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悪魔参上・・・え?舞姫無双ですか?

はい、前回に引き続きゆーともです。今回は今までに比べ、それなりの長さにしてみました。

仙双岳から降りた(みこと)は家路へとついていた。

「解っていても悔しいな・・・」

自身の力は仙人の力と比べると微々たるものであるということを暗に言われ、実際に手も足も出ずに負かされてしまったことに対し、悔しさを募らせていた。

学校ではトップの成績だというプライドがあったため、余計に命の心は傷ついていた。

そんな彼の身体には仙人との修行の(あと)が残っていた。大半は回復しているが、かすり傷程度のものが全身についている。服も同様に戦った痕が残されていた。

「ん?こんなところに人が居る?」

とぼとぼと歩いていた時、命は前方に通行人が居ることに気がついた。

ここは街のはずれのはずれ、周辺には何も無い荒野が広がっているだけである。

普通ならばこちら側に来る用など無いはずなのである。

「なにか特殊な用事でもあるんだろうな・・・」

と納得し、通行人の隣を通り過ぎようとしたそのとき、通行人がニヤッと笑うと、いきなり攻撃を仕掛けてきた。火の玉、所謂(いわゆる)ファイヤーボールであった。

「うわっ!あぶないじゃないか!」

ファイヤーボールをよけた命はその通行人に対し、文句を言った。

「オマエ、ヒョウテキ」

返ってきた言葉はただそれだけであった。

そしてまた、ファイヤーボールを放ってきた。

「しょうがない。戦うか・・・それっ」

ファイヤーボールに対抗するように、こちらはウォーターボールを繰り出した。

水は火を打ち消すのは当然で、ファイヤーボールは消え、威力が半減したウォーターボールが相手に襲い掛かる。

「ククク、アマイアマイ」

片言の相手は身体を屈め、丸くなった。

そしてそのままウォーターボールを受け止めた。

「わざと受け止めた?なぜだ?」

命は相手の姿をよく観察することにした。

するとその相手の背中が妙に盛り上がっていることに気が付いた。

「な、なんだ・・・」

通行人がまたニヤッと笑うと、背中から黒い翼が飛び出してきた。

その黒い翼はまるで蝙蝠の羽を大きくしたような形で、その翼は通行人の意思で動くようだった。

「オレ、アクマ、オマエ、ヒョウテキ」

「あ、悪魔だって・・・!?」

この世界には悪魔というものが存在している。最近はめっきり数が減ってしまっているが定期的に人を襲って、殺し、血や肉を食べるのだ。

「でも・・・そんなに力は感じないから対処できるはず・・・!」

命は戦闘態勢をとると、魔方陣を描き始めた。

「ウヒャヒャヒャヒャヒャ!」

悪魔は翼をはためかせ、宙に浮くと、そのまま滑空(かっくう)して命に襲い掛かった。

「間に合った。フレイムランス!!」

火系統ランクB魔法、フレイムランス。名のとおり、火の槍である。

フレイムランスが滑空してきた悪魔の顔に直撃した。

「ギャァアア!」

命は悪魔が悲鳴を上げて突っ込んでくるのをすんでのところで避けると、また魔方陣を描き始めた。

「ユルサン!」

悪魔も魔法陣を描き始めた。

「デモンスランス!」

「フレイムランス!」

悪魔のほうが魔法の扱いに慣れているのかすぐ発動させた。

バンッッ!!

