第15話 前からか!?後ろから!?掛か!?外か!?
意外と重い水槽を持って部室に入った。気のせいだと思うのだが、240㎝水槽が……30㎝右に動いている気がする……?重さ的にJKしかいない部員が全員でも1ミリの動かすことなんて出来ないであろう。
気のせいと思う事にした。あと30㎝水槽用の台も置いていたが……
「昨日この水槽台置いてましたっけ?」
「……さっき置いたばかりだから昨日は無かった……。意外と重いというか……」
「そうそう、アクアリウムって、水槽台が一番厄介な相手だよね……。一度組み立てたら分解すると強度が落ちるし、何より使わないときに置いて置くスペースも邪魔。さらに重いし、水槽以外に使い道もないときたもんだ!良い水槽台買うと、めちゃくちゃ重いし」
水槽も十分重いので水槽台に、とりあえず水槽台の上に置いた……。
「……あ、A○Aのラベル貼ってる方が前だから……」
ん?ステッカー貼ったままであるので、剥がしておくこt……
「七海!!何を!今ラベル剥がそうとしたよね!」
……!?
「ああああ!!、まだ剥がしてません!」
どうやらこのラベルは剥がしては絶対ダメらしい!?危うくカリンちゃんに嫌われるところであった……!すぐにフィルムやステッカーとかは剥がしてしまうタイプである。綺麗な間に剥がしておかないと糊がわいて跡が残るのが嫌で、すぐ剥がすのである。
「ラベルが気になるなら、ラベル側を後ろにするといいよん!キューブ型水槽って前も、後ろも、横も一緒のガラスだからね!」
「……じゃあ……ラベルを後ろ側に……」
見ていると剥がしそうになるので、っと、ラベル側を後ろにしようとしたら……
「……七海……あなたが何を言ってかが全く理解できなんだけど、ラベル側が前だと私は言ってるの……。七海はブランド物のバッグを買ってそのブランドのロゴを剥がしたりするの?」
どうやらこのA○Aのアクアリウム用品は相当高いらしい……!
「……ラベル側を前にして置きます……」
「……うむ!……よろしい……」
「そして新たなるA○A信者の爆誕である!!」
……!なんてことを言うのですかヒカリさんは!
「な、なんなんですか!ヒカリさん!その揶揄してるかのようなツッコミは!」
「カリンちゃんアンナちゃんに怒られるよホントに……往年のHY戦争だねだね!」
よく解らないが、○○派なのがあるらしいことは解ったが、私はカリンちゃん側に付く事だけ確定事項である。あと、アンナさんは対立するメーカーを好んで使用する?のである事も何となくわかった。
「カリンちゃん濾過どうするの?まさか初めての人にいきなりジェットフィルター……なんんて事ないよねよね?」
……よく解らない(2回目)が、「ブクブク?」の事かなと
「それって、ブクブク?みたいなのです?ここのどの水槽にも入れてないですが……」
すごーーく浅い知識で、多分すごーーく深そうな濾過について聞いてみた。
「ロカボーイのことね!!……水草水槽ならあれは使わないけどね」
「……今回は妥協して外掛けフィルター使う……」
「えーー!それってどうなのかなかな?外部式フィルターES150が1台で、生体まで入れてフルセット揃っちゃうよ!初心者が初めてする水槽じゃないよーーー!!ってなんでい!普通に外掛けフィルター使うのかい!」
よく解らない長ーーいノリツッコミを聞いた気がした。
「カリンちゃんにしては珍しい……A○Aのフィルター使わないなんて」
「……普通に濾過の仕組みを理解してからでないと、良い物の良さが解らない。それに、生体は部室の魚入れる予定だし。ある程度アクアリウムに親しんでから七海には楽しんでもらいたいから……」
意外とぶっ飛んでる部員ばかりではあるが、事、アクアリウムに関してはだけは悪ふざけ等は全く無いようだ。
「……いきものを飼ってる以上キチンとしないといけない。悪ふざけなんてもってのほか……。水草水槽にするのだからベストパイは外部式フィルターだと思うけど、今回はあえて外掛けフィルターで、生体を少なくして色々と経験してもらう……」
っと私の考えに同調するかのようにスルスルっとカンナちゃんが語った。先程、ラベルが前か後ろかでゴタゴタした同じ人同士の会話とは思えないくらい真面目である。
「まあ、うちの部やってる事はすごーーく地味な作業の反復だからねー!基本地味よん!」
……地味?なのか?どちらかというと草原の水槽も、海水水槽も凄くダイナミックで綺麗で地味からは程遠いものだと思うのだが。部員全員が派手なのも相まって結構華やかな部だと思う。
「……七海には雰囲気を味わってもらって、自分の家で水槽を自分のお小遣いで立ち上げて欲しいと思ってるから。基礎だけはここで教えておく……」
なるほど……カリンちゃんの最終的には、私が家でアクアリウムを楽しんで欲しいって事かなと。
「簡単に言えば、水槽ってバクテリアの活動サイクルになってるんよ!」
……いきなり難しい内容っぽい事を語り出したのであった……!
「カリンちゃんもだけど、ご飯食べてウ○コ行くでしょでしょ!水槽の中って閉鎖空間だからウ○コが貯まるわけ、その爆弾処理する必要があるだねだね!」
なぜそこでカリンちゃんがウ○コするとか言い出すのかこのウ○コ女子が!?カリンちゃんは往年のアイドルと同じで、ウ○コなど出さないのだ!
「ウ○コを処理する為の濾過装置ってことになるわけよ。和歌山のド田舎なら必ず家にある浄化槽ってやつ!あれの小さい装置がコレコレ」
……っと、巨大水槽の水槽台の下をパかっと開けて説明をしてくれた。
「家の庭で、野○ソすると庭にウ○コ臭半端ないけど、浄化槽って匂いほとんどしないじゃん?あれって浄化槽でウ○コを浄化してるわけよん!」
先程より学校一の美少女アイドルである<神畑 日花利>女神様がウ○コを連発されておられるぞ!憧れの美少女がウ○コ連呼すると変な趣味の男性諸君が大喜びしそうである。解りやすい説明ではある。濾過装置=爆弾処理機なのである。
「要はウ○コフィルターはデカい方がいいって事。小さいと大量のウ○コ処理できないしね」
濾過装置はそれなりに性能が必要ってことだけが分かった。
「……だから比較的に濾過能力が高くてメンテナンスが簡単な水草水槽にする」
なぜ水草水槽が濾過能力が高くてメンテナンスが簡単なのかは解らないが、水草水槽は比較的始めやすい事が解った。




