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赤マントさんⅣ

とある所にコアラがいたんだ。ああ、俺のお母さんなんだけどさ。それはどうだっていいんだ。寿司って美味しいよね。僕は蛇が好き。

星々が踊り回っている時、俺は待ち合わせである校門の前に来た。春とはいえまだ寒い。というかこの待ち合わせの時間は嘘で他の皆は暖かいベッドの中でそれはもうぬくぬくとすやすやと気持ちの良い眠りについているのだろうか。そして、翌日の朝に俺の家にやってきて昨日はどうだったのかとからかいに来るのだろうか。その時はどうしようか。いや、それもありか。まあ、いい。バカにされようとなんと言われようがあの阪峰の命令だ。逆らうことはできない。俯いて考え事をしていると、足音が聞こえてきた。

「 遅いじゃないか。こっちはどれだけ……」

足音の持ち主は月花でもなく阪峰でもなく赤いマントを纏った何かだった。人といえば人だが人ではない。別の空気を纏っていた。とにかくここから離れなければそうしなければ頭の中で自分がそう叫んでいる。しかし、身体はそうではなかった。この正直者め。何故興奮している。なんだ八つ裂きにされたいのか?そうなのか?そうなんだな。じゃあ、仕方ない。思う存分やっちゃってくださーい。気持ちいいんだろうな。おっ、来るぞもう少しだ。あと少しだ。来い。切り裂け!俺の服と身体ごと切り裂け!あれ?止まった。

「お前、なかなか度胸があるな。」

喋れるんだ。へぇ。あれ、口が動かない。膝が震えてる。尿意が。しまった。正気に戻ってしまった。逃げたいよ。動けないよ。アウイェー!

「いや、動けないのか。まあ、その程度だろう。なにまだ殺しはしない。」

暖かい表情でそいつは言った。軽く微笑し立ち去りながら、

「そのズボン、履き替えた方が良いんじゃない?レディ達が来るんだろ。いや、そのままの方が君には有益かな。」

「何故、それを⁉︎」

赤いマントは笑いながら立ち去って行った。後ろから聞き覚えのある足音が聞こえる。お前ら、来るのが遅いぜ。なんだよヒーローかよ。これから、冷ややかな視線の雨に打たれることは言うまでもないだろう。


近くの公園でマングースの群れが出たらしいよ。俺には関係ないけどね。誰か拾ってやんねえかな。金持ちのあの人なら…いや、ないか。だって………おっと誰だこんな時間に。


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