両者の槍は空中でぶつかると、爆発音を鳴らした。

そして辺りには土ぼこりが舞った。

「くっ!もう一度・・・」

土ぼこりで見えなくなっている中、命は再度魔方陣を描いた。

「ムダダ!」

悪魔もほんの少し遅れて魔方陣を描き始め──命よりほんの少し早く完成させた。

「デモンスランス!」

「あ、しまっ──ぐっ・・・!」

まだ魔方陣を完成させていなかった命はデモンスランスを脇腹に受けてしまった。

「くそ・・・早い・・・!何か手は・・・」

命は自身の魔法発動速度が相手より遅いことに気づき、何かそれを埋める手段は無いか考え始めた。

「クタバレッ!」

その様子をみて、悪魔は命が弱ったと思い、とどめを刺すため、空を飛びまわりながら魔方陣を描き始めた。

「あ、そうか、動きを入れればいいんだ!・・・まだ慣れていないけど・・・!」

動き回って魔法陣を描いている悪魔を見て、先ほど仙人と修行したことを思い出した命は魔法陣を描き始める。

「シネ!デモンスランス!」

「くっ!」

命はデモンスランスを横跳びで避けると、魔法陣を完成させる。

「エアリアルランス!」

風を纏った槍が悪魔へと飛んでいく。

「ナ、ナンダト──グァ!」

仕留めたものだと思っていた悪魔は避けることが出来ず、槍は胸部に直撃した。

「まだまだっ!」

命は次の魔法を発動させる。

「──ロックブラスト!」

悪魔が下に落ちる瞬間に岩の弾丸を打ち出した。そして悪魔の翼に直撃した。

ダンッ!

「よし、もう一度!」

ロックブラストは岩系統ランクCの魔法で比較的早く完成させることができる魔法である。

なので悪魔がダメージから立ち直り、立ち上がる瞬間に完成させることができた。

「ロックブラスト!」

立ち上がった悪魔の顔めがけて飛んでいった岩の弾丸はそのまま悪魔の顔に直撃した。

「ギャッ!!」

短い悲鳴を上げた悪魔がそのまま後ろに倒れる。

「よし、チャンスだ・・・!」

命は追い討ちに魔法陣を描き、魔法を発動させる。

「アイスハンマー!」

スドン!!

