表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アクリル 東女子高水槽楽部  作者: 川崎タイチ
夏休み 新潟聖地巡礼編
69/77

新潟編 第01話 新潟聖地巡礼の為に……!カツラを飛ばす!?

 唐突になるが、七海ななみは『海楠かいなんドライビングスクール』のロビーにいる。そしてロビーには、見事な『水草水槽』が置いていた。


 ――『寄贈 東高校水槽楽部』


 花梨カリンが寄贈した水槽のようだ!


 七海ななみがどうして教習所に居るのかと?


「4番の川崎さん、二輪教習も午後から学科ですね」


「あ、はい。よろしくお願いします!」


「学科はPM1時からですので、それまでに教習所に戻ってきて下さいね?」


 技能教習はノーミスでクリアーして終了してしまっていた。残すは学科のみとなった段階だ。午前の技能が終わっているため、七海ななみは時間を持て余していた。


「あのう……普通二輪の教習コースって誰も使ってないですよね?」


「そうですね、合宿は川崎さんだけですからね。通学の方の教習もキャンセル入ってましたね」


「練習……させて貰ったらダメでしょうか……?」


「あ、いいですよ!GRPの『緑川社長』には『VIP対応』するようにと仰せつかっておりますので……ですが、学科だけは皆さんとお願いします」


 ――GRPとは『緑川 愛芽アンナの父』の会社のことだ。


 七海ななみは『プロテクター』を装備し、二輪のコースで練習を繰り返した。卒業検定は通っているので、反復練習をして技能を鍛えていた。


 ちなみに、この物語は『バリバリな伝説』でもなければ『バクレツなオン』でもない。


 『水槽楽部である!』


 七海ななみは『苦手なスラロームの練習』を繰り返していた。


 ――パァァァン!!ギュイン!ギュイン!


 ……七海ななみはスラロームの表示タイムを見上げた。


「……4,3秒か……」


「あーー!これじゃあ、日花梨ヒカリさんと花梨カリンちゃんに置いて行かれるぞ!」


 既に、教習所のコース内レコードをたたき出しているようだ!


 その様子を見ていた教官が七海ななみに話しかけて来た。


「川崎ちゃん!あんた何と戦ってんの?スラローム4,3秒って既に教官のテクこえてるで!」


「あ、いえいえ、戦っている訳ではないです……多分なんですけど、水槽楽部のメンバーは、このスラロームを4.25秒でクリアーしているはずなんで……」


「おいおい……川崎ちゃん、そんな記録出てたらワシら覚えてるで?」


 七海ななみ日花梨ヒカリなら『4.25秒』でクリアーしていると思っていた。


「え?日花梨ヒカリさん……あの、うちの学校の『神畑さん』と『名水さん』ってここの卒業生じゃないのですか?」


「ん?カミハタ……?ああ、名水探偵事務所の『探偵ちゃん』と『おっぱいネーちゃん』か?」


 花梨カリンは……まあ良いとして、『JKにオッサンがおっぱいネーちゃん』はほぼアウトだ。


「ええ……その問題児2人ですが……」


「あの2人って、飛び込みで取ったはずだぜ?」


「な、なんですと!免許センターで一発ですか!?」


 ……絶対……無……免……許で練習して取得しただろう!と勘ぐってみた。


「あの2人は次元が違うからなー」


 どうやら花梨カリンちゃんと日花梨ヒカリさんの事は教習所でも有名らしい。七海ななみは質問方法をチョット変えてみた。


花梨カリンちゃんと日花梨ヒカリさんってバイクの運転スゴく上手いですよね?」


「ああ、上手いな……人間離れしている位に……だから、あの2人に付いて行こうなんて思わないことだ。セーフティードライブやな。だけど、川崎ちゃん十分上手やから。普通は4.3秒とか出せないで。それ以上は飛んで死ぬで」


 その後、七海ななみは教習所コースで練習をミッチリ行った。午後からの学科も消化して夕方になった。


「……さて……始めますか!」


 七海ななみは教習所の事務所にある用具倉庫から『バケツとホース』を持ち出してきた。


 ……受付にある『水槽のメンテナンス』をする為だ。


「……ホント、この水草水槽キレイにレイアウトされてますよね?」


 受付の姉さんが七海ななみに話しかけてきた。


「ええ、花梨カリンちゃんの力作ですので、私がちゃんとメンテしないと!」


 七海ななみは、愛しの花梨カリンちゃん水槽のメンテナンスを頼まれていた。


「今日は、水替えするのです?」


「いえいえ……今日はグリーンロタラの『ピンチカット』して枝分かれの促進させますね。あと、切ったロタラは禿げている箇所に植え直しします」


 ――ハゲという単語に……教習所の受付は凍り付いた!?


「ゴ、ゴホン!」


 ――校長が咳払いをした!


 ……教習所の校長は『見事なまでのアデ……アート……ズラである!』


「そろそろ、前景草のキューバパールグラスもキレイに『カット』しちゃった方が良いんですけどね?」


「あ、あの、どうしてです?キレイに繁っていてイイと思うのですけど?」


「そうなんですけどね……でも、このまま行ったら、ボコって『根元から浮いちゃって』再度『植え直し』にとかになっちゃいますね!」


 ――『ブゥゥゥウ!!ゴホゴホ!』


 ……事務員の一人がお茶を豪快に拭いた!


「浮いちゃったら、今度は『ミニヘアーグラス』にしちゃいましょうか?ヘアーグラスってホント『植毛』みたいなんですよ!」


 ――初夏の候、海楠かいなんドライビングスクールに『絶対零度級』の冷たい吐息を七海ななみは感じた!


「あれ?今日は冷房よく効きますね!7月入ってから暑い日が続いてますから……」


 七海ななみは、その後も水槽をネタにした悪意無き『<痛根>の一撃!』校長に与え続けた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