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アクリル 東女子高水槽楽部  作者: 川崎タイチ
水槽楽部入部編
3/77

第2話 初めての配管!?

「えーっと、来て早速だけど、そこのスパナ取って欲しいかなかな?」

 生徒会長の声が左側の天井から聞こえた気が……?


「これです……」


 テーブルの上においていた工具箱らしき入れ物が取り出そうとした時、

「それはバイスプライヤー!だねだね!その隣のやつ!」

「はい……ってえええ!」


 まるで「スパイダーな方」かのような格好を天井付近で制服でやってのけていた。


「何やってるのですか!」

 理解に苦しむ光景であった……女子高生が配管工事中です。

「見ての通りの配管工よ!」


 渡したスパナを使って、水道の配管を手際よく固定している生徒会長だ。


「また配管を増やしてしまった……しまった……」


 勝手に学校の水道管を通していいのかと思っていたのを察知たのか……。


「これ!プールから引っ張って来てるんだけど、和歌山市の水道じゃないからね!」


 そしてドヤ顔である。どうやらプールからこの部屋に繋がっているらしいが、突っ込んで聞くのは地雷臭しかしない感じがした……。


「で、何か用?かなかな?」


 ……予想以上にウザ……とりあえず答えてみる。


「吹奏楽部に入ろうと思って部活見学にきましたが……お邪魔し……」


 超高速に動く生徒会長がドア閉めた!そして


「私は生徒会長の 神畑(カミハタ) 日花梨(ヒカリ) 、アナタは?」


「えーっと川崎……川崎(カワサキ) 七海(ナナミ)です……ではお邪魔し……」


 今ならまだ引き返せる気がした!?とりあえずヤバイのからは逃げて「ゆるーい学生生活」を送りたい目標を達成しなければ……!っと思って帰ろうと振り向いた先にも水槽が……。


「!!……あの!!この水槽すごい勢いで水が!(こぼ)れてます!!!」

 折角キレイな水槽なのに水が勢いよく奥から漏れていた。


「これね!これはオーバーフローだねだね!」


 ――オーバーフローについてついて10分ほど強制的に演説を聞く羽目になった……。


「で、さっきの配管した所からの水換えが簡単になるかなかな!」

「な、なるほど……」


 ……とりあえず、あの可憐な生徒会長のイメージが「完全崩壊」したのだけは理解した。


「で、では私はこれで……」

 このままではなし崩し的にこの部に引きずり込まれるパターンが入る気がした。

 全力で脱走を試みようとした瞬間……ある物に目を奪われる……!

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