空からハンマーの形をした氷が墜落してきて、悪魔を押しつぶした。

氷系統ランクB魔法であるアイスハンマーの威力は高く、弱っている相手に対して使ったら大抵とどめをさすことができる。

「やったか・・・!?」

命は念のため、アイスハンマーの魔法を再度構築しながら悪魔の元へ近づいていく。

心配は杞憂(きゆう)だったようで、悪魔は消え去っていった。

「ふぅ・・・良かった」

悪魔は殺されると魔界へと消え去るとされており、それを命は本で読んでおり知っていたため、安堵(あんど)の息を漏らした。

「さて、帰ろうかな──ッ!?」

帰ろうと思い、魔法を解こうとした矢先、嫌な空気が命の肌をなでた。

「よくも、我が同胞(はらから)を殺してくれたな・・・?」

命が振り向くとそこには先ほど対峙(たいじ)した悪魔と比較にならないほどの魔力があふれ出ている悪魔が居た。

──やばい。命はその魔力を見て、危機感を感じた。

命は咄嗟に戦うことをやめ、逃げる手段を考え始めた。

自分の力に自信があるが、目の前に居る悪魔から感じられる魔力は戦って疲弊した自分の魔力と比べて明らかに差があることがわかったからだ。

「せいぜい(みにく)足掻(あが)くといいさ・・・」

悪魔はそういうとおもむろに腕を前に持ち上げた。

「手始めだ。デモンスランス」

「ッ!早すぎる!」

デモンスランスは闇系統ランクB魔法である。ランクB魔法をほんの一秒間ぐらいで発射させるという今の命では出来ないような芸当をやってのけたのだ。

命は身体を(ひね)りながら何とか避けると、先ほど完成させていたアイスハンマーを発動させる。

「行けッ!!」

悪魔の真上に現れた氷の(つち)はそのまま下に振り下ろされ、悪魔を押し(つぶ)──さなかった。

「甘い甘い。イービルスフィア」

悪魔は闇系統ランクA魔法であるイービルスフィアを発動させた。

イービルスフィアとは闇の球体を生み出す魔法で、周囲のものを引き込み魔力でダメージを与えるといったものである。

アイスハンマーは吸い込まれて、そのまま跡形も無く破壊された。

「駄目か・・・!」

命は悪魔のほうを見ながら後方へと走っていった。悪魔から出来るだけ離れるためだ。

すると悪魔はまるで罠にかかった獲物を見るような笑みを浮かべていた。

「殺れ」

悪魔がそういったと同時に命は強い衝撃を受けたということを感じた。

「ぐぁ!」

背中が焼けるように熱い。鋭利な刃物のようなもので後ろから斬られたようだ。

「後ろにも注意することだな」

後ろから先ほどの悪魔とは違う声が聞こえてきた。

「サタナキア。今のはすごく良かったぞ」

「まぁな。なかなかの登場の仕方だったであろう?」

サタナキアと呼ばれた悪魔が答えた。

「うむ。そこの少年は油断しておったからな」

「アガリアレプトもなかなか(ひど)いことをしようとしているな」

「ついさっき私の配下である悪魔を殺してくれたからな。特に重要な配下というわけでもないが、若いうちに悪魔を倒したということは我等(われら)の敵になる可能性が高い。だから殺す。少しづつ急所に当てていくという方法でな」

先ほど命が倒した悪魔はアガリアレプトという悪魔の手下であったらしい。

命はその話の間に、少しずつ後ろへ下がっていき、山のほうへと移動しようとしていた。

「おや、小僧が逃げ出すぞ?」

「逃がすわけなかろう?」

逃げ出そうとしていた命に気が付くと悪魔たちは命のほうに腕を伸ばすと、

「「シャドウカッター」」

闇系統ランクC魔法シャドウカッター、闇の刃で相手を切り裂く魔法である。

「くっ!マジックシールド!」

光系統ランクB魔法マジックシールド。魔法攻撃を防ぐ光の障壁である。

命は事前にマジックシールドの魔法を構築し始めており、悪魔が気づいて攻撃してくるのを防ぐ算段を立てていた。その考えは丁度上手くいき、命はかろうじてシャドウカッターから身を守ることが出来たのであった。

