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死んじゃった友達

作者: おふじくん


 死んじゃった友達

 

 君は嫌な奴だったけど

 あの頃感じた最低な気持ちも

 今はなんだか、青空みたいに澄んでいるんだ

 なぜかきらきら輝いてるんだ


 死んじゃった友達


 君が主役の物語は呆気なく終わってしまった

 君が病に侵され床に伏せた時

 「神様は待ってくれる」と信じていたけど

 神様は簡単に君を殺してしまった


 死んじゃった友達


 「神様は待ってくれない」

 僕はいま、そんなことを思ったんだ

 酩酊、無様、情けない帰り道

 濡れたマンホールに足を取られながら

 そんなことを考えたんだ


 死んじゃった友達


 僕だって死んでるみたいに生きてる

 誰かに話したところで「可哀想だね」でおわりさ


 ねぇ、死んじゃった友達

 

 思い出せない事がたくさんあるよ

 もしも地獄で会えたなら

 思い出のかけらを分けて欲しいんだ


 君が燃やされて煙になった時、やっと気付いた

 それは、かけがえのない宝物だったんだって

 


 死んじゃった友達


 春に芽吹く新緑のように


 死んじゃった友達


 サイダーの泡が弾けるように


 死んじゃった友達


 月が欠けては満ちるように


 死んじゃった友達


 変わらない朝が訪れるように



 あたりまえのこと

 変わらないこと

 生きていくことは

 死んでいくこと


 ねぇ、死んじゃった友達


 こんなに広い宇宙なら


 いまも広がる宇宙なら

 

 いつかどこかで会えるはず


 いつかどこかで会えるはず

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― 新着の感想 ―
[一言] 友達の死をきっかけに自分の人生を見つめ直している感じが出ていて良いと思います。
2018/04/11 23:36 退会済み
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