現場の目撃者(元未公開作品)
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
【アメーバブログ】
https://blog.ameba.jp/ucs/top.do
【男山教会ホームページ】
https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/
【YouTube】(ユメノ記)
https://www.youtube.com/@%E6%98%9F%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%B1%E3%83%A9-v5x/videos
【ノート】
https://note.com/unique_panda3782
【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)現場の目撃者
▼登場人物
●遊佐義一:男性。35歳。百合子の彼氏。
●荻野百合子:女性。30歳。昭雄の1人娘。
●荻野昭雄:男性。65歳。資産家。
●横田茂雄:男性。65歳。昭雄の級友でビジネスパートナー。
●岡部信二:男性。50歳。ベテラン警部。
▼場所設定
●山奥:バードウォッチングを楽しめる。
●警察署:一般的なイメージでOKです。
●横田宅:一般的な民家のイメージで。
NAは遊佐義一でよろしくお願いいたします。
(イントロ+メインシナリオ+解説:ト書き・記号含む=3615字)
イントロ〜
皆さん、こんにちは。
今回は、ある山奥で起きた事件にまつわるお話です。
一見なにげない死亡事故に見えましたが、
紐解いてみると悍ましい真実が隠されていました。
メインシナリオ〜
ト書き〈山奥〉
バードウォッチング中に1人の老人・荻野昭雄が死んだ。
死因は心臓発作。
昭雄は昔から名士と呼ばれる資産家だった。
彼はどこへ行く時でも必ず持病用の薬を携帯していたが、
その日に限って忘れていたらしい。
その時、昭雄と一緒にバードウォッチングを楽しんでいた彼の級友・横田茂雄も居た。
(百合子に事情聴取)
岡部「あなたがお父様の薬の管理をされていたんですね?」
百合子「え、ええ…」
岡部「ふぅむ。でも瓶の中に薬は無かったんですよ。その日に限って入れ忘れていた、と言う事はありませんか?」
百合子「い、いいえ!ちゃんと確実に瓶の中に薬を入れました。間違いありません!」
彼女の名前は荻野百合子。
昭雄の一人娘だ。
高齢になった昭雄の薬の管理はいつも彼女がしていた。
この日、百合子は昭雄の死体が横たわる現場に呼ばれ、
ずっと事情聴取を受けていた。
義一「刑事さんもういいでしょう!お父さんが亡くなったんですよ!少し休ませてやって下さい」
俺の名前は遊佐義一。
百合子の彼氏だ。
警察はどうも、病死と他殺の両方の線で調べているらしい。
(茂雄の事情聴取)
茂雄「ま、まさか私を疑ってらっしゃるんですか!本当に心外ですよ!幾らその時私が一緒に居たからって、それは推理の暴力と言うものでしょう!」
岡部「まぁまぁどうか落ち着いて下さい」
警察はやはり横田茂雄を疑っている。
昭雄が死んだその時、隣に居たのは横田だけ。
この状況からなら誰でもそう疑うだろう。
ト書き〈数日後〉
それから数日後。
捜査に進展があったらしい。
岡部「昭雄さんは、どうも左利きだったらしいですねぇ」
百合子「え?あ、ああ、そうです。父は左利きです」
岡部「ですがねぇ、ちょっとこの写真を見て下さい」
百合子「うっ…」
岡部は鑑識に撮らせた昭雄の遺体写真を百合子に見せた。
岡部「すみませんねぇ、でもよく見て下さい。昭雄さんは左利きなのに、左手に瓶を持っていますね?普通左利きなら、右手で瓶を持って左手で蓋を開けるんじゃないでしょうか?心臓病と言うのは相当苦しいらしいですが、そんな断末魔の時に、わざわざ利き手と逆の手で蓋を開ける、なんて事するでしょうか?」
百合子「え…」
岡部「それともう1つあります」
今度は昭雄が死んだとき昭雄が履いていた、
ワーキングブーツの靴ひもの写真を見せた。
岡部「紐の結び目がどうもおかしいんですよ。こちらも逆になっているんです。わかりますか?つまり昭雄さんが自分で靴紐を結んだのじゃなく、誰かが昭雄さんに靴を履かせて結んだ、そんな結び目なんです」(自分の靴ひもを結ぶジェスチャーをしながら)
百合子「え…つまりどういう事なんですか?そんな事をわざわざ私に言うって事は、もしかして私を疑って…」
岡部「いえいえそんな事じゃありません。ただ状況を確認して頂きたいのです。あなたのお父さんが、もしかすると誰かに殺されている、と言う可能性が強まってきたんです」
警察は病死の線を一旦横に置き、
他殺の線1本に絞って捜査を展開し始めた。
確かに昭雄は左利き。
そんな苦しい時にわざわざ左手に瓶を持っているのはおかしい
右利きの人でもジュースを飲む時、
左手にジュースを持って右手で蓋を開けるだろう。
それに靴ひも。
その紐の結び目は、
昭雄と向かい合わせになって誰かが結んだ形…
になっていた。
つまり他殺の線で捜査を進めその犯人が居るとすれば、
「昭雄が左利きである事を知らなかった人物」
と言う事になるだろう。
(警察署にて)
義一「そんな…」
百合子「パパを殺した人が他に居る…」
義一「でも、もしそうなら一体誰が…?」
