第17話 ヒカリかがやくセカイ!……主に照明である。
水槽の設置と配管周りが終わったらしい……現状私がやった事は水槽を運んだだけである。
「んじゃーとりあえず、外掛けフィルター乗っけちゃおう!で、どれにするする?」
外掛けフィルターって奴もいっぱい種類あるのか!?
「……よし……パーフェクトフィ……」
「それ付けるならジェットフィルター使おう!!」
凄まじい勢いでヒカリさんがカリンちゃんにツッコミを入れた。
「……チッ……」
カリン様が舌打ちをされたぞ!皆の衆ご褒美だ!
「……仕方ないな……らくらくフィルターLで」
「うむ!素晴らしい選択であるある!ジェー――○ス!!」
ヒカリさんはとても満足している表情を魅せた。どうやら、らくらくフィルターLとは良い物らしい。同時にカリンちゃんは納得いかない表情であるあるが、仕方がない雰囲気である。それ程「らくらくフィルターL」とは良いものという事なのか?
「んじゃー、フィルター乗っけちゃうねー!」
……ブランドイメージの崩壊である!
「意外と大きいのですね?もっと小さいのかと思ったのですが」
「そそ、このフィルターは外掛けフィルターでも大きい方なのよん!あと、このフィルターにはなんと!濾材がいっぱい入る!」
「……残念だけど、2000円でこの性能……憎い……。見た目以外は。でもこの外掛けフィルターは、ポンプ部が水槽内に入れなくていいのが良い。グリーンロタラでパイプ類は隠せるし、十分な濾過能力確保できる。もちろん濾材はパワーハウスのアップッキット突っ込むけど……」
どうやら、ブランド志向の高いカリンちゃんも認める性能らしい。
「だねだね!カスタムまで出来てしまう有能な奴よ~!私みたい!」
……桜花びら散るこの季節……まだまだ寒いです。
実際部室のドアが開いて風が入ってきたのであった。
「おつかれさまです。ってまた水槽増やすのですか!」
アンナさんが生徒会室より部室に来たのである。
「……これは、七海の水槽、今立ち上げの準備段階中……」
「そうでしたか、七海さんも水槽楽部員ですからね。って!水槽A○Aの30キューブじゃないですか!ここは誰もが通るエーハイムの30水槽ハイタイプでしょ!」
どうやら、テッパンルート的な水槽もあるらしい。
「……あんな緑の水槽なんて使えない……この部室に置いたら即時、叩き割ってやる……!グリーンはバイクだけにしておけ!」
窓を叩き割る……ではなく、水槽を叩き割る不良少女である。
同時に分かった事だけど、アンナさんもやはりヤバい感じがする!?アクアリウムとはブランド志向が高いのであろうか?
「あのですね?入部して1週間もたたない人にA○Aの製品を押し付ける行為など、危ない勧誘ですよ!ちょっとは常識的行動をお願いします。正直、デリケート過ぎて扱いづらいですよA○A製品は!」
「あとはライトですね。CO2配管してるってことは、水草水槽なのですね。それじゃあ、ライト乗っけちゃいましょう」
っと、何処から出してきたか判らないが、水槽用ライトを出してきた。
白い弁当箱のような……あえて言おう……ダサい。
「……アナタは何をしているのか理解できないわ……!A○Aの水槽にこんなライトを乗せるなど!」
「カリンさん、水草水槽で30㎝であるなら、エーハイムの3灯式ライト30がベストパイでしょ!」
「……今時、蛍光灯のライトとか時代遅れにも程があるわ!……」
とか言い合いしている間に、ヒカリさんがまたややこしい事に、UFOの形をした物体を出してきた。
「やっぱり、30㎝水槽といえば、ヴォルティスでしょ!中身はLED電球だけどね!」
……何その戦隊モノ風のネーミングは!?アクアリウムの用品のネーミングはやたらSFチックな物ばかりなのかと。しかもさりげなく、LEDに交換してるとは……新たなるライバル現る!?
「……もちろん、水草水槽に最適な30㎝水槽用ライトは≪アクアスカイG≫に決まっている……!」
……今度は空飛びそうですよ!
まさに私を巡って〈私の水槽〉の乱れ飛ぶイケナイ関係である!
もちろん、選択項目は一つしかないわけである。
「もちろん、アクアスカイGでしょ!」
カリンちゃんからの愛を答えない訳がないのである。
「……ふむ!当然の選択だ……」
「七海さん……アナタはちょっと再教育が必要かと確信しました」
「ヴォルティス良いよー!安いし、明るいし!」
アンナさんがジト目で私を見て、ヒカリさんはまだ諦めていないようだが……。
「ヴォルティスの方が吊り下げ式にもできるし、優秀よん!トリミングとか考えたら、ヴォルティスVのが良いよん!」
……素直にヴォルティスの方が良さそうに感じてきた……。
そもそも、アクアスカイGをまだ見てないのだが……っと思ってたら2階からカリンちゃんがアクアスカイGを持ってきた。そして、有無を言わさず水槽に乗せた。
「……よし……ジェットフィルターじゃないのが心残りだけど、機材はこれでよしとしておく……」
アクリル製?の台座に水槽用ライトが乗っていた。とても薄く、近代的デザインである。私の趣味ではない……イマイチ……でもあるスタイルだ。ヴォルティスVのが好みかな……?ネーミングセンスはとりあえず、考えないことにした……。
「カリンさんには申し訳ないのですが、ヴォルティスにします……」
「……!?」
カリンちゃんにもジト目攻撃を受けた……!
「やった!やっぱりコン○トラーVだよだよ!」
今思いっきりコンバトラーって言ったぞ!?
ヴォルティスを選んだ理由だけど、見た目の問題でもある……。というのも……
「私の水槽以外は全部吊り下げ式の水槽ライトっぽいので……私のだけ水槽の上に置くより
吊り下げにした方が良いかなーっと思っただけなんですけど……」
「……ふむ……そう言われればそう……なるかな……。ライト用の電源ラインは天井側だし……」
「でしょ!でしょ!ナナちゃんの水槽だけタイマー別配線にするとスマフォで管理・制御できないからね!」
……照明もそのスマートフォンで制御しているのか!?
結局、私の水槽は色々なメーカーの良いとこ取りの形となった。
ここで今回使うアイテムをおさらいしておくことに……。
水槽:30㎝キューブ型である
底床:パウダーソイル
濾過:らくらくフィルターL+強力な濾材らしい
照明:ダイターンでもなく、コンバトラーでもなく、ヴォルティスである。
既に、色々な人のアクアグッズを詰め込んだ結果、ド素人とは思えない機材の揃いっぷりである。




