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第零話 One more time,One more chance

 この投稿は、TINAMIにて連載中の作品の最初期、約十年前に個別に公開した第零話の一章から三章までを纏め、大幅な加筆・修正を加えたものとなっています。

 以前は小説家になろうにも同時投稿していたのですが、恥ずかしながら、当時は力不足もあって、恋姫以外の商業作品から設定を借り受けていた事もあり、にじふぁん閉鎖の際に既に投稿していた分を全て改稿するか全面撤退かを選択せざるを得なくなり、投稿を削除しました。


 その後、恋姫リブートの情報が出て以来、萌将伝ベースの今作と、英雄譚及び革命シリーズの統合性を測る為にTINAMIでの連載も休止して様子を見ていたのですが、革命三部作が全て発売された事を機に連載を再開した事と合わせ、過去の投稿から他作品の設定を全て排してブラッシュアップしたものを、こちらでも公開しようと思い立ちました。

 読んで下さる方に少しでも楽しんで頂ければ幸いです。







「ご主人様、起きて下さい」

 耳元で、球を転がす様な優しい声が囁く。

「今日は会議が重なってて忙しいって言ってたの、あんたじゃない!」

 自信に満ちた、快活なもう一つの声が、怒った様に言う。

 あぁ、そうだった。

 みんなが待ってるんだもんな、早く起きなきゃ……。







 幸せな微睡(まどろ)みからパチリと目覚めると、そこには無機質なコンクリート打ちっぱなしの何時もの天井があって、中央に鎮座ましましている照明と一体型の扇風機が、何とも申し訳なさげにノロノロと蒸し暑い空気を掻き回している。

 労働条件の改善を求めて目下ストライキを決行中のクーラーに見切りをつけて開け放っておいた窓からは、夏の東京の熱気と朝の喧騒と排気ガスの臭いが徒党を組んで大挙して押し寄せ、北郷一刀の部屋を蹂躙していた。


 特に懐不如意(ふところふにょい)と言う訳ではなく、この十三年の間、いつ去る事になるかも知れない場所での生活環境を改善すると言う行為は、北郷一刀の人生に於けるプライオリティの下位に追いやられているものである、というだけの事に過ぎない。

「う―――ん……」


 一刀は、床よりは幾らかマシという程度の寝心地のパイプベットから起き上がると、サイドテーブルの定位置に置いておいたマールボロのパックから一本を抜き出してオイルライターで火を点け、深々と吸い込んだ。

「ありがとう。月、詠」

 

 そうして何時もの様に、この世界には存在しない、愛おしい二人の少女に礼を言う。

 “帰って来てから”直ぐの頃には恨みにすら思った、目覚めの前にだけ現れる浅い夢。

 だが、今の一刀にとって、全てを賭けて愛した人々の声を聞ける唯一の、そして刹那の時間だ。

 それは時に、『死ぬまで共に』と誓った義姉妹やその仲間たちの声であり、威風堂々と覇道を駆け抜けた黄金色の髪の少女と、その手足たる家臣たちの声であり、猛虎の血潮をその身に宿した強く暖かい親子と、その“家族”たちの声であった。


