第8話 短期アルバイト 短時間の倉庫業務が主なお仕事です。
部活動初日にして、謎のダンボールの山を片付ける作業を強いられる事となりました。作業員の七海です。
…と考えながら、よく解らないダンボールの山の中身を出す作業を繰り返していた。
「なんですか?この用品の山は?」
「まあ、今回のチ○ーム便は、維持管理用のアクア用品ばっかりだからねぇ」
「こっちが、海水の元!わかりやすく言えばただの(塩)だねだね!!」
「…わざわざお金出して、塩から海水って作るんですか?なんか近所の海で汲んできたらいい気がするけど」
和歌山の土地が海と山と川が15分以内に到達出来る。立地条件が異常にいい県民性でついつい言ってしまったが…・。
「うーん…海洋深層水でないとダメなんだよ。ダメってことはないんだけど、近所の海の水は、端的に言うと『汚い』って事」
「近所の海の水で、うちの部の海水魚やサンゴは死ぬわ」
…日花梨先輩が真面目に語った気がした。
「…和歌山の海は結構キレイだけど、ノアの箱船に積んでいい海水ではないって事よ…」
…花梨先輩の右手が暴れだした気がした…!
「まあ、わかりやすく言えば、水槽で生き物を飼うって事は、例え沢山の知識・経験・時間があったとしても、殺す可能性があるって事を言いたいだけカナカナ?」
「この部は趣味の延長線上ではあるが、勉強や部活動とはまた違うの。」
「生き物を飼う部であるって事は、必ず「死」と向き合う必要がある部でもあるって事。」
「私達の水槽楽部って、雰囲気はゆる~い・ぐでんぐでんだけど、やってる内容は、生き物の管理だからねぇ。」
「私は、本気で好きなの…アクアリウムが」
日花梨先輩が何かカッコよく見えた…。
「…日花梨の言ってることは正しいとは思うけど、こういう話は第3話辺りにする内容」
「…先に飼育経験者が語る的な事をしてしまえば、新入部員が失敗して落ち込むパートが出来ないじゃない?」
っと花梨先輩が流れ的に大切なことを語った!
「まあ、実際うちの部に入部した以上、七海ちゃんはアクアリウムのプロフェッショナル!になる!かなかな?」
…・ガチャン「ドドン!ドドン!!ドドドン!…♪」
「そこ!古い方!?」
公共放送の(古い方)のドキュメンタリー番組オープニング曲を流れてきたのであった。
「…私達は仕事じゃないから…」
…なるほど…。いやツッコンだら負けパターンだ!?
大切な話をしているようなしていないような雰囲気の中、ダンボールの山は手際よく片付けていった。
その中にも興味が湧くアクアリウム用品が色々あったが…なんせ量がやたら多いのでまさに作業であった。
「こんなに沢山必要なのですか?」
「水槽を1本増やすからねぇー!花梨ちゃんの要望で水草水槽180cmのを!」
アクア用品といえば…若干違う気がしたのが多かったというか、運んだものが…
1,大量の土2,大量のよく解らないボトル3,長ーいビニールホース類
4,よく解らない緑色の箱?ケース?5,ながーいLEDライト?
ライトは判る…が、他のものがよく解らなかった。あと、海水用の塩バケツと板状の綿?が大量であった。
とりあえずはダンボールの山との戦いは無事終わった。
「…そろそろ私…帰る」
「ん??今日も本業???」
「…家にもチ○ーム便が届いてるから、開封作業」




