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アクリル 東女子高水槽楽部  作者: 川崎タイチ
水槽楽部入部編
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第10話 高度(な)浄水システムin東高校

  入学して今日で3日目になるけど、授業の内容に関しては「普通」の普通高校なので、一言で言えば普通代表である私のような感じである。


  今日も軽快に自転車を走らせ学校へ登校している。昨日と同様で、カリン先輩とヒカリ先輩がバイクで爽快に走り去っていった。同じみの光景のように感じるのは……昨日も同じことを考えた気がする。……と思っていたいたら、また一台バイクが近づく音が聞こえてきた。


 丁度横断歩道の所で横並びで停車した。横を向くと肩までの髪のショートカット女子がグリーン色の大きなバイクに乗っていた。……見覚えが微かにある感じがした。制服から2年生である事も同時に分かった。荷物の積載量が半端ない以外はステキな女子に見えた。カリン先輩の私好みのステキさとはまた違う、どちらかと言えば二羽とタイプが似ていた。正統派の可愛さである。


 信号が変わり彼女は学校の方へスーッと走って行った。某カリン先輩やヒカリ先輩のようなバトル的な走りとは違い「ルールを守った」走行である。私も後を追うように自転車で学校に向かう。7月3日生まれ なので原付の免許取るにしてもまだ年齢も足りないし、あと、学校へ乗りつける事も出来ないので、私の3年間は自転車通学確定である。


 学校に到着し、昨日のように自転車置き場へ行くと先程すれ違ったグリーンのバイクが……なんと……カリン先輩とヒカリ先輩と並んで停めてあった。……やはりか……すれ違った時から気付いてはいたが、水槽楽部員ではないかと……大きなバイク乗ってるのが確認した所でカリンさん・ヒカリさん・「肩までの髪のショートカット美少女」の3人だけであるから、容易に理解できた。水槽楽部員は美少女限定なのか!?


 部室に行って確認することとした。足繁く水槽楽部へ通う日々3日目スタートである。「肩までの髪のショートカット美少女」を確認する大役である。雰囲気的にはあのぶっ飛んでる水槽楽部のイメージより、「風紀委員」や「生徒会長」といったお堅い雰囲気の中に光り輝く美少女生徒会!のイメージの方が強かった。


 昨日と一緒で体育館前を通り、二葉がフェンシング部の先輩たちを相手に練習をしている光景を見ながら部室へ移動してた。3日目にして既にキャプテンか!っと想わせる勢いで二葉は先輩や同級生部員を指導・練習していた。元々顔馴染みが多いうえに中学時代から合同練習やら遠征・合宿をやっていたことだけはある。


 途中、パックのジュースを販売機で購入して飲みながら部室を向かった。別棟に立っている部室前には、昨日とは違い宅配業者は来てないかった。とりあえず段ボールの山との戦いは無さそうです。


 部室に入ると、予想通り「肩までの髪のショートカット美少女」がいた。あと、カリンさん・残念系ヒカリさんも部室にいた。

「おはようございます」

 っと普通に挨拶をし部室に入ると

「オハ!オハ!ナナちゃん!」

 安定のヒカリさんの挨拶である

「……。」

 カリンさんは草原水槽をメンテナンスしていた。無視されたわけではなく、手が離せない的な感じである。

 そして大きなタンクに白い粉(海水の元)を入れている人が……

「おはようございます。会長から聞いています七海さん?ですよね」

「あ、はい!おはようございます 川崎七海です!」

 すごく真面目そうな普通にしっかりしてる感じかする、すごい安心感を感じ取れた。


「……私とヒカリは普通ではないのね」

 っとカリンさんが呟いた。


「いえ!……そんなことはないですよ!(動揺)って私の心よめてません!!!!」


「……それは気のせい……。」

 っとカリンさんが呟いた……!


「まあ、カリン先輩とヒカリさんは問題児トップ2ですからね……。」

「あ、申し遅れました、緑川 愛芽 (みどりかわ アンナ)です。よろしくお願いしますね。」

「入部の時にヒカリさんからも説明あったと思いますが、水槽はサブで生徒会の活動がメインなのでヒカリさんやカリン先輩のように水槽ばかり構ってるのではなく、生徒会の仕事もしっかりとお願いします。」