百合子「…横田さん」
義一「え…」
百合子「少し前、パパと横田さんが何か言い合ってるのを聞いたの。凄い剣幕だった」
百合子は自宅の書斎で、
昭雄と横田が喧嘩してる様子を聞いたと言う。
余りに凄い喧嘩だったから百合子は自分の部屋から出て行けず、
ずっとその様子を聞くだけだった。
理由は仕事の事。
昭雄と横田はビジネスパートナーで、
古くから一緒に共同経営をしていた。
でも最近仕事の理想が一致せず、
ずっと小競り合いのような喧嘩が続いていた。
それがその日、爆発したのだ。
義一「で、でもそれなら、あの日一緒にバードウォッチングに行ったってのは…ちょっと変じゃないか?そんなに仲悪かったら一緒に行かないだろ?」
百合子「だから不思議だったの。なんで横田さんが急にあんなふうに丸くなって、パパに寄り添うように来たのか…」
義一「え?…横田さんの方から、一緒に行こうって言ってきたのか?」
百合子「…ええ」(意味ありげな瞳で義一を見つめる)
この時、簡単に想定できた。
仲直りの振りをして、
あの日、病死に見せかけて昭雄を殺害した。
おそらく横田は昭雄の目を盗み、
発作用の薬をあらかじめどこかに隠していた。
そして苦しみ始めた昭雄を逃さないように、
その現場に押さえ付けていたのだろうか。
その時に靴が脱げ、薬の入った瓶もどこかに転げ落ちた。
そして確実に昭雄が死んだのを見届けてから、
横田は改めて昭雄に靴を履かせ、薬の瓶を持たせた。
そしてそのとき急いだ動揺から、
昭雄が左利きだった事を忘れていた。
だから左手に瓶を持たせてしまった。
この状況が横田の誤算だったかもしれない。
岡部警部は、俺達の話をずっと神妙に聞いていた。
ト書き〈数日後〉
それから僅か数日後。
横田が自宅で首を吊って自殺した。
遺書も何も無かったが警察は…
「おそらく罪の意識に苛まれて自決したんだろう」
そう見ていた。
それは横田に逮捕状が出る前日の事だった。
しかし横田の自宅から5000万円が出てきた。
これは荻野昭雄名義の銀行口座から引き出されたお金。
でも警察はまだこれに気づいていない。
そして検死解剖の結果、
横田の体からは微量ながら睡眠薬が検出された。
義一「…これでやっとお前と結婚できるな」
百合子「ええ♪」
解説〜
はい、いかがでしたか?
それでは簡単に解説します。
今回の意味怖ヒントは…
・左手に持った薬の瓶
・靴ひもの結び目
そして、
・ストーリーの流れ
でした。
確かに左利きの人が左手に瓶を持ち、
右手で蓋を開けると言うのは少しおかしいですよね。
特に苦しい時など、わざわざ薬を飲もうとするのに
そんな遠回りをするような人は絶対に居ません。
これは警察の見解通り、
昭雄が亡くなってから誰かが瓶を持たせていたのです。
それに延長する形で、
昭雄が死んだ時に履いていた靴の結び目。
これも同じく昭雄が亡くなってから、
誰かが昭雄に靴を履かせた証拠です。
ここまで来れば当然、
そのとき昭雄と一緒に居た横田が怪しくなります。
しかしその横田は自宅で自殺しました。
そんな危ない橋を渡ってまで計画を達成したのに、
そんなにすぐ自殺すると言うのも少し妙ですよね?
ここまで言えばもう解るでしょうか?
そう、真の犯人は…
百合子と義一だったのです。
2人は結託して昭雄の殺害を成し遂げました。
薬の瓶と靴の結び目について。
これはもちろん…
「昭雄が左利きなのを知らない人物を犯人にする為」
の工作で、
昭雄の事を誰より知ってる身近な人物、
百合子に疑いが掛からないようにする為でした。
そして最後は語り手。
ストーリーはずっと義一の語り手で進んで行きます。
でも義一がもし部外者なら、
義一の知らない筈の事実まで打ち明けていました。
それは横田の自宅から5000万円が出てきた事。
これは荻野昭雄名義の銀行口座から引き出されたお金。
これには警察もまだ気づいていません。
昭雄はもともと資産家。
莫大なお金があっても不思議じゃないでしょう。
これは昭雄殺害の報酬。
つまり横田は代理殺人を請け負っていたのです。
だから横田も昭雄殺しの犯人には違いありません。
銀行口座を利用しなかった理由は、
お金の動きが警察にバレないようにする為。
義一と百合子はもともと、
横田に昭雄の殺害依頼をしていました。
横田は仕事の理由で昭雄が邪魔でした。
そして義一と百合子も昭雄が邪魔だったのです。
理由は結婚を許して貰えなかった事。
これは…
「これでやっとお前と結婚できるな」
と言う義一の最後のセリフから解るでしょう。
つまり利害が一致した訳です。
更にこれらの事を知りながら、
義一と百合子が警察へ行く描写が無かった事。
つまり義一と百合子は共犯ながら、
真相を知ったところで警察へ行く筈がない…
と言う事です。
横田を殺害したのは百合子でした。
警察が来る前に、百合子は報酬の件で横田宅に訪れます。
その時、横田の飲み物に睡眠薬を盛ったのでしょう。
そして自宅で首を吊らせて殺害。
この時、義一もあとから横田宅へ入り協力しました。
だから真の犯人は、義一と百合子という事になります。
今回は少し複雑だったかもしれませんね。
でも途中経過を見れば、
大抵の人は解ったのではないでしょうか?
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬




