第53話 高野山再び!?悲劇マッスルベーカリーでの悪夢!?
トリミング中に『経典って何でしょうか?』と安易に聞いてしまった結果により、土曜日早朝に高野山へ再び来る事となった……!って高野山って手軽にこれる場所でないですよ!和歌山市内からだと、2時間以上かかるうえに、標高が1000メートル近くある場所に高野山はある。
——本当に来週5月か!?
奥の院入り口にある温度計が……『3度』と表示されている。さすがに昼は20度近くまで気温が上がるため、雪は残っていない。
「か、花梨ちゃん!さむーーーい!!」
「……ふむ、私は『グリップヒーター』のお陰で寒くない」
「私も大丈夫ですねー!『グリップヒーター』のお陰で温々ですね」
……なんだ!?グリップヒーター!?とは私には無いぞ!花梨ちゃんと愛芽さんはホカホカらしい……私もバイクを買うことになるだろうから『グリップヒーター』を必ず購入しよう!
「……あと少しでつく!我慢だ!」
奥の院を過ぎればすぐに花梨ちゃんが住んでいる集落はすぐである。
……パンのいい匂いが漂ってきた!
「あのう!朝ごはん食べてませんし、マッスルベーカリーさんで食パンを買っていきますか?」
「……うむ!食パンを買いに行こう!」
花梨ちゃんの探偵事務所を素通りし……ほぼ事務所前だがパン屋に到着した。
——奥に見える独特な『家紋』が付いては建物があるが、決して『反社会勢力』ではない。黒塗りの車は『食パンを配達する車』である!
2週間ぶりに訪れた『マッスルベーカリー』に入店した。やっぱり全て『四角柱』しかない!山型の食パンは作っていないようである。
「……大将!食パンだ!」
「おう!姉さん朝食用か?丁度焼きたての食パンが上がったところだ!」
「……うむ!頂く!!」
ちなみに、現在の時刻をお伝えし忘れていたが、今は『朝の7時』だ。ちなみに、和歌山では、『7時』の事を『ななじ』と皆発音する。『しちじ』なんて言ったら。
「皆さん、今って何時ですか?」
自称イギリス人金髪美少女「……うむ?「ななじ」だが?」
某海洋系893の娘「えーっと、『ななじ』ですね七海さん」
指定暴力団マッスルベーカリー店主「ねーちゃん『今はななじ』だ!」
地獄出身借りぐらしの死神「ナナちゃん!『しちじ!だねだね!』」
「……!?外国人がいるぞ!?」
「ええ!?密入国されている方がパン屋に紛れ込んでますよ!」
「!?敵襲だ!!!!『何処かの組の鉄砲玉が紛れ込んでるぞ!!』」
「ななな!?何!?何!?紛れ込んでるのかなかな!?」
……マッスルベーカリーに入店するときに、こっそりと『日花梨さん』が無言で『そーっと』合流してきていたのに気付いていた。
「……むむ!?日花梨か?合流するならちゃんと挨拶!水槽楽部は礼で始まり礼で終わるっ!」
「おう!その通りや!死神のねーちゃん!挨拶が大切や!挨拶無しやと、鉛のタマーが飛んでくるで!」
「日花梨さん、驚かそうとすのは、良くないと思いますよー。」
「ありゃりゃ……なーんでナナちゃん気付いちゃうかなかな?私も食パン切りしたかったのに!」
「死神のねーちゃん!食パン切りは購入者特典や!」
「……うむ!食パン切りは購入者特典……大将1斤頼む!」
花梨ちゃんがパンを注文すると龍さんが『焼きたての食パン』を放り投げた!?
「……うむ!我が名刀幸村の斬撃、魅せてやろう!」
——花梨ちゃんが抜刀し……た瞬間!!日花梨さんが凄まじいスピードで花梨ちゃんを跳ね飛ばし!?
日花梨さんが……なんと!?『超大型の草刈り鎌』を一振りした!!!!
ーー『ボコーン!』
なんと!見事に!床に食パンを叩きつけ!!!!粉々になった!!
