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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

Little兵器~少女が守りたいモノ~

作者: まきお

 寒さが身に染みる、ある冬の午後――。


 凹みが目立つピンク色の水筒を肩から斜めに掛け、宮前心音みやまえここねと名付けられた8歳の少女が1人、公園を歩いていた。


 週末だというのに、園内は他に誰もいない。


「……あっ!」


 短い赤毛を2つに結った心音は丸目を輝かせ、まだあどけない笑顔を見せた。


 いつもなら順番待ちのブランコ。

 真ん中の特等席に座り、漕ぎ始める。


 キィーキィーと音を立てる遊具に揺らされている内に、少女は過去の記憶に招かれた……。




 つい10ヶ月程前まで、心音は毎日公園で時間を潰していた。


 学校の宿題はベンチで済ませ、公園の水道水をおやつ代わりに、晴れの日も雨の日も夕方まで過ごす――。


 これが小学3年生の少女にとって、精一杯の『防衛』だった。


 夕方に帰れば「帰りが遅い」と殴られる。

 帰りが早くても「邪魔だ」と殴られる。


『どのみち殴られるのなら、その回数はより少ない方が良い』

 

 子供ながらにそう考えた心音は、公園へ通うようになったのだ。



 そんな問題を抱える少女の母親は病死している。心音がまだ3歳の時だ。

 親子3人で暮らしていた古い木造アパートの2階で、心音は父親と生活をしていた。

 

 小学2年の夏休み直前、心音の父親は突然正社員だった事務の仕事を辞めた。それ以降定職には就かず、知人の手伝いや日雇いで日銭を稼ぐようになる。


 その頃からだ。ほんの小さなストレスを、父親が少しずつ心音にぶつけ始めた。


 次第に暴力はエスカレートしてゆく――。


 心音の体は短期間でアザだらけになった。

 しかし平日は肌が露出する部位を殴らない為、他人は誰1人彼女の現状を知らない。


 真冬のベランダへ水筒と一緒に放られた時も、外から見えないように『しゃがめ』と指示されていた。


 それでも心音は、他人に助けを求めなかった……。

 精神的に追い詰められる日常のせいで『相談やSOS』等の思考は、既に削がれていたのだ。


 それに僅かながら、まだ『希望』があった事も、少女に対しマイナスに働く。


 仕事を辞める直前に買ったピンクの水筒を、笑顔で手渡してくれた父親の記憶……心音は、約1年間で唯一の嬉しかった思い出をかてに、生命と精神を何とか維持していた。



 過酷な日々が続く、春先の夕方――。

 子供達が帰ったいつもの公園で、心音はその日もブランコを漕いでいた。


 日が落ちる寸前になっても夢中で遊ぶ少女に、声が掛かる。


「帰らないのか? もうすぐ日が沈むぞ?」


 若い声の主は、白肌にスカイブルーの瞳を持つ、10代半ば位の少年だった。

 藍色の軍服、腰には細い剣をたずさえた彼は、銀髪をオールバッグにし、美しい顔を惜しみなく披露している。


「……えっと、イエス?」


 若干緊張気味に、心音が答えた。


「言語は問題ない。日本語で話しているだろ?」


「あっ、そっか! そうだよね……」


「それより家は近いのか? 送ってやるよ」


「ううん、平気だよ! もう少ししたら、お父さんがむかえにくるし……」


 まだ帰りたくない心音は、とっさに嘘をつく。


「そうか……分かった」


 ブランコに背を向けて歩き出した少年が、1度だけこちらを振り返った。


「……なに?」


「いつでも助けに行く――強く願え!」


 お告げらしき言葉を発した後、少年はその場からスッと消えた……。




 奇妙な銀髪少年に出会ってから数日が経過した、土曜日の正午過ぎ――。

 少女の人生は、ここから大きく方向転換をする。


 冷えたご飯と、包丁が使用されていない生キャベツのランチを済ませた心音。

 水筒を肩に掛け、静かにアパートを出ようとした少女は、父親に呼び止められた。


「これから遊びに行こう。心音はどこへ行きたい?」


「?!」


『嬉しい』なんて言葉では、とても足りない。


 暗くて長い洞窟から地上に出たような解放感をどう表現していいのか分からず、心音は恥ずかしそうに小声で答えることしかできなかった。


「ゆっ、遊園地……」


「遊園地だな? もうすぐ『来る』から、少し待っていなさい」


「……クル?」


 心音の疑問を打ち消す様に玄関のドアがノックされ、部屋に小太りの見知らぬ男が入って来た。


「このおじさんが遊園地へ連れて行くから、大人しく言うことを聞くんだ」


 小太りの男に茶封筒を渡された父親が、心音の背中を片手で押す。


「そうかそうか。心音ちゃんは遊園地に行きたいんだね? じゃあ一緒に行こうね。おじさんがそこで何でも買ってあげるよ」


 ニッコリ気味悪く笑う、小太りの男。

 ムリヤリ手を繋がれた心音の全身に鳥肌が立ち、足がすくむ。


「どうしたの? 早く行かないと遊園地、終わっちゃうよ?」


「さっさと行けっ! また殴られたいのか!」


 愛情の欠片も感じない親の顔。

 限界を越えた少女の目に、涙が溜まる。


 (やだ……もうやだよ……お願い誰か……誰か助けてっっ!)