「おや、防ぎましたか」

「次は防がせないよ」

悪魔達は命の左右に陣取り、同時に魔法を発動させた。

「「デモンスランス!」」

二方向からの槍が命へ襲い掛かる。

「ッ!」

命はマット運動の後転の要領で身体を回転させ、槍本体の直撃を避けた。

しかし、悪魔が打ち出してきた槍は威力が高く、地面に刺さった衝撃で命は吹き飛ばされた。

「まだまだ行くぞ」

「「イービルスフィア」」

命が吹き飛ばされた先に二つの闇の球体が生み出された。

「やばッ──身体硬化!」

強化系ランクC魔法身体硬化。文字通り自身の身体を硬くし、ダメージを軽減させることが出来る。

しかし二つのイービルスフィアは強すぎるため、ダメージを軽減したとしても命の身体はボロボロになってしまった。

「げほッげほッ!」

命は立ち上がることが出来なくなっていた。

──このまま殺されてしまうのか。命の脳裏にはこの言葉が浮かび上がっていた。

「(舞姫・・・ごめん。俺はお前のことを守ろうと思ったのに・・・ここで殺されてしまうようだ)」

今は亡き父の代わりに妹である舞姫を守ることが兄としての責任だと思っていた命はそのことについて心でわびていた。

「どうやら小僧はもう逃げないようだぞ」

「そうか。シャドウカッター」

アガリアレプトは動けなくなった命に対し、あえて弱い魔法を放った。

「ぐぁぁああ!」

その魔法は命の左足を切り裂き、命に激痛を与える。

「次は右足だ。シャドウカッター」

「──ッ!」

右足を切り裂かれた命は声にならない悲鳴を上げた。

そうしてそのあと左手、右手と切り裂かれていった。

「サタナキア。とどめを刺すぞ」

「あぁ、そうしよう」

悪魔達は魔法陣を描き始めた。

──あぁ、もう終わりだ・・・こんなところで終わってしまうなんて・・・。命は途切れそうになっている意識の中そう思っていた。

「「終わりだ。フェンリル」」

闇系統ランクA+魔法フェンリル。闇でかたちどられた狼が対象者を噛み千切る魔法。持続性のある魔法で、何度も敵を噛み千切ることができる。

命は自分の死を覚悟し、目を瞑って来るべき衝撃を待ち構えた──が、その衝撃は来なかった。

不思議に思って少し目を開くと、なにやら不思議な光の壁が自分を守っているようだった。

「お兄ちゃん!」

舞姫の声まで聞こえてきた。・・・どうやら自分が救われて、舞姫がやってくるという妄想を見ているのだと命は思った。

「お兄ちゃん!!」

舞姫の声がかなり近くなって、ついに命の目の前に到着した。

命は妄想でないことに気が付き、舞姫に注意した。

「だめ・・・だ。はやく・・・逃げるんだ・・・!」

「嫌だよ。──ヒール」

舞姫はすぐに命の言葉を拒否し、応急処置をした。

回復系統ランクA魔法ヒール。対象者の出血や魔法で受けたダメージを回復させる魔法である。

「お兄ちゃんは待っていて。すぐに終わらせるから・・・」

舞姫はふらっと立ち上がると悪魔たちに対峙した。

「なんだ。小娘」

「よくもおにいちゃんをくるしめたな・・・」

そして舞姫は(うつ)ろな目で悪魔たちを見つめた。

「おい、サタナキア。お前の出番だ。お前は女を意のままに出来るのであろう?」

「あぁ、そうであるはずなのだが・・・できないんだ」

サタナキアは自身の力が効かないことに少々驚いているようであった。

「まぁいい、では直々(じきじき)に手を下すまでだ」

悪魔達は魔法陣を描き始めた。

「おにいちゃんをくるしめたつみはおもいよ?」

舞姫はそういうと、悪魔たちの目の前にものすごい速さで踏み込み、そのまま蹴り飛ばした。

「「ぐっ!!」」

ほぼ同タイミングで二人の悪魔を吹き飛ばした舞姫は魔法を詠唱し始める。

「”お兄ちゃんを苦しめるものには天罰を。とびきりのね”──ジャッチメント!」

光系統ランクA+のジャッチメントを魔方陣無しで詠唱で発動させた。

ジャッチメントは天から光の柱を召喚し、相手を貫く技である。

「「ぐぁ!」」

「・・・おにいちゃんをきずつけたやつのこえなんてききたくない」

舞姫は足を地面に向かって振り下ろし、地盤ごと吹き飛ばすように悪魔たちを吹き飛ばした。

「しんじゃえばいいんだよ?おにいちゃんをひつよういじょうにくるしめるやつなんて」

宙に飛び散っている砂や石、岩の中から的確に悪魔だけを上空に蹴り飛ばし、追撃する。

「まずはひとりめ」

上に蹴り飛ばした悪魔をそのまましたで待ち構え、もう一度上に吹き飛ばす。

そして吹き飛んだ悪魔より早く移動し、上から先ほど地盤を吹き飛ばした一撃を、悪魔の腹へと叩き込んだ。

悪魔はそのまま下にたたき落とされるが、舞姫が先回りして再度打ち上げる。

それを計5回繰り返した。この間2秒であった。

「さようなら。──フェンリル」

