ、私にはないわ」

「すぐ終わるからとりあえず入れろ」


そういうとフィリップは強引に部屋に入ってきた。


「ちょ、待ってフィリップ!」


フィリップは唐突に足を止めた。


視線をステラに戻すと、驚いた顔でステラを見ている。


「お前、もしかして記憶、戻ったのか?」

「っ!」


わずかに砕けた口調に変化を感じたフィリップはステラの両肩を掴んだ。


「おい、ステラ!」


すぐに気付かれたことに驚いたステラは視線を足元に戻すと頷いた。


「いつ?」

「つい、さっき」


するとフィリップはステラを強く抱きしめた。


「良かった。本当に良かった」


それはまるでステラに縋りつくような抱きしめ方だった。


心からの安堵が伝わるその声に、しぐさに、ステラはしばらくされるがままになっていた。


どれくらいそうしていただろう。


しばらくするとフィリップがわずかに体を離した。


顔が見えるようになり、ステラは急に激しい羞恥心にかられ、慌ててフィリップを離そうと彼を押すがピクリともしない。


「フィリップっ離してっ!」

「嫌だ」

「は?」

「だから嫌だ」


フィリップは少し離れた距離をまた埋めるように抱きしめた。


「ちょ、や、離してってば」

「嫌だ」

「なんで!?」

「好きだから」

「…え?」

「ステラのことが好きなんだ」


強く抱き込まれている為フィリップの顔が見えない。


「うそっ!」

「嘘じゃない」

「…だって…」

「だって、何?」

「だって、いつも他の(ひと)といた…」

「あれは…」


フィリップが言い淀む。

ステラはほらと言わんばかりに先ほどより力を入れてフィリップを押した。


「ほら、言えないじゃない…」


ステラの腕の長さほど距離が出来、下から顔を見上げる。

見上げたフィリップの顔は苦いものになっていた。


「いや、あれは違う。違うんだけど…」


はっきりしないフィリップの言葉に視線だけで続きを促すと想定外の返答が返ってきた。


「あれは…お前に意識されたかったんだよっ!!」


珍しく頬を赤くしたフィリップが視線をよそにやり、投げやりに答えた。


「は?」

「だーかーら!あわよくばお前がやきもちでも妬いてくれればと思って…」


表情の無くなったステラの視線に負けたように尻つぼみになりながら言う。


「うそ…」

「嘘じゃねーよ、あいつらみんな俺の気持ち知ってるし」

「は?」

「お前みたいなタイプ初めてだったから相談したんだよ。そしたらあいつら面白がって…」


先ほどから告げられる言葉に思考が止まりそうになりながら必死で頭で処理していく。


フィリップの好きという言葉を本気と理解した途端、音が出るような勢いでステラは顔を赤く染めた。


赤くなったステラを見て、フィリップは畳みかける。


片膝をつくとステラの手を握った。


「ステラ、愛してる。もうお前を傷つけるようなことはしない。今度は絶対俺が守る。だから俺の気持ちを受け止めてくれ」


ステラは思考を放棄したい気持ちを何とか押しとどめ、視線を合わせ無いまま小さくコクリと頷いた。


「っ!ステラっ!」


立ち上がったフィリップがステラをぎゅっと抱きしめた。


ステラは近づいた彼の耳元で小さな声で告げた。


「私も、好き…」


バッと体を離すと目を丸くしたフィリップがステラを見る。


「え?」

「………」

「ちょ、もう一回っ!」

「も、もう言わないからっ!」


そのままステラはフィリップから離れ部屋の方へ逃げた。


追いかけたフィリップは後ろからステラをぎゅっと抱きしめると低い声で問いかけた。


「ところでステラ?さっきはずいぶん楽しそうにデートしてたみたいだな」

「は?」

「仲良く手をつないで歩いてたよな」

「あ、あれは」

「うん?」

「ただ先導してもらってただけだし」

「ふーん?」

「べ、別に何もないし」

「…何かあってたらお仕置きもんだよ」

「お仕置きってなんで!?」

「恋人がいるのに他の男とイチャイチャしてちゃダメだろ?」

「あ、あの時は違ったし!」

「じゃあ今後は無いよな?」


コクコクと首を縦に振り肯定するステラに満足したのかやっと手が緩んだ。


「今度ブライアンに会う時は俺も一緒にいくからな」

「え?」

「一緒だとまずいのか?」

「いや、そんなことはないけど」


まずいと言うより単純に恥ずかしい。


しかし、後ろから約束だからなと念押ししてくる声に思わずうなずいていた。


諦めなければと思っていた恋だったが、気付けばただの知り合いにも嫉妬されるほど愛されていたなんて。


まだ現実味が無いけれど、後ろから感じるぬくもりは本物だ。


そっと自分の前に回されたフィリップの手に自分の手を重ねると嬉しそうな甘い声に名前を呼ばれた。


続いて頭の上に柔らかいものが触れた。


気恥ずかしさに視線を泳がせたステラの視界にリナリアの花が映った。


あの日捨てようとした恋心だけれど『この恋に気づいて』とリナリアの花が思い出させてくれた。


言葉を紡ぐのは苦手だけれど、彼が想ってくれるのならたまには勇気を出して伝えてみようと思ったステラだった。

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