「……遅い! 待たせ過ぎだ!」



 聞き覚えのある声に、涙が引っ込む。


『……()()()お兄ちゃん?』


 驚く心音の前で、銀髪少年が不敵な笑みを浮かべていた。


 心音の手を握っていた小太りの男は、いつの間にかアパートの向かいにある道路脇で血を流し、気を失っている。


「誰だっ! おっ、お前……何処から来た?!」


 何も答えない少年は、畳に座る父親を仁王立ちで睨んだ後、

 慌てて立ち上がるのを見計らって、顔面を1発殴った。


 頬が陥没し、早くも気を失いかけている父親の胸ぐらを掴む少年。

 美しい装飾がほどこされた銀色の銃を彼の頭部に突きつけ、少女に問う。


「どうしたい?」


「えっ? えっ?!」


 唐突に選択を迫られた心音は、パニックになった。


「たっっ、助けてくれ……その子供はくれてやるから……好きにしていい!」


 瀕死の父親から放たれた言葉。

 心音の『希望』は、完全に閉ざされた。



()()()()()いいよ」



 父親に背中を向ける――。

 その直後、少女は黙って銃声を聞いた――。



 住宅地に銃声が響いてから数分後、アパート前に警察車両が続々と到着した。


「家から出るな!」と注意喚起をするパトカー。その後ろに少し遅れて救急車が止まり、隊員達が路上に倒れた小太り男の救護を始める。


「騒がしくなってきたな……場所を移動する。酔うから目を閉じていろ」


「……うん」


 少年が心音の肩に手を乗せる。


 後ろで横たわる父親を一切振り返らずに、心音が目を閉じた瞬間、アパートから2人の姿が消えた――。



 ほんの数秒で、移動が完了。

 少年と心音の移動先は、隣町の郊外に建つ工場前だった。


「ここはどこ? なんか魔法みたい……お兄ちゃんはだれ? 『人間』なの?」


「此処は我々の基地だ。私はリサ・ミトミア……()()は人間ではない。お前には、すでに我々の『進化』を埋め込んである。そろそろ『理解が追いつく』ハズだ。今後の『戦争』については、そこから読み取ればいい」


「……?」 


 リサの説明をまだ上手く飲み込めない心音。

 そんな知能も体格も平凡な小学生女児が、工場を見上げる。


 すると自動でシャッターが開き、中から坊主頭の年配男性が現れた。


「これからは、工場2階にある住居スペースで生活をしてもらう。そこにいるのは今日からお前の父……いや、祖父になる宮前三郎みやまえさぶろうだ。週明けから名字も学校も変わるからな」


