あの町この
この町が遠くなる。
歩き進める度に道が変わり、地面の色が灰色や茶色に。
帰りたくても帰れない。
赤い靴を履いたまま、どこへ向かっているのかわからないが進めていく。
あの町は遠くなってきて、だんだん不安になってきても足は止めれない。
空の端がオレンジになって黒いままの空が広がり、それでも止まらない足を眺めて俯く間に怖くなって、寄り道ならできる事を知っていた事から工事現場に寄った。そして、吊り上げられた鉄パイプを自分の上にわざと落として足を絶ち切ろうとした。
しかし歩けないほど痛むだけで、その痛みに堪えながらどこまでも歩くことになる。
きっと骸骨になってもこのままだろう。