 一刀は煙草を揉み消すと、すっかり汗で濡れてしまった寝間着替わりのTシャツを脱ぎながら、まだ僅かに靄のかかったままの頭で考える。

 皆の夢を見て、悲しみよりも喜びを覚えるようになったのは、いつ頃からだったろうか。

 そう、十三年前のあの日から数えて、どれ程の時間が流れた頃からだったのか、と。







 心地よく頭皮を打つ熱いシャワーが、一刀の意識を覚醒に導いていく。

 こちらの世界に戻ってきて唯一の喜ぶべき点は、熱いシャワーと風呂を好きな時に好きなだけ使えると言う一時に尽きると言っても過言ではなかった。

 (もっと)も、愛する人々と共に生きる幸せを天秤にかける程では、まさかある筈も無い。


 とは言え、今現在、自分が置かれている状況にささやかな幸福を見出す位は罪にはなるまい。

『あなたが、この外史を救うにたる力を得る事が出来たなら、その時は―――』

 必ず連れ戻す、と、あの筋肉ダルマは確かに言った。

 外史の狭間と呼ばれる、あの場所で。


『前に進むが良い』

 マイクロビキニにガイゼル髭の巨躯が言った。

『救世の器となりうる資格があったればこそ、お主は外史に引き寄せられたのだから。天より与えられたその器を磨かくのだ。お主の宿星たる黄龍とは、その命運を以って因果を断つ星ぞ』と。


 とは言え、“前に進む”為のけじめをつけるのは、そう生半(なまなか)な事ではなかった。

 聖フランチェスカ学園の寮の自室で目覚めてから暫らくの間の生活は、自分を取り巻く全てのものに彼女達の面影を見出そうとする自分との闘いだった。

 『世界の絶景』等と言ったTV番組で、欧州の荘厳な礼拝堂や、美しい熱帯の魚たちが泳ぐ紺碧の海と白い砂場を観ては、蜀の義姉妹をあそこに連れて行ってやれたらどんな顔をするのだろうかと考え、街角で政治家の選挙演説を耳にすれば、魏の覇王はどう評するだろうかと空想し、港の向こうの大海原を帆も立てずに悠々と滑る巨大な鋼鉄の船を見ては、あれを見たら呉の面々はどんなに目を丸くするだろうと夢想した。


 大凡(おおよそ)、目に見えるありとあらゆる場所に、一刀の愛した、そして一刀を愛してくれた女性たちの影が居た。

 それでも尚、一刀の心が壊れずにすんだのは、『進まねばならない』と言う強迫観念じみた思いがあったからだ。

 前に進んでさえいれば、いつか必ず彼女達の手を、白昼夢や幻ではない、あの暖かい手を握れる時がくるのだと信じた。

 

 そう、願うのでも、望むのでもなく、ただひたすらに、信じたのだ。







 進学先に防衛大学を選んだ訳は、幾つかあった。

 一つは、考えうる限り、この国で最も戦いに近い場所にいる存在だったから。

 それに加えて、一般の大学生などよりも遥かに多忙であろう事。

 そして、家族やそれまでに得た友人と距離を置く口実が出来る事。


 一つ目の動機は単純明快、学び、鍛える為。

 二つ目の動機は、思い出に苛まれる時間と環境から逃れる為。

 そして三つ目は、罪悪感からだった。

 一刀にとって、家族や友人は、かつて捨て去った筈のものだった。


 “あちらの世界”で生きて行くのだと決めた、その時から。

 だから、痛かったのだ。

 友人達の変わらぬ笑顔や、長期の休みで帰宅する度に見せる父の不器用な優しさや、母の手料理の味や、妹のはしゃぐ様子の全てが、痛くて堪らなかった。


 本来ならば、真っ先にするべきだった鹿児島の祖父への剣術の師事を躊躇ったのも、それが理由だった。

 もう一度“あちらの世界”に帰るのだ、と言う想いは、もう一度、彼等を捨てると言う事実の裏返しなのだと気付いたとき、漠然と感じていた後ろめたさは、はっきりと罪悪感として一刀の心を穿ったのである。


 最も彼等にしてみれば、そんな一刀の思いなど与り知る事ではないから、進路希望の用紙の第一志望の欄に『防衛大学校』と書いて提出した時には、随分と訝しい顔をされたものだ。

 さもあろう。多少は武道の心得はあるとは言え、つい最近まで何処にでもいる唯の高校生だった少年の顔が突如として精悍になり、一本も取った事の無かった剣道部の先輩たちをいともたやすく打ち負かし、知識を貪るように勉学に没頭し、極めつけには、特に関心も示した事がなかった国防を担う為の高等教育を受けたいと言い出したのだから。