「……心音やリサさんはここにいて、ケーサツにつかまらない?」


「我々がこの星の警察にか? 面白い冗談だな? それは絶対にないから安心しろ。後、リサでいい」


 必要事項を話し終えたリサが、足早に工場へ入る。


「行こうか……」


「うん」


 リサに続き三郎の案内で工場内へ入ろうとした時、心音はふと足を止めた――。


「これ……キレイだね」


 心音が視線を向ける工場の敷地内には、野生の諸葛菜ショカツサイが、鮮やかな紫色の花をいくつも咲かせている。


「好き勝手咲く癖に、やたらキレイな花さ。不思議だよ……」


「そっかぁ……」


 その日を境に、少女の好きな色は「紫」になった――。




「心音っ!」


 遠くから自分を呼ぶ声に、心音の意識が現実へと戻る。


「やっと見つけた! 何をしているんだ? もう夜だぞ?!」


 帰って来ない『孫』を心配し、三郎が迎えに来たのだ。


「ごめんなさい。遊びすぎちゃった!」


 ブランコから降りた心音が、ズボンの尻に付着した汚れを手で払う。


「まったく、今日に限って帰りが遅いとはな。ほらコレ……先に渡しておく」


 ぶっきらぼうに、紙袋を手渡す三郎。


「なーに? ……わぁー!」


 袋の中身は、真新しい水筒だった。

 色は心音が好きな淡い『紫』だ。


「今のは凹みもあって、傷だらけだからな……これでよかったか?」


「うんっ! ありがとう……じいちゃん!」


 心音は嬉しそうに、ギュッと水筒を抱きしめる。


「そうか。よかったか……さあ家(基地)に帰ろう。みんなパーティーの準備をして待ってるぞ」


 これから『戦場』と化す、イルミネーションが1つもないクリスマスの街並みを横目に、2人は仲間が待つ基地へ帰った。




 リサや三郎との出会いから約10ヶ月……。


 宇宙人の遺伝子に適合した貴重な元人間『心音』は、いち『兵器』となり、立派に『覚醒』していた。

 強固な肉体。空も飛べるし、スタミナやパワーは組織随一と言われている。


 心音が身を置く宇宙人で構成された巨大組織は、リサが率いていた。

 地球に戦争を仕掛ける宇宙人とは敵同士らしく、戦闘の邪魔さえしなければ、人間も『ついでに』助ける契約を人類と交わしている。


 残念ながら戦場に選ばれたのは、心音の母国でもある日本の首都圏全域――契約に基づき、人間(日本)は土地をリサに空け渡した。

 

