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㊲ 君への反逆、つまりは、

作者: 虚千院 樒

残すことはないよ

むしろ、残せない


道理で説明の余地があると思ったら

それは

君が抱くことになった感情の正体だった

なんて、ね


その感情は幸せって呼ぶらしいよ


君の表向きの拘束条件でなら、恐らくは”そう”定義される

さもなくば君がわざわざ用意したもう一つの感情を

説明するハメになる


第一に

君はあまり、知らない風を装って

ゼロ距離で最大幸福にエンカウントすることを恐れている

これは君が最大限の努力とやらを”しない”ための最大の口実にもなる

あくまで、副作用として

本当の狙いは、そのあまのじゃくな性質を逆手に取った防御の一手なのだろう?

表と裏を行ったり来たりする感情メーターに乗せて

極値なんて振り込んだり、したならば

その波はとても苦しいから


だから

君は完勝しない手を好む

被虐と自己愛で揃えられたフルハウスをかなぐり捨てて

どこか道端で拾えそうなありふれたブタを眺めて絶頂する


そうだろうね


そうなんだろう


あらゆる”あらゆる”を確定完全な状態にもっていこうとする

君のその指向は

やっぱり初めから決していた結末なんだね、って

錯覚させるための、諦め


そういう点で

君の仮想敵はいつまでたってもお前から変わらない


そこ、どいてよ

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