第21話 越えられない壁!?32キロ壮絶な道のり!?
双葉と共に春のマラソン大会参加中である。
ウォーキングイベント?ではない。
親友とこの難関を超える為、全ての力を振り絞って走破し……たのであった!
「いやいや!七海もやりますな!普通、32キロをノンストップで走り切るなんてJKには無理だよ?」
軽快に走って、東高校が目に入る距離まで辿り着いた。学校近所の堤防をゴールに向け快走中である。
堤防からいつもの通学路にある橋を丁度渡っていると、バイクに乗って凄いスピードで金髪美少女が……!
カリンちゃんが乗ってるバイクと違ったが、金髪美少女がバイクに乗って走る光景など滅多にない。あれは間違いなくカリンちゃんだ。
学校の方角から来たので部室での用事を済ませて帰って行くのであろうと思った。いつもの漆黒のバイクではなく、スクーターの大きいタイプに乗っていた。通り過ぎたかと思ったが……。引き返してきてくれた。
「……走りきったのね……。私は32キロ飛んだけど……」
ヒカリさんは失敗してましたが、私達は無事ゴール出来そうです!カリンちゃん飛んだ???らしい。
ふと思った、水槽楽部はみんな走ったのか?もしかしなくてもアンナさんもマラソンしたのかなと?
「……走りきれなかったの、ヒカリだけ……爆弾抱えて32キロ普通無理……アンナは普通に歩いた……」
質実剛健を絵に描いたようなアンナさんらしい。
「あの!カリンちゃんは学校に用事あったのですか?いつもの違うバイクだし。」
本来なら休日である2年・3年生だが、カリンちゃんは登校していたようだ。
「……アンナに言われて強制労働中……今からヒカリを貴志駅まで回収にいくところ……」
……そうだ!生徒会だった!?
「そういえば、アンナさん見かけませんが?」
「……ゴール地点で生徒のお迎え。ゴール地点までヒカリを乗せてすぐ学校に戻る……」
生徒会らしい事を水槽楽部がやっておられるぞ!……っと同時に気付いてしまった。
「……こんなに早くゴールしてくれて助かる……ヒカリと違って七海は期待以上に生徒会活動してくれて助かる……」
「了解しました!ゴールしたら手伝い頑張ります!」
カリンちゃんに期待に答えるべき32キロ爆走してきたのである!
早々に切り上げて、家で優雅にランチ?何を言ってるのか私にはわからないです!
「……ありがとう、助かる……」
そう言い残し、カリンちゃんは貴志駅の方、私達が走ってきた道の方へ走り去った。
まさかのこんな事になろうとは!?……親友も道連れだ!?
「双葉も学級委員長だし、クラスみん……」
振り替えった時には、既に双葉の姿が相当遠くまで走っていた!?
や・ら・れ・た!?
無事ゴール出来たわけだが、ゴール地点には既に双葉はいなかった。自転車置き場に双葉の自転車が既に無かったことも確認していた。双葉は親友を裏切り、早々に帰ったのである。
諦めてゴールまでは歩いて行った。ゴールの受付には、当然、アンナさんが立っていた。これは逃げることが不可能である。
「七海さんゴールお疲れ様です。予想以上に早かったですね。七海さんが2番目ですね。」
一番は双葉である。彼奴め!今頃優雅にシャワー後の抹茶アイスとかキメてそうだ!
「もう少しゆっくり歩いた方がよかったかなと……ちょっと後悔してます」
まさか、ゴール後に生徒会活動が待っているとは、読みが浅かったのである。
「私的には七海さんが早く来てくれて助かります。先に部室棟でシャワー浴びて来てください。お昼はお弁当も先生からの差し入れで頂けますので。去年もでしたが、丁度15時位に皆さんゴールされます。それまではノンビリ出来ますよ」
潔く諦めてシャワーを浴びてくることにした。当然事ながら、超軽量装備な為、替えの下着と服など持ってきてないのではあったが……なんと!シャワールームに私の制服と下着一式があった!?誰が私の家から持ってきたんだ……!ちょっと不気味である。
シャワーからゴール地点に戻るとヒカリさん、カリンちゃんも到着していた……相当なスピード違反を繰り返したのかと思ったが、線路沿いに走れば貴志駅と学校まで往復で20キロ位だから納得し……お巡りさんやっぱり怪しいと思います。
「おつおつ!ナナちゃん!カリンちゃんが制服持ってきててくれてたよん!ナナちゃんウッカリさんだねぇ!プールの時に水着着ていって忘れちゃうタイプ??カリンちゃんが気づかなかったら汗びっしょりのパンツだったよん!」
ウザ……でも、制服を持ってきてくれたのが、カリンちゃんでよかった。ヘンタイさんやストーカーでなくてよかった。
「…風邪引いたら明日のテイラーズ行けなくなる…」
明日はカリンちゃん達とお出かである。
その後、最後の一人がゴールするまで生徒会役員としてのお勤めを果たしたのであった……!




