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アクリル 東女子高水槽楽部  作者: 川崎タイチ
水槽楽部入部編
2/77

第1話 ようこそ水槽楽部(アクアリウム)!

 ドアを開けた部屋の中は、薄暗く春にしてはジメジメと「梅雨時期」を思い出す温度と湿気が漂っていた……。


「ご……め……ん……くださーい……」


 まるでお化け屋敷である。放課後ではあるけどまだまだ日が高い時間であるが、カーテンは閉められている。とても楽器を放置していいような環境ではなかった。むしろ全く逆である。こんな環境で楽器を保存なんてありえない位のレベルであった。


 そして……「なんか森のような匂い……?」湿度だけでなく、何とも言えない臭がする。部屋の入口にはすごく大きな「緑の筒」が何本も放置してあった。家にもある「プロパン」のボンベとは少し違う感じがした。


 とても重要な事なので3回目言うことにした。

「ごめんくださーーーい!」

 奥の部屋からやや遠い篭った声で返事が帰ってきた……

「ごめん!ちょっと手が離せないからそのまま奥の部屋まで来て手伝って−!」


 何処かで聞いた声が帰ってきた……。

「ああ!新歓の時の おさ○な天国・メインボーカルの人かな?」っと心のなかで納得した。

 吹奏楽部なのに軽音部より悪目立ちしてた吹奏学部5人の一人の変人さん……だけど、この部に決めたのはこの人がいるからでもあった。入学式の時に在校生代表として「祝辞の挨拶」をしたのが彼女だった。そう、「異端児部」ではあるが、「生徒会長」がいる部でもある。


 奥の部屋への入室を「生徒会長様のお墨付き」までも頂けたことで、まるでお化け屋敷の入り口を模倣したかのような環境の奥のドアを開けることにした。


 薄暗くややジメジメする梅雨時期の部屋の奥のドアを開けると……


「なにこれ……」


 ドアを開けたその先の正面の壁の「部屋の端から端」まで、すごく大きな……

「すごい……なに…………キレイ……!!」

 まるで……緑の草原の丘が部屋の中にあった……!


 その草原からまるで【炭酸飲料の泡のような】ものがいっぱい下から上に吹き上がっていたのであった。



 そして、その草原の空の上を何かが飛んでいた!ネオン色のまるで宝石の様な物が、大量に飛んでいるファンタジーの様な世界が広がっていた。


「……!!」

 人生で初めて見る光景で絶句した。夢でも見ているのかと思った。


 正面から部屋の右側の壁を見てみた。そこにはまた違う世界が広がっていた。


 奇抜な色とりどりのユラユラとした物体が沢山あった。その中にも動く物体が……まるで……あの有名ネズミの映画に出てくる……


「二○?……これ水槽!!!!」


 まるで「あの映画」のような、海が再現されていた。


 そして入学式に聞いたあの時のような凛々しい声で生徒会長は言ってきた。


「ようこそ!水槽楽部へ!」

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