「七海さんには私が書記の仕事と兼務している『副会長職』の方をメインにして頂ければ助かります。」


「……は……?何のことか……・?」


「ヒカリさん!!もしかしてこの部は生徒会って言ってないんじゃないですよね!!」


「ヒューヒューヒュー(鳴らない口笛)」


「こういう時口笛吹けないと不便ですね?ヒカリさん……。」


「セイトカイ……ハテナンノコトカナカナ」


「七海さんこんな生徒会長ですが、折角のご縁ですので生徒会の運営協力お願いしますね。」


「え!?でも生徒会ってちゃんと選挙で選ばれてないと……?先生からの信頼とか……」


「大丈夫です、水槽楽部とセットということで誰も立候補しませんし、あと生徒会の活動なんて誰も好んでしないものです。」


 どうやら、厄介ごとの生徒会の仕事をする代わりに、水槽楽部の部活動に対しては寛大な処置が取られているのではないかと推測してみた。


「生徒会の仕事はさほど難しくないけど、あまり好き好んでする事ではないですね。今は私が会計の仕事を兼務でできる程度なので大丈夫ですよ。……それよりも副会長の仕事の方が大変ですので……。」

「予算的には水槽楽部で必要なの物はほぼカリン先輩が購入して頂けますが……学校の生徒会長がこの有様なので……副会長が各部の調整や日程の打ち合わせ学校行事などなど……大変です」

「あと、生徒会に入った以上、部活動ではありませんので自主退部は認めません。部活ではないので」


 ……拒否する権限をすぐ潰されました!


「は……はあ……。なんか納得はいきませんが、水槽楽部の横暴が許されている一片は理解できました……。でも!私がサインしたのは水槽楽部の入部届だったはずです!」


 昨今の不条理な契約書が蔓延るこのご時世にその確認だけはきちんとしていた!


「なるほど、そう切り返してきますか……。ですが、確認資料によりますと、カリンさんに対して「いやらしい目つき」で舐めまわすように物色していたという目撃情報を……・」


「ちょ!ちょっと待って!!何ですかその情報は!」

 間違いないくヒカリさんの入れ知恵であることはすぐに推測できた。


「生徒会副会長の任、受けていただけてうれしくです。」

 即時畳みかけられたのであった……!


「そもそも、一年生で私みたないなのでいいんですか?私、大して何もできませんよ?」

 逃げられないのは解ってはいたが、はい!よろこんで!っと安請け合いする気もなかったが……。


「学校で一番の美少女なので、条件はクリアーしています。当生徒会では美少女を揃えております。どうせ学校の生徒会ですので、凛とした花のように立ってられれば務まりますよ」

 予想を遥かに超える悪いイメージで生徒会というシステムを否定してきました!


「……まあ……生徒会自体は中学の時に推薦されて生徒会長に無投票当選をして、1年間やりましたので勝手は解ります……。」

 実のとこ中学時代は「吹奏楽部」ではあったが、何故か推薦されて生徒会長までやってしまった過去が……つい最近の事である。正直、部活2つ入っているみたいな状態だった。これもまた運命?なのか……。私は美少女とは程遠い存在だと思うのだが……。


「……七海さんが美少女ではないというなら、この学校全員ブスということになる……。」

  アリスちゃん……もとい、カリンさんに美少女認定された!……?やっぱり私の心読まれる?


「七海さんの誕生日って、いつ?」

 唐突に私の誕生日をアンナさんが聞いてきた。

「……年7月3日ですが……?それがなにか?」

 誕生日プレゼントを用意してくれるようです……!

「という事は、6月から教習所の合宿だねだね!」

 ……は?っと思った……が……?

「そうですね、海南の教習所へ予約入れておきます。」

 ……って一番普通女子であろう・生徒会倫理部門会長である身なりと恰好で受け答えしていたアンナさんが危ないことを言い出した。

「七海さんは、6月入ったら水槽楽部二輪合宿です。一発で試験合格してくださね。そうでないと合宿の日程伸びちゃいますので。」

 ここは吹奏楽部でもなく、自動車部でもなく、生徒会……もとい、多分、水槽楽部である。

「……あと、乗りたいバイク選んでおいてね……あ、Z250は駄目よ?」

 ……バイク買うお金ないです!っと免許も取りませんし興味もないです!

「……たしか七海さんはアンティーク好きだったから……エストレヤのカフェスタイルとかいいかな?」

 なにそのピンポイントにアンティークとかカフェとか!……興味が恐ろしく湧いてきたが、ここは≪水!槽!楽!部!≫である。この作品……ブレが半端ない。という心の声が聞こえた。


「あーーーーそれで、うちの部ってなんだったっけ?そうそう!ナナちゃん用の水槽も用意しておかないとね!」

 ながーーーい会話をした気がしたけど、水槽の話はとても短かった気がした。

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