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アクリル 東女子高水槽楽部  作者: 川崎タイチ
水槽楽部入部編
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第9話 水槽楽部は部員が少ない問題!?

 アリスちゃんこと花梨先輩が帰宅したあと日花梨先輩と二人っきりになった……


 …と思ったが、何処かへ行ったのか見当たらない。部室1階へ降りてきて水槽を観る事にした。


 昨日はあまりに衝撃的な(いい意味で)驚いた部室だけど、落ち着いて観るとこの部室は結構広い事に改めて気付いた。正面の「草原水槽(勝手に命名)」も衝撃的だったが、よく観たら海水魚の水槽もよく出来ていた。


 ゴツゴツした岩の上に南国のサンゴが沢山生えて?いた。そして、真ん中辺りには柔らかそうなクラゲ?じゃない・・・これも生えていた。さらに、よく観たら水槽の底の方にも口唇?のようなヴァイオレンスなのもズラッと並んでいた。


 海水の水槽は魚がとても少なかった。カクレクマノミが2匹?かな??あとは黄色い大きめの魚が1匹?

 角の立った魚が1匹とヤドカリが数匹いるだけだった。


 だからといって水槽は凄く大きい。草原水槽もかなり大きさだけど、この海水水槽も負けない位大きい。あと、昨日も思ったのだが、横の奥から水が何処かへ流れ落ちているのである。オーバーフローというシステムを使っていると、昨日は日花梨さんが言っていた。落ちた水が何処かへ行ってこの水槽に戻ってくるようだ。よく考えたら温泉の循環式のお風呂と一緒・・・オーバー風呂・・・・


 ・・・改めて・・・春なのに今日の部室はとても寒かった。


 水槽も気になるところだが、この部の部員が少ない?のも気になる。なんだかんだで3日連続水槽楽部に来ている事となるが、今のところ私を含め3人である。新歓PRタイムであと2人部員がいることは確かではあるが、残り2人とはまだ会っていない。顔もよく覚えていない。新歓PRタイム時には花梨さんはいなかった。


 考え込んでいる間に、部室入り口側からいい香りがしてきた。部室入り口の玄関奥にはミニキッチンがあったことも同時に思い出した。


 日花梨さんがティーセットを持って来た。


「おまたせ!アフタヌーンティーにしよう!」


 結構本格的すぎて驚いた。アンティーク好きの私にとってはこれはいいサービス…福利厚生の一つかなと

 思ってしまった。


「ティーセットの趣味は花梨先輩のですか?」


 と日花梨さんを差し置いて言ってみた…が、

「…何?私の趣味と違う!っとでも言いたいのかね!?」

 …逆鱗に触れた……?

「これは愛芽(アンナ)ちゃんの私物だねだね!」


 新しい名前が出てきた?第3の水槽楽部員「謎のアンナさん」という人の私物っぽい。


 興味が無かったので新歓ライブの時のメンバーのひとり・・・・に違いないとは思う。うろ覚えの記憶の中でVo&ギターが「日花梨」さんだったのは覚えている。後の1人が、見たことがある気がするけど、思い出せない。っと考えていると…


「アンナちゃんのこと気になる?なる?」


 …ドヤ顔の生徒会長…と認めたくはないヒカリさんそこにはいた。


「…部員ですので、ここはサッサと教えていただければ幸いです。(ビジネス文書風)」

 粛々とかわすこととした。


「うーーーんもーーーノリが悪いねぇ…プンプン!!」


 …やはりこの人は関わるとメンドクサイ人であることを改めて確信した。


「いえ、その流れカリンさんで十分お腹いっぱいです。」


 しかし、この部に所属していれば、素敵なティーセットで毎日アフタヌーンティーを楽しみながら

 綺麗な水槽を眺めながら過ごせる…なかなかいい感じの部ではないかとちょっと思ってしまった。


 後日談になるが…その幻想は…180度あらぬ方向へ行く事になる…というパターンが見えた!?


 名前的にドイツ人風の名前かな…っと思った。


「アンナちゃんは質実剛健・安心の緑だね!」


「そのアンナさんはここ2日間来てませんが…新歓ライブの時に参加されていた方ですか?」


「そそ!この少数精鋭の水槽楽部のメンバーの1人よん!」

「昨日と今日は「すさみ」の水族館へ手伝いに行ってるんだねだね!」

「あと、うちの水槽楽部の濾過関連は全てアンナちゃんが調整してるんよ!」


 濾過?とは金魚鉢でいうところの「ブクブク」の事なんだろうと。


「周参見って…いのブータン大王がいる所ですよね?あそこ結構遠いですし、電車もない気が…。」


「ああ!バイクで高速でビュー――ンっと行ったら1時間で行けるよん!」


 …アンナさんもバイク乗りである事が解った。

「よし…アンナちゃんと通信してみようかねかね!」


 SNSで話すかと思いきや……!


「アンナちゃんアンナちゃんこちらヒカリヒカリ、オーバー!オーバー!」

 アマチュア無線である………!


「ただいま作業中につき応答できません、用件のみよろしくオーバー!」


「新入部員に七海ちゃんが入部したので明日学校に登校しやがれ!オーバー!」


「………了解した、オーバー!」


 …ガチャ!無線が終わった。


「なんで無線なんですか!?」


「龍神とか和歌山だと普通にスマホの電波入らないからねー!」


「…というのは冗談で、災害の時の一環で水族館とこの部室で無線やり取りできるんよん!」


 なんかいきなりシリアスぶっこんできました。


「あ!今学校の横に高速のインターチェンも作ってるんよん!災害対策で!」


「これでバイクで紀南まですぐいけるぜ!」


 …っとドヤ顔のヒカリさんがいた。


 学校の真横に高速入り口を作るとか、なかなかやるではないか!


 シリアス展開…改め、何かにかこつけた金満臭がした。


「この部は、アンナさん・カリンさん・ヒカリさんと、あと1人だけなんですか?」

 なんとなく、この部の核心に迫ってみた。

「ううん、あと一人いるよ!…勿論、七海ちゃん!全員で5人だね!勿論全員可愛いJKよ!」


 …女子高なので男子が混じることはない。


「意外と少ないですね…」


「そもそも、この部は5人以上確保すれば問題ないからね!」


 …?

「アンナちゃんが副部長・後の2人が書記だね!」


 …………?


「あ!ちなみに、一年生だけど、ナナちゃんは副部長ね!」

「元々私が副だったんだけど、部長になったからねぇ!」

「だから空いたポストにはナナちゃんを任命しよう!(ドヤ)」


 …………………………………?

「なーーーんか引っかかるのですが…?」


「気にしなーーい!気にしなーーい!(目線をそらした)」


 明らかに怪しい…。


 核心に迫る会話をそれとなくしながらアフタヌーンティーを楽しんだ。


 解ったことを整理しておくことに、1「部員が5人と少ない」2「金回りがオカシイ」3「カリンちゃんは可愛いは正義!」あと、アフタヌーンティーを楽しめるという特典付き。


 今日は部の荷物の搬入とアフタヌーンティーで終わった。

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