先ほど悪魔が魔法陣を描いて出していた魔法を無詠唱で出すと、悪魔はフェンリルに噛み千切られ、消え去っていった。

「な、なんなんだ!お前は」

もう一人の悪魔、アガリアレプトが動揺した声を上げた。

「そんなのどうでもいいでしょ?こえききたくないっていったでしょ?」

舞姫が手をはさみのような形にかたどるとはさみで切るような動作をした。

たったそれだけでアガリアレプトの口はずたずたに切り裂かれてしまった。

舞姫の指の先に魔力の(はさみ)が現れていたのである。

「ふたりめ。とうばつかいし」

舞姫は不敵な笑みを浮かべると虚空(こくう)から何かをつかみ出した。

つかみ出したのは杖。舞姫はその杖を悪魔にむかって軽く振り下ろした。

するとその杖の先からさまざまな魔法が飛び出して、アガリアレプトに襲い掛かった。

「ッ!?」

突然大量の魔法に囲まれてなすすべも無くボロボロにされ、そして最後にフェンリルに噛み千切られて死んでいった。

「とうばつかんりょう・・・お兄ちゃんの手当てしなくちゃ!!!」

虚ろな瞳をしていた舞姫はふと瞳に輝きを戻し、命の下へと駆けていった。

先ほど地盤を吹き飛ばしていた舞姫だが、周囲に影響が出ないよう、結界を張っていたので一部分が盛大に耕されているだけに留まっていた。

「舞姫・・・」

「よかった・・・間に合って・・・」

命は舞姫の戦いを見て、今までの自分の間違いに気が付いた。

「(今まで舞姫を守ろうと思っていたけど、舞姫は俺より強かったんだ・・・)」

「手当てするよ。Spontaneous Cure Boost」

回復系統ランクB魔法SpontaneousCureBoost。自然治癒力を高め、回復させていく魔法である。

「舞姫・・・強かったんだね・・・」

「うん。ごめんね・・・今まで隠してきてて」

「いいんだ・・・でもなんだか馬鹿みたいだな・・・俺。守ろうって思っていたのに守られるなんて・・・」

命は自嘲(じちょう)的にそう言った。

「ううん。私はそのお兄ちゃんの姿をみて好きになったから。私を守ろうとしてくれる王子様みたいでかっこよく見えていたんだよ?」

「でも・・・」

「強さは確かに私のほうが強い。これははっきりしているけど、努力でここまで強くなったお兄ちゃんは凄いんだよ?普通の人だったらしない努力をしているから──私はそれを強さだと思ってるから」

「そっか・・・ありがとう。舞姫。妹に気を使わせる兄でごめんな・・・」

「もう・・・お兄ちゃんは肝心なときにマイナス思考だから駄目なんだよ・・・?」

舞姫は命を抱きしめると命の背中を撫でた。

「今は寝て、一度リフレッシュするといいよ」

「あぁ・・・」

命は舞姫に包まれている感覚に身を任せそのまま眠りに付いた。



──命が目を覚ましたのはその一時間後であった。

「あれ?ここは・・・俺の部屋か」

「お兄ちゃん。起きた?」

ベットの脇に座っていた舞姫が命の顔を覗き込む。

「ここまで運んできたのか・・・?」

「うん」

そっか、ありがとうと言おうと思った瞬間、命は妙なことに気が付いた。

「そういえば鍵・・・」

そう、家に居るということは鍵を開けたということだ。しかし命は開けていないということは・・・

「あ、えーっと・・・開けちゃった。えへっ」

舞姫はあざとく笑みを浮かべそう答えた。

「舞姫だったらまぁいいか・・・でも俺の部屋に鍵がかかっているときは入らないでね。家に入るのは規制するつもりはないけど」

「やった。了解です。お兄ちゃん」

思わぬ許可に喜ぶ舞姫。その様子を見て命は満足した笑みを浮かべた。

「さて、お兄ちゃん。私は帰るね?夕飯は作っておいたから食べてね?」

舞姫はとんっとベットから床に飛び降りると、そのまま命の家を立ち去るのであった。

「今日はとんでもない一日だったな・・・」

命は今日一日を振り返り、いろいろと思いをはせていた。

仙人はまだまだ遠い存在だったこと。

悪魔を初めて見たこと、そして戦ったこと。

悪魔に殺されかけたこと。そして舞姫に救ってもらったこと。

舞姫は実は自分より強かったこと。

「疲れた・・・さて、舞姫が作った夕飯でも食べようかな」

命はベットから下りリビングへと向かった。

「凄いな・・・ほとんど回復してる」

命は舞姫の治療能力が高いことに感心し、身体を見回していた。

そして重要なことに気が付いた。

「服が着替えられている!?」

いかがでしたか?とりあえず初めて戦闘シーンとやらを書いてみたのですが・・・難しいですね。練習します。

これ書くのに3時間ちょい持っていかれたのはまだまだ遅いでしょうね。精進いたします。

次は可愛い=正義さんが投稿する番になると思うので期待して待っていてくださると助かります。

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