第12話 東高校生徒会!
「……失礼します……。」
……普通の生徒会室だった……!?
普通に生徒会室だった。期待を大きく裏切られた気がしたが、水槽が全くない訳でもなかった。金魚鉢が置いてあって、そこにはオーソドックスな?よくTVとかで見る金魚鉢に1匹金魚が泳いでいるシンプルな水槽だった。しかし、シンプルではあるが、きちんと手入れの行届いた感じのステキな金魚鉢だ。
「川崎さん、ようこそ生徒会室へ。」
と寿さんが丁寧に挨拶をしてくれた。
「寿さん、生徒会に入られたのですね?ちょっと驚きました。ここの学校の生徒会って……」
世間話とか、他いろいろ話題を振ってから本題に切り出すべきだと思うところではあるが、相手が寿さん(クールビューティー系)なので、ここはストレートにアタックすることとした。
「生徒会の事ね?私も中学時代生徒会長やってたので、引き続き高校でも生徒会活動をやっていこう思ってました。入学式の打ち合わせで来た時から活動させてもらってます」
……何という聖人君子!東高校の良心である!!!!!!!!!ビックリマークの数が私の彼女への想いである。入学して親友を含めマトモな人間と会話できていない気がしていたので素晴らし模範解答である。彼女の事になるが、新入生挨拶を代表でしたのも彼女である。美人でかつスタイルも良く、知性も高い。さらに人が嫌がる生徒会というメンドクサイ事まで率先して参加する素晴らしき存在!
アリスちゃんことカリンさんとはまた違う魅力がある。二葉曰く、あの手のタイプは実は一番危険だ!っとラノベ脳野郎(脳筋女子)が言っていたが、大丈夫そうである。
「なんか……助かりました……・初日から水槽楽部の暴君の皆さんに巻き込まれて常識外れな事ばかり起こってましたので、とても嬉しいです。」
……っと話している最中にドアが開いて……。
「お疲れ様です。あら川崎さん早速生徒会に参加していただきに来てくださったのですね?」
聞き覚えのある声、生徒会、会計の緑川アンナさんだ。ヤバい水槽楽部員の中ではまだマトモであろう人物である。
「お疲れ様です。約束はしましたのでとりあえずは生徒会室に来ました……。」
軽く挨拶を済ませた。ある意味彼女も要注意であるので(恐喝・脅し等)注意して接する必要である。
「助かります、生徒会には真面目に生徒会活動して頂ける人物がかなり欠落していましたので、もし来ていただけないようでしたら強行手段を取るところでした。」
さらっと危ない発言を連発してます!
「私が副会長より、寿さんの方が副会長っぽい感じしますが良いんですか?」
っととりあえずささやかに書記と副会長をチェンジできないか企んでみたが……。
「見た目が奈良さんが副会長で、七海さんの方が生徒会長っぽいですので暫定的に今の形で行きましょう。」
……なるほど……。納得はできない。見た目で決めるなら絶対的に寿さんだと思います!
それにしても、生徒会もある意味タイプの違う美少女揃いである。……あと、寿さんの名前がナラさんであることも同時にスピーディーにラーニングした。
「生徒会としての役割って普段はどういう事します?中学の時では……特になかったですが。行事ごとや全校集会の時にチョチョっと出て定型文的な事を話して終了って感じでしたが……」
アンナさんにとりあえず流れ的な事を聞いておくことにした。今後……というか3年間はほぼ生徒会長になることはどうやら避けることが出来ない現実であろう……。生徒会についてアンナさんと話し込んでる最中に、寿さんが生徒会準備室?書庫?らしきドアの向こうへ消えていった。書類整理やらに行ったのである。
「大体そんな感じですね。各部予算の割り当てとか、生徒会が横暴を繰り返すのは無いです。そういうのはラノベやアニメの世界の中だけで、現実は普通ですので。」
…………おかしい……?天の声的な、設定的な事を言われると大体が生徒会と風紀委員の横暴があるはずなのだが……。とりあえず、この平行世界では生徒会の横暴はないという事が分かった。選任については若干強迫を受けた感じが残ったが、まあ、なり手がないのも事実。生徒会は引き受けることとした。
「じゃあ、放課後生徒会室に集まってグタグタ的な事は無いのですね。……まあ水槽楽部へ行くことになりますが……。あと気になってたのですが……寿さんは……水槽楽部員……?です??」
アンナさんに疑問に思ってた事を聞いてみた……この学校の生徒会は確か水槽楽部員=生徒会だった事を昨日知らされたばかりだったからだ。寿さんの様なステキな方で常識人が一人でもいれば心の支えになる。きっと寿さんも騙されたのだろう……と!いい人材を入学式前に獲得したに違いない!
「奈良さんも水槽楽部員ですね……・別に騙して部に勧誘とかしてませんよ?」
……どうやら私は騙し・脅しをして勧誘した事と自覚しているようだ……!……寿さんもヤバい人の可能性が大きく広がってきた事も把握した。
「でも、まあ、他の水槽楽部員に比べてすごく頼りになりそうなので少し安心しました。ちょっとあのメンバーだけでの生活は……。」
っと話しながら、寿さんの書類整理?をしているであろう隣の部屋のドアを開けて手伝いに行くこととした……・。
「!?」
ドアを開けた先には……。
……。
嫌な予想は見事に的中し、寿 奈良……お前もか!




