私死にかけます
転生したは良いけれど何処に進めば良いかわからない私はその場に座って考えていると気づいたら後ろには全長28メートルぐらいの大蛇が襲いかかってきた。
私は、咄嗟に両手を怪獣化したが大蛇の牙が両手を貫いて激痛で意識が飛びそうになる。
痛い! 痛い!
でも、ここで意識を失ったら食われちゃう!
私の脳裏には“死”という単語がまとわりついて必死に大蛇の牙を掴んで握り潰して両手から引っこ抜いた。
大蛇は再び私に襲いかかってきたが私は襲いかかってくる大蛇の勢いを利用してカウンターの蹴りを大蛇の下顎に向けて打つと見事に命中して洞窟? の天井の方まで飛ばされるとそこにあった鋭く尖った岩は頭を貫かれてズルズルと落ちて轟音と共に地面に叩きつけられた。
私は念には念を入れてへし折った牙を大蛇の目に刺した。
すると、大蛇はもがき苦しんで死に絶えた。
やっター…
私は、大蛇を倒して喜ぼうと両手をあげた瞬間、体が痺れて前に倒れこんだ。
何が起きたの!?
私は何が起きたのか分からず混乱していた。
このままじゃまずい!
私の直感がそう警告している気がして大蛇の折れた牙の部分に向けてゆっくりと徐々に進んで大蛇の口の中に入ると徐々に意識が遠退いていく。
すると、
【条件を満たしました レイディルマは『スキル』 『毒耐性大』と『スペシャルスキル』 『レイディルマ』を獲得しました】
私の頭に直接語りかける謎の声に反応する形で起き上がった。
そして、自分の両手を見て驚いた。
何と両手にあった傷が綺麗に無くなっていたのである。
何が起きたの!?
とりあえず『鑑定』!
【レイディルマ
個体名 なし
『スキル』 『鑑定』 『擬人化』 『毒耐性大』
『スペシャルスキル』 『レイディルマ』】
ん!?
何この『スペシャルスキル』って!?
【『スペシャルスキル』 超絶レアな『スキル』
そのものだけが持つことが出来る特別な『スキル』のこと】
へぇー! よく分からん!
それよりも『レイディルマ』ってなによ!?
【『レイディルマ』 怪獣レイディルマをもっした『スキル』
権能 『超回復』 『能力再現』 『能力部位再現』 『解析』 『暴食』 『強欲』】
はぁ-!?
何このぶっ壊れ『スキル』!?
こんなのあって良いの!?
それよりも疲れたぁ!
なんだか眠く…
私は、大蛇との死闘で疲れはてその場から一歩も動く事ができず座り込みそのまま大蛇の口の中で眠りについてしまった。
一方…
レイディルマがいる洞窟内では、
「待ちやがれ」
一人の男が叫んだ。
叫んだ男の後ろには複数の松明を持った男達が二人の女性を追いかけていた。
一人は大人の容姿の女性ともう一人は少女の容姿の女性を追いかけていた。
二人の女性は一心不乱に男達から逃げる為に奥へ奥へと走っていった。