 一体、自分はどうやって両親を説得し、続く三者面談を乗り切ったのだろう。と、一刀は考える。

 当時は、兎に角、無我夢中で鍛錬と知識の吸収に努めていて、それ以外の事についてはろくに覚えてもいないが、恐らく、元来が放任主義である父母が自分の意思を尊重してくれたのだろう。

 やむを得ぬ事であったと思う。


 本来であれば、進路を決める事は、世界中ほぼ全ての高校生にとって一大事である筈なのだろうが、それに気持ちを割く余裕すら、当時の一刀にはなかったのだから。

 ともあれ一度、進むべき道を定めた一刀の行動は早かった。これも、曲がりなりにも戦国乱世で一軍を率い、知将猛将から薫陶を受けて来た経験の賜物であろう。


 まず、剣道に打ち込んだ。

 全国大会で上位に食い込めば受験の時に有利になるだろうし、基礎体力の向上にもなるからだ。

 続いて、勉強。これは、単純に睡眠時間を削れば両立できた。

 そもそも、全てが難解な古代の漢字で構成されていたあちらの文章を解読し、更には書かねばならなかった時の苦労に比べれば、何ほどでもない様に感じられた。


 ましてや、自分が至らないからといって人命だの国益だのが掛かる訳でなし、自分が学ぶ事、知識を得る事は、それだけ愛する人々の幸せに繋がるのだと思えば、苦労とも感じなかった。

 疲れがピークに達したところで泥の様に眠りに落ちる事にすら、この世界の何処にも存在していない恋人たちの夢を見ずに済むという、想定外の利点を見出していた程だ。


 悪友の及川祐などは、『お前、一体いつ寝てるんだ?』と、しきりに心配してくれたが、『疲れたとき』と答えてはぐらかした。

 おかげで、三年生の時のインターハイでは、部長として剣道部を率いて団体では全国ベスト4、個人では全国優勝を飾るという、男女共学になって日も浅い母校にとって華々しい快挙を(もたら)し、三年に進級してからは、成績も学年で五位から下になる事はなかった。


 一刀は常々、後者は努力の成果にしろ、前者はそんな綺麗事ではまさかあるまいと思っていた。

 武道だろうと武術だろうと、自分の肉体が持つ才能の限界を超えるなどと言うことは、多寡だか一年追っつきの努力などでどうこう出来る事では無い。

 他の選手と自分には、二つの決定的な差があったのだ。


 超人の域にまで至った達人たちからの惜しみない薫陶と、極限状態の戦場で、何度も剣を以って人の命を奪った事があるという、ある意味では卑怯とすら言える程の、埋めようのない決定的な差が、である。

 部活を引退した後は、全てを受験に費やした。おかげで、センター試験の時も受験本番でも、大して苦労をした記憶はない。


 試験だの面接だので生じる程度の緊張など、初陣の戦場に置いて来てしまったのだろう。そんなこんなで無事、第一希望の防衛大学校に入学を果たしても、別段の感慨は覚えなかった。

 ただ、不思議と居心地が良いと感じたのは意外だった。何故なら、不謹慎ではあるが、国防は元より、組織の中で成り上がろうと言う野心も、近代兵器への人並み以上の憧れもなかった一刀にとって、そこはただの通過点に過ぎない筈だったから。


 精神的にも肉体的にも多忙を極める中で、一刀は自分が持った不思議な感覚について考え続けたが、その理由が判明したのは、入学して一年が過ぎた頃、何時もの様に食堂で訓練だか食事だか判然としない昼食を、(せわ)しなく掻き込んでいた時の事だった。

 答えは、天啓の如く降って来た。

 匂いである。


 この学び舎に染み付いた、青年たち汗の匂い。それは、野営の時に使う天幕や、警備隊の隊舎を満たしていた若い兵士達の匂いと、不思議に似ていたのだった。

 現金なもので、そう思うと、ただの通過点だと思っていた場所にも愛着が沸いた。そのくせ余分な事を考える暇もなかったから、在学中の四年の間、一刀は戻って来てからこっち、“小田原刑務所”の異名を冠する地獄の学舎にあって、限りなく平穏と呼ぶに近い状況を手にする事が出来た。


 それもあってか、一般的な定義とは別の意味で、気が緩んでいたのかもしれない。

 だから、悶々と考え込む事こそなかったものの、一日たりと忘れた事はなかった筈なのに、あんな悪夢をみてしまったのだろう。

 それは、既に任官辞退を決めて卒業を三ヶ月後に控えた正月。一刀が、例によって何やかやと理由をつけて実家に帰る気も起きず、かといって寮にも居る事が出来ない為、短い休暇の時に何時も使っている伊豆の旅館に逗留していた時の事だった。


 暇つぶしに眺めていたTVの目ぼしい番組も粗方終わってしまい、正月の名物である深夜の騒がしいバラエティばかりになり始めた為、そろそろ寝ようかなどと考えながら、それでもだらだらとチャンネルを弄んでいると、派手な衣装で鳴り物に合わせて舞い踊る、赤いメイクを施した一人の偉丈夫が画面に移り込んだ。


 京劇だと気付くのに、そう時間がかかった訳ではない。

 何と無しに懐かしくなって、見惚れていたのだ。

 戦いの間隙を縫う様な平時は勿論、三国同盟が成った後も、政務の間に見に行った芝居小屋で観ていたものの息吹、あるいは残滓を感じたから。


 今となっては間抜けな話だが、ご丁寧に画面の端に表れたキャンプションが、『走麦城〈関羽最後の戦い〉』と題目を知らせてくれるまで、一刀は意外と楽しんでいた。

 言われてみれば成程、確かに黒く長い髭と煌びやかな装飾が施された偃月刀は、彼の軍神のトレードマークである。


 しかし、一刀にとって“関羽”という名は今や、艶やかな濡羽色の髪を持つ愛しい義妹の事であったから、思考の歯車が噛み合うのに酷く時間が掛かってしまったのだ。

「くそ、年の瀬だってのに縁起でもない……」

 一刀が、そう独り言ちてTVを消すと、今まで押さえ込んできた不安が生暖かい泥の様に体に纏わりついた。


 三国同盟が成ったのだから、麦城の戦いが起こる事などないし、そもそも正史であるこの世界の関羽と、外史であるあちらの世界の愛紗は同一人物では無い。

 性別すら、違うのだから。


“しかし”。


『今あなたが居なくなったら、三国同盟は間違いなく瓦解するわ』

 魏の覇王、曹操こと華琳から何時か聞いた言葉が、頭をよぎる。

 一刀はそれを振り払う様に頭から布団を被り、身じろぎすらせずに、不穏な眠りが訪れるのを、唯ひたすらに待ち続けた。







 爛爛たる赤の中に、彼女は立っていた。

 紅葉の葉が舞っているのだろうか。

 いや、違うだろう。

 紅葉の赤は、これ程に禍々しくは無い筈だ。


 第一、こんなに熱いはずが無い。

 してみると、これはやはり炎だろう。

 恐らく。

 そう思うと、赤は明確に炎となって逆巻き始め、美しく老いた義妹を照らし出す。

 