 そして運命の時が来る。


 年末――快晴の午後、組織から支給されたパープルのフード付きパーカーを着た心音は、ゴーグルを装着し、日本一高い電波塔の先端で目を凝らしていた。


「うーん、まだ何も見えないよぉー。本当に来るのかなぁ?」


「はい。レーダーが高い反応を示していますので、必ず『特殊能力』を持つ者が乗る、戦艦が現れます。心音さん、危険なのでシールドの中に入って下さい」


 ゴーグルに備わった通信機能を使い、組織本部の女性が心音に指示を出す。


「はぁーい……あっ、きたぁ! アレでしょ?!」


「そうです。お1人で大丈夫ですか? かなりの強敵ですよ?」


「うん! やってみる!」


 通信を切った心音は、首都圏全域をカバーする台形のシールド内に入り、宙に浮いたまま、まだ遠い敵の到着を待った。


 暫くして、敵戦闘機に囲まれた箱型の戦艦が姿を見せる。

 味方戦闘機が攻撃を仕掛け、敵戦闘機と交戦になり『箱』の全貌が見えた。


「……うわぁー! かわいぃぃー!」


 敵戦艦を確認した心音が、何故かうっとりする。


 箱かと思われた戦艦は高さだけでも40メートル以上はある、黒い檻だった。


 その中には灰色のフサフサした毛が全身を覆い、垂れた長い耳と尻尾を持つ、大きな黒目をくりくりとさせた、今まで心音が見た事が無い巨大生物が入っていた。


 檻にはご丁寧に名札が付いていて、大きく『シュシュ』と書かれている。


「へぇー。シュシュちゃんっていうんだー!」


 暫しの間、敵に癒される小学生。

 その横顔ギリギリを、赤い光線が数本通った。


「……ん?」


 とろけ顔を止めた心音の片目が、ピクピクと動く。


 可愛らしかったシュシュの黒目は『赤』に変わり、そこ(目玉)から放たれた光線がシールドを抜けて、高層ビルを複数破壊した。


「グギャァァオオォォ!」


 シュシュが2本の大きな牙を剥き出しにし、雄叫びをあげる。


「やっぱし、かわいくないっっ!」


 心音の顔が即座にむくれた。


 檻の底が開き、シールド上にシュシュが降り立つ。


 衝撃と重さで広範囲にヒビが入り、怪獣は大きな片足で軽くシールドを踏み込んだ。

 防御壁(シールド)もろくも崩れ落ち、巨大生物の体が、そのまま7百メートル程落下する。


 地上目前でムササビの様に全身を広げ、華麗な着地を決めたシュシュが、今度は鼻をヒクヒクさせて何か嗅ぐ仕草を見せた。

 すぐさまその何かに反応をした怪獣は、基地のある南西へ足を向け、街を破壊しながら移動を開始する。


「んもー! 待ってよぉー!」


 20メートル以上ある敵に、その存在をガン無視された小さな戦士(心音)は憤慨ふんがいし、必死で後を追いかける。


「待ってってばっ!」


 顔の前で通せんぼをする心音を初めて認識したシュシュは、コバエを払うかのように手をブンブンと振った。


 怪獣の手にはたかれた心音。

 駐車場に並ぶ車へ、背中からダイブする。


「いったぁい! もう、おこったからねっ!」


 ペシャンコに潰れた車から体を起こして、再びシュシュの前に浮く少女。


「これでどうだっ!」


 心音はパンチやキックを、連続で繰り出した。

 しかし全ての攻撃を食らって体が揺らされ、時折目眩も起こしている様子だが、決定的なダメージをシュシュに与えられない。


「きゃあっっ!」


 シュシュは攻撃を繰り返す心音の足を指先で掴み、そのまま道路や高層ビルに、何度も彼女を叩きつけた。


「うっっ! くっ!」


 少女は血を吐きながらも、気を失わないように何とか堪える。



「心音ぇぇぇー!」


 叫び声と同時に、南西から大きな光の玉が飛んできて、シュシュの肩を直撃した。


 たまらず悲鳴を上げ、怪獣が心音を離す。


「……じぃーちゃん?!」


 着地をした心音が空を見上げる――。

 そこには機関砲を搭載した、深緑色の瓢箪ひょうたん型戦闘機に乗る、三郎の姿があった。


「心音っ! 大丈夫か?!」


「うん。でもじーちゃん、逃げて! なんかおかしいの!」


「なぁーに! もう1発入れて楽にしてやるさ! 心音は隠れていなさい」


「……わかった」


 祖父に従い、心音はひとまずシュシュの後方に建つ、ビルの影に隠れる――。


 三郎はシュシュの周りを幾度も旋回した。

 敵が目を回したタイミングで、もう1発の機関砲を腹に放つ。


 思惑通り、光の砲弾はシュシュの腹にしっかり命中する。

 でもやはり少し痛がるだけで、ダメージは受けていない。


「くそっ!」


 再度旋回を始めた戦闘機が、とうとうシュシュの手に捕まった。


「ヤメてっ!」


 心音がシュシュの背後から助けに飛ぶが、長い尻尾に勢い良く弾かれる。


 ビルに打ちつけられた心音は、自身の背中で窓ガラスを割り、そのまま室内の壁に頭を打って気を失った――。




「……」


 意識を失くした心音の脳が、再び過去の記憶を呼び起こす――。



 初めて三郎と出会った日――。

 心音は工場2階の住居内でダイニングベンチに座ったきり、ずっと黙り込んでいた。


 それが男性と2人になることへの抵抗感なのか、父親を亡くした(殺した)ショックからなのか、本人もよく分からないまま、ただ急に言葉が出なくなってしまったのだ。


「ジュースとかなくてな。ホットココアならあるんだが……それでもいいか?」


 心音が小さく頷くと三郎はキッチンに立ち、貰い物のスティックココアをマグカップに入れる。

 ダイニングに甘い薫りが漂い、心音の前に暖かいココアが置かれた。


 ただずっと目の前のマグカップを見つめる心音に、三郎が「冷めないうちに飲みなさい」とうながす――。

 心音は彼をチラ見した後、マグカップを両手で包むように持った。


 その様子に少し安堵し、テーブルを挟んだ向かいの席に座った三郎が、ゆっくり声を出す。


「何も話さなくていい。私に気をつかう必要もない。お前さんは子供だろう? 泣くのも、笑うのも、怒るのも、もうガマンをするな……それくらい、全部俺が受けてやる」


 自分の台詞に照れ臭くなり、窓の外を眺めていた三郎が「ズルッ!」っと鼻をすする音を聞き、心音の顔を覗く。


 目からポロポロと涙を流して、嗚咽おえつのような声と鼻水を出し始めた少女に、彼はそっとティッシュの箱を差し出した――。




「ギッ……ギギィー」


 記憶の再生が終わり、ビルの中で倒れていた心音の耳が、握り潰される戦闘機の音を微かに拾う。


 反射的に、少女の目がカッと開いた。


 怒りで震える体――。

 気持ちを落ち着かせる為に、心音は深呼吸をする。


「じーちゃんを……じーちゃんをはなせぇぇぇー!」


 三郎の戦闘機がバラバラに砕ける寸前、ビルの窓から小さく、そして強烈な拳が、シュシュの首側面に放たれる。


 その衝撃で、ついに強敵(シュシュ)が大きくグラついた――。


「えぇーいっ!」


 地上に降りた心音は、すぐさま10メートル以上の助走をつけて高くジャンプをし、追加攻撃としてシュシュの顎を蹴り上げる。

 強烈な攻撃に目を閉じた巨大生物は、凄まじい音と煙を立てて仰向けに倒れ、ピクリとも動かなくなった――。


 シュシュの手から離れた三郎を、心音は空中で戦闘機ごとキャッチしてから、フワリと地上へ降りる。


「じーちゃんっ! ケガは?!」


「ああ。多少骨は折れたが大丈夫だ。ありがとうな、心音……カッコよかったぞ?」


「エヘヘッ!」


 三郎に頭を撫でられた心音は、満面の笑みを浮かべて嬉しそうに笑った……。


 こうして1つの戦闘が幕を閉じた――しかし戦争はまだ、始まったばかりだ。


 目尻に皺を寄せる祖父を見て、心音は決意する。


『じーちゃんと、なかま(組織)をぜったいに守るんだ!』



 人間の心を持つ『小さな兵器』は、新たな家族を手に入れた。


 地球を守る為じゃない……自分の小さな幸せを壊さない為に、少女はこれからも戦い続けるのだ――。


 完


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[良い点] 心音…(T_T)。 本編から来ました。 [気になる点] もう一人、14歳のヒロインがいますよね!?
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