「てへぺろ!」
——日花梨さんが『とても可愛い!てへぺろ』をキメた!が、食パンは粉々である。
「……のーーー!!!日花梨!!何てことをしてくれたんだ!!食パンが粉々のグチャグチャだ!」
「む、ずかしい!よん!何で花梨ちゃん簡単に4つ切りパンに出来るのかなかな!」
「……日々の修行の賜だ!そもそも、大鎌では食パンの四角柱を的確に捉えられないのだ!日花梨は罰として今日一日はマッスルベーカリーでの『メイド販売員』とする!!」
「あ、姐さんそれは勘弁してくだせー!!マッスルベーカリーが葬儀屋に鞍替えになりやすぜ!!そもそも、日本仏教の聖地を西洋の神さんが『高野山でウロウロ』歩いている時点でヤバいんですから!」
「……ふむ……そもそも、食パン自体西洋の食べ物だ!マッスルベーカリーの敷地内はヨーロッパとする!」
……水槽楽部恒例の『訳の判らない長ーい大道芸』はいつ終わるのだ!
判り易く要約すると、『死神様』が『草刈り鎌』で『食パンを切りたい!』とワガママを突き通した結果、『食パンが冥土送り』になってしまい、その罰として『メイド姿でパンを売る』事となった。そもそも、日花梨さんは何で死神と言われているんだ?
……とりあず、大道芸を収拾することにした。最近、日花梨さんや花梨ちゃんがする一発芸の片づけを頻繁にしている気がした。
「日花梨さんダメですよ!まーた草刈り鎌出してきて……鎌は預かりますので、ホウキで散らばったパン集めてくださいね……」
ひょいっと鎌をとりあ……
「嬢ちゃん!!!鎌だけはダメだ!!!!存在が消え……って」
またその流れ???花梨ちゃんの『真田丸』の時も龍さんが言っていた気が……。
「龍さん……いい大人なんですから、中二病は心の中だけでお願いします。『鎌のオモチャ』持った位で消えたりしませんよ?」
「七海さん、ちり取りも持って来ましたよ。日花梨さんは好奇心が旺盛すぎるのが玉に瑕になるんですよね……七海さんが入部して頂けるまで、いつも片づけは私の仕事で……」
「何か……お察しします……日花梨さんと花梨ちゃんってアクアリウム意外だと、結構無茶しますよね?」
……愛芽さんと日花梨さん達の話をしていると……。
……私から聞こえるか聞こえないような声で花梨ちゃんと龍さんが話をしていた……。
……「あ……姐さんワシは夢でも見ているんか?嬢ちゃんは確か『幸村』も持てたはず……持てること自体あ……いのに、その対極の『カタ……フィ』を……嬢ちゃんは『ゼロディバ……』って事……ぞ!!……たら……戦争……ぞ!」
……「……うむ……だから……水槽楽……高野山に連れ…………龍……泉に……GWに川湯で……きっと……なって……『七海は私が必ず護る!』」
——最後だけはきっちり聞こえた……。
「七海さん!ぼーっとして大丈夫……な訳ないですよね……?朝5時に家出てますからねー。花梨さん、七海さんが高野山へ来てくれるのがとっても嬉しいのか、『日の出走行を強行する!』とか言い出して聞かなかったですからねー。七海さんが入部するまでの花梨さんってもっとクールで喋らない方でしたのに。ここ1カ月間だけで、去年一年分位喋ってますよ」
「そ、そうなんですか?……私は今の花梨ちゃんしか知らないので……そう言ってくれると私も嬉しいですね」
「……七海、朝食どうする?食パンは四枚切りでいいか?」
「あ!はい、そうですね、食パンは4枚でOKだと思います。花梨ちゃん、私、愛芽さん、日花梨さんの一人1枚で4人分お願いします!」
「……大将、改めて食パンを頼む!」
「へい!お嬢!」
っというと、龍さんが食パンを投げた!
「……うむ!我が名刀幸村の斬撃、魅せてやろう!」
——花梨ちゃんが抜刀し……
————一気にパン屋に緊張感漂う空気が流れた!
そして一太刀
『シュイーーン!』
・・・なんと!?見事に4つ切りの食パンになった!?
4つ切りになった食パンがキレイにトレーに乗っかった!
「……うむ!見事な4つ切り食パン!」
「ほい!姐さん、毎度あり!また明日もよろしく!」
切り立ての食パンを片手にマッスルベーカリーを後ににした。今日は花梨邸に泊まることになる。明日の朝もマッスルベーカリーの食パンが食べることになるだろう。
無事パンを購入したので花梨ちゃんの家に移動して朝食を取ることになった。