 青龍偃月刀を振るい、まるで力強く舞いを踊る様に敵を蹴散らすその美しい勇姿は、共に戦場を駆けていたあの頃と、少しも変わらない。

 それにしても、彼女が戦っているこの敵はなんなのだろう。

 まるで影の様で掴み所が無く、かといって、影の様に希薄には感じられない。


 青龍偃月刀が翻る度、幾つもの“それ”が断末魔を上げて消えて行くのに、義妹を囲む数は一向に減る気配すら無い。

 それからどれ程の間、魅入っていたのだろう。

 青龍偃月刀は際限無く振られ続け、美しき軍神の舞は止まる事無く続いていた。


 と、不意に、ヒョヒョヒョヒョッと言う鋭い音が、遠くで聞こえた。

 化け物の笑い声にも思えるその音は一刀にも覚えがある。

 弓兵が一斉射を行った時の、弓弦(ゆんづる)(いなな)きだ。

 数瞬の内に見えるのは、空を覆いつくして迫りくる、死の群れ。


 呆然とそれを見つめる一刀の横を、何かが凄まじい勢いで駆け抜けて往く。

「愛紗―――!!」

 瞬間、ふわりと立ち上った香りでそれと分かった。

 義妹の控えめな、けれども優しい香りの香油。


 年を得て尚、美しい黒髪を靡かせ、軍神は死の群れに向かって疾駆し、不敗と謳われたその刃が、死の群れを切り裂いてゆく。

 その一閃で叩き落としている矢は、十や二十では無い。

 証拠に、彼女の青龍偃月刀の切っ先の届かぬ場所は突き刺さった矢で埋め尽くされてり、最早、鼠の這う隙間すら無い様な有様である。


 それでも降り続ける矢の雨を、尚も払い、斬り、薙ぐ。

 だが、いかな不敗の軍神とて、そんな事を永劫に続けられる筈は無い。

 いよいよ、際限なく降り注ぐ死の群れの中の一匹が、軍神の左腕の肉を引き裂くと、他のモノ達が緩やかな鎖骨に、滑らかな腹に、しなやかな脚に、我も我もとばかりに喰らい付く。


 一刀は、何故か義妹には決して聞こえはしないだろうと内心で理解しながら、声が枯れる程の叫び声を上げて、矢で出来た醜悪な草原を走り出した。

 彼女を死の群れから救う為、もう一度、その腕に抱きしめる為に。

 しかし、矢の草原は余りに硬く、愛する人は余りに遠過ぎた。


 そしてとうとう、一刀の視線の遥か先で、軍神の喉笛を、死の刃が貫いた。

「愛紗!愛紗!愛紗!」

 何度も名前を呼びながら、矢の草原を掻き分けてようやくたどり着くと、一刀は彼女を抱き上げた。 

 いや、抱き上げようとした。


 だが、一刀の腕は、血に濡れた軍神の身体をすり抜けるばかりで、触れる事が出来ない。

「愛紗!愛紗!」

 聞こえまいが触れられまいが、そんな事はどうでもよかった。

 今はただ、名を呼ぶ事しか出来ないからそうしているのだ。


 いつの間にか、死の雨は止んでいた。

「愛紗?」

 軍神の腕がゆっくりと上がり、喉に刺さった矢の柄を掴む。

 と、矢はいとも容易に二つに折れた。


 ぜぃ、ぜぃ。


 口から悲痛な音を吐き出しながら、それでも軍神は首の後ろに腕を回して、刺さったままの矢尻を貫かれた方向から引き抜くと、ごろりと仰向けになった。

 琥珀の色を湛えた美しい瞳は、彼女をのぞき込む一刀の姿を捉える事はない。

 いつの間にか蒼く澄み渡った空を、穏やかに見ている。


 苦しげに息を吐く軍神の口が言葉にならない言葉を紡ぐのを、一刀は見た。

 『ご主人様』と。

 最早、声を出すことさえ叶わぬ、化粧気のない涼やかな唇が、彼を呼ぶ。

 彼女の横顔は、いつしか年老いた軍神などではなく、一刀が愛した少女のそれになっていた。































 いかがでしたでしょうか?

 これのオリジナルを書いていた当時は、まだwordも導入されていない格安PCを使っていたので、色々とゴチャゴチャしており、ずっと気になっていたので、大分スッキリ纏められたのではないかと思っているのですが……。


 さて、今回のサブタイ元ネタは


 山崎まさよし/One more time One more chance


 でした。

 言わずと知れた珠玉の名曲です。

 一刀が一人で正史に帰り、恋姫たちを想って長い修行の時間を送ると言う着想を得た時、このタイトルしか考えられなかったのを今でも覚えています。

 懐かしいなぁ……。


 では、また次回、お会いしましょう!!


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