第11話 クラスメイト!?安定のクラス委員長推薦枠!
早朝の水槽楽部活動を何とか終え、自分の教室へ向かった。
「おはようー」
「おーはろー」
二葉の朝なのか昼なの挨拶なのかビミョーな朝の挨拶が変えてっ来た。クラスメイトとの挨拶も軽く済ませて、自分の席についた。
「ナナ、部活どう?水槽楽部に入ったんだよね?」
部活動の話を切り出してきた。二葉はフェンシング部でバリバリ活動しているのは周知されているので割愛しておく。
「うーん……水槽楽部ではあるんだけど、ビミョーに違った……。わかりやすく言うと、生徒会だった……。それから生徒会副会長になってしまった……。」
「ありゃ!何そのラノベ展開!まあ、生徒会長が水槽楽部部長さんだからあり得ない話ではないけど」
水槽楽部に入るつもりもなければ、生徒会に入るなんてもってのほかであった……!
「なんかメンドクサイ事になっちゃった……吹奏楽部で楽しく過ごす予定が登校3日目で生徒会と、何だか怪しい部に入部してしまったよ……」
朝のホームルーム始まる。そして一限目の授業も始まった。今日の一限目は、新学期で最初にする行事でもある学級委員長と各委員の担当決めである。例のごとく学級委員長に立候補する人などアニメの世界だけなので、推薦からの決戦投票となる……例のごとく「川崎さんを推薦します!」と、声が上がったと同時に。
「残念ですが、生徒会副会長になりましたので私は辞退させていただきます。」
勝った……!(ドヤ)
不条理な推薦による「クラス委員長を押し付けて各種クラスでの強制労働」へのささやかな抵抗を見せつけたのであった。そうなるとクラスの中で予定調和であった「川崎七海にどっぷり作戦」の予定が大幅に狂ったのである。ここで親友の二葉が選ばれそうなのではあるが、クラス委員長とは異端児は避けられる方向にあるので二葉の声は上がらなかった。実は私以外ではもう一人推薦されそうなクラスメイトがいた。入学試験と入学初日の実力テストで1位だったあの子。
「寿さんを推薦します!」
まーーーた無責任にも一人押し付けてきたのであった……。
……が……
「私も生徒会の書記ですのでお受けできませんので、ここは田本 二葉さんを推薦します。フェンシング部での活動との掛け持ちにはなると思いますが、彼女の部活動でのリーダーシップは素晴らしいです。」
…………?
担任の先生が切り出す
「じゃあ田本さんクラス委員長お願いしてもよろしいでしょうか?」
「やはりここはナナ……おっと……川崎さんにクラス委員長と生徒会兼任の方向で!」
おいコラ!凄まじい親友からのブーメランが飛んできました……・!
……全員の拍手に沸いた……が?
「川崎さんは生徒会に入ったと神畑生徒会長よりお伺いしてますのと、生徒会との兼任はさすがに駄目ですので、田本さんにお願いします。」
……さてどう出る二葉……?
「条件があります!助手として、そこで涼しい顔でドヤ顔している私の親友でもある川崎さんも道連れならOKです!」
なん……だと……!?卑怯なり田本 二葉!?
……全員の拍手が再び沸いた……!!
これはいかん!……っと思っていたのだが、思わぬ伏兵があらわる。
「川崎さんを助手にとかではなく、クラスみんなで支え合って行くのがいいと思います。しかし、そう言っても明日から誰も手伝わないってのもあり得そうなので、その日の日直がクラス委員長の補佐をすることとしてはどうでしょうか?」
さすが1年トップの寿さんなかなかの機転を利かせた提案である。
さすがの二葉もこれには感服する……
「川崎さんが助手がいいの――――――!」
この野郎ごねやがった……!
「仕方がないのでサポートします……。」
「ヤッタ!!これで実質ナナが……おっと」
本音がほぼ出てるぞ親友よ!
……やはり異端児は避けられるべきなのである。二葉は容姿・運動神経・勉強も良くできる方ではある……が「アイツは色んな意味合いでヤバい女子」であると3日目で定着しているのである。親友として、誠に遺憾ではある!……が、事実です。もうなんでもどーんとこーい!です。
クラス委員長を受けた二葉が所信表明演説をしている中、少し引っかかることがあった。寿さんの事である。彼女は確か……「私も生徒会の書記だから……」と言っていた気がする。「生徒会=水槽楽部」だったはず。という事は彼女も水槽楽部員と結論付けられるわけだ。後で聞くことにしよう。普通の人が1人でも部に存在する可能性が出てきた。
その後授業も終え放課後になった。寿さんは休憩時間になるとスーッと消えるのである。これは中二病の匂いが……ではなく人見知り?なのかなと思った。しかし、彼女の朝の発言から後者ではないと確信している。やはり水槽楽部員としてやはり問題行動が……!の方が先に考え付くのである。仮に、生徒会の書記であるなら生徒会の活動の為「真面目に」生徒会室に行くであろと思い、生徒会室へと足を運ぶ事にした。
生徒会室は本館最上階端にあるのは確認済みで、生物・科学準備室の隣である。うちの学校は航空写真で見ると「日」型になっている。の左端上に生徒会室が存在する。校舎左側に移動教室や職員室・多目的室が集中し、右側1階より3階各階が1年・2年・3年と解りやすい構造である。1階が3年で2階が2年・1年が3階となる。簡単に言えば、一見3年が3階が当たり前と思うところではあるが、校舎玄関から一番遠いのは間違いなく3階だ。よって3階奥地が1年となるようだが、入り口から一番遠い所に生徒会室がある。まさにとても遠く閉ざされた生徒会室だ。実質、水槽楽部兼生徒会が別棟を占拠しているのだが……。
生徒会室に到着したが、特に外観的には「普通」の生徒会室入り口だった。生徒会副会長(暫定)の私が生徒会室へ行くのはごく普通の事でもある。初見なのでとりあえずノックして扉を開けることに。
……コンコン!
「どうぞ、ドアは空いてますのでお入りください」
やはり正解だった。中から寿さんの声が聞こえた。
そして生徒会室の扉を開け入室すると……!




