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幽霊部員Ⅰ

カラスが鳴くと何故か悲しくなるよね。もう、1日が終わっちゃうんだって。

俺は鷹崎優。最近、俺の小鳥遊に変な虫がついている。名前は赤月とか言う名前らしい。腹立たしい。前から狙ってるのは俺なのに。いきなり現れていちゃいちゃとベタベタとなんでだ。なんであんなロクでもない男とあそこまで近づけるんだ?話を聞けばよくない噂ばかりじゃないか。阪峰さんのリコーダーをペロペロしたり、汚い汁を漏らしたまま女子高生を追いかけ回したり。なんなんだあの男は。今日もいつもの街灯の下で待ち伏せだ。あ、電気点いた。おかしいな普通なら寝ているはず。こんなデータどこにあったっけな。手帳には載ってない。ということは新データか!?窓から飛び降りた。よし、追おう。

夜の静けさの中、1人の少女と1人の変態が歩いている。この異様な光景からは犯罪の臭いしか感じ取れないはずなのだが、そこに純粋な青年期の恋が混ざれば少しはマシになってくるものだ。鷹崎自身、監視という名の警備、つまり自宅警備員ならぬ小鳥遊専用自称警備員なのだ。結構上手いこと言ってない?ねえ?ねえ?まあ、そんなことどうでもいいんだけどさ。月明かりの真下で小鳥遊は吊られた何かを見つけた。セーラー服?いつの時代のものだろうか?その時、彼女の背中に何かがのしかかった。だが小鳥遊はそれに一切気づいていないようだった。

翌朝、小鳥遊が目覚めると真横に同年代のセーラー服を着た少女が座っていた。

「だ、誰?」

小さく悲鳴をあげる。

「安心して下さい。別に呪ってやるーだとか、見たなーとかはないんで。」

何一つ汚れていない真っ白の微笑みに多少動揺した自分が恥ずかしいと小鳥遊は思った。

「どうしたんですか?何か私に用でもあるんです…か?」小鳥遊はもうすでに気づいていた。こやつは幽霊だ、と。

「いや、別にたいした用はないです。ただ…」

「ただ?」

「連れて言って欲しい場所があるんです。今はもうあるかな。だいぶ月日が経っちゃっててもうないかな。桜の木がある場所です。とても大きな、鳥居があって。」

小鳥遊は小首を傾げた。幽霊の子は残念そうに「そうですか。」とボソりと呟いた。

「今日は学校がありますからそちらに行ってもよろしいでしょうか。」小鳥遊は恐る恐る尋ねた。すると幽霊はただ黙って頷いた。小鳥遊はその顔に涙が浮かんでいるのを目にしたがあえて口にはしなかった。

下校のベルが鳴り、部活動の時間が始まった。小鳥遊は足早に廃校舎に向かった。きっとここなら何か知っているだろうと思ったのだ。背後から声を掛けられた。同じクラスの鷹崎だった。

「小鳥遊さん、どうしたの?」

「ちょっと廃校舎に用事があるの。」

「オカルト研究部?」

「そうだけど。何か用?」

「い、いや、俺も好きなんだよ。こういうオカルトっていうかなんというか。惹かれるものがあるじゃない。やっぱり浪漫があるよね。」

小鳥遊は背中の幽霊が妙にそわそわしているのを気にしていた。なるべく早くどうにかしたかった。

「へえ、そうなんだ。これから一緒に行く?」

「え、いいの?行こうよ。」

小鳥遊と鷹崎は軽く軋むドアを開いた。『オカルト研究部』と書かれた看板の戸を叩いた。中からは親しみのある声と別の女子の怒鳴り声が聞こえた。

「何してんの、赤月。」

爽やかな笑顔で正座をし、縄で縛りつけられた赤月がそこにはいた。

ハンバーガーの飛び出さない食べ方を教えて下さい。

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