表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/78

閑話①

 皆さん、誤字脱字の報告、ありがとうございます。

 前回で一章が終わりと言うことで、閑話をいくつか挟みつつ、二章の書き溜めを増やします。


 私の5万人記念配信から、数週間。私は5万人記念と同じく、事務所の防音スタジオに居た。


「よし、配信のセッティングはできたぞ」

「こっちも、機材の用意は出来ました!」

「買い出しもおーけー。物資は足りる、はず」


 フィリップ、いろは、瞳と共に。

 今日は、私の5万人記念で明かされた(バレた)軽音楽サークルのメンバーでのコラボ配信が行われる。すでに告知は4人からされており、トゥイッターの反応も悪くなかった。

 『シェヘラザード』。これが、私達のユニット名であり、バンド名でもある。


「私も、今日の流れはある程度作れた。さて、打ち合わせを始めよう」


 今日の配信の準備は、4人での分担だった。配信の枠やセッティングを行うフィリップ。その他の機材の用意をするいろは。配信中に摘まむ軽食や、飲み物を用意する瞳。そして、配信の大まかな流れ等を決める私。


「って言っても、美旗が司会進行するんだから、俺達はそれに従うぜ?」

「私達3人でやる時は、打ち合わせとかしなかったからね」

「なるようになる」

「お前らなぁ……」


 打ち合わせをしようと声を掛けた私に対し、3人が口々に言う。


「はぁ、まあ時間も無いからな。始めてのコラボだし、気楽に行こうか」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 安曇野王国国営放送


 【シェヘラザード】カラオケ大会【コラボ】


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 あれから小一時間。フィリップのチャンネルで、コラボが始まった。


「どうも、皆の者。フィリップ・安曇野だ。今回は、このメンバーで、カラオケ大会をやっていく」

「どうもー、タイムスリッパーの椿いろはです!」

「未来人、勿忘瞳。ども」

「もう少し溜めるとか出来ないのか?諏訪美旗です」

「てなわけで、美旗。後は司会よろしく」

「チャンネル主、もう少ししっかりしろよ。では、私達『シェヘラザード』の初コラボ、このメンバーでやっていきますね」


[待望のコラボ!]

[苦しゅうない!]

[苦しゅうない!]

[四分の三イツメン]

[先生最初から治安悪くて草]

[いつユニット名決めたの?]


 配信を緩く始めたフィリップ。それに続くように、私達も緩く挨拶をする。なお、苦しゅうないはフィリップの挨拶に対する掛け合いだ。前口上も用意したのだが、使う機会はなかった。私がフィリップ達と居るときは、基本的にラフな話し方をしている。それもリスナー受けは悪くないようで、「治安の悪い先生」として通っている。


「今日は『シェヘラザード』初コラボと言うことで、カラオケ大会だ」

「ヒューヒュー!」

「わー!」

「ぱちぱち」


 私のセリフに合わせて、3人が適当に賑やかす。


「このためにわざわざ机とソファーを用意して貰ったんだよ!」

「全く、スタッフに無茶振りをしないで頂きたいですね」

「マネージャー達、苦笑いしてた」


 防音スタジオは、前回から内装が変わっており、ど真ん中に机とソファーが置かれている。フィリップの「カラオケっぽく」と言う発言に対し、応接室のソファーを皆で運び込んだりと大変だった。


「それでは、順番はくじ引きで行きましょう」

「ちな、罰ゲーム用にニッカも買ってきた」

「先に決めた順位になったら一口づつ飲むよー」

「おっしゃぁ!美旗、負けないからな?」


[草]

[地獄絵図が今から見える]

[先生がこういうのに乗るの、始めてかも]

[仲良いなぁ]

[完全に大学生のノリ]

[えっ?]

[もしかして回し飲み?]

[ちゃんと紙コップ用意してあるのか]

[なんかフィリップが負けそう]

[何故か指定された順位だけを取り続けそう]


 私が、1から4までかかれた紙を折り、紙コップに放り込んで、何番かを聞く。フィリップは1、いろはが3、瞳が4を選ぶ。順番は、私、いろは、フィリップ、瞳になった。


「では、一番目は私ですね。端末を」

「よーし、美旗先輩に歌って欲しい曲をコメントで打ち込んで!」

「おい、いろは!勝手に変なことするな」

「はたさん、はたさん。『RE:I AM』だって」

「瞳まで……」

「よし、一週目はガンダム縛りにしよう!」

「はぁ、わかったわかった」

「取り敢えず、最初は最下位が罰ゲームだな」


 端末を手に取ったところで、いろはが勝手にコメントからリクエストを募集し始める。どうやら、5万人記念と同じ曲のリクエストが多かったらしく、瞳が告げる。それに悪ノリをして勝手に縛りを決めるフィリップ。


[おっ、リアイアムきちゃ]

[5万人記念、本当にうまかったからな]

[先生が歌ってる間に3人がコメントを読むのか]

[ユニコーン!]

[先生とフィリップはともかく、いろはちゃん達は歌えるのか?]

[いろはちゃんと瞳ちゃん、ハモってるw]


 私が歌い始めると、3人がコメントに反応しながら賑やかしを始める。フィリップが所々で有名なセリフを言ったり、いろはと瞳がサビに入る前に「ユニコーン!]と叫んだり。

 私が歌い終わると、ガンダム談義が始まる。


「やっぱり、ユニコーンカッコいいよね」

「わかる」

「ずみさんが布教してきた理由がわかる」

「私としては、最初に見たガンダムだから思い入れがあるな」

「じゃあ、次は私ね」


 次に歌ういろはに端末を渡す。どうやら歌う曲は決まっていたようで、直ぐにマイクを持って立ち上がった。


「SEEDか」

「いろは、いつもそれ歌う」

「最後のオープニングですね」

「さあ、行くよ?『BELIEVE』!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 2ndstreet『シェヘラザード』を語るスレ


名無しの語り部 ID:

 この4人、仲良いよな


名無しの語り部 ID:

 教え子の私としては、治安の悪い先生が見れて満足


名無しの語り部 ID:

 一週目、ガンダム縛り

 先生:Re:I Am (ユニコーン)

 ハイカラ:BELIEVE(SEED)

 未来人:フリージア(鉄血)

 王子:ignited - イグナイテッド(Destiny)

 罰ゲーム:王子


名無しの語り部 ID:

 いろはちゃんと瞳ちゃんがガンダム好きだったのは意外


名無しの語り部 ID:

 ユニコーン!


名無しの語り部 ID:

 個人的には、BELIEVEで瞳ちゃんが「やめてよね。本気でケンカしたら、サイが僕に敵うはずないだろ」って言ってたのが草


名無しの語り部 ID:

 先生が歌上手い→解釈通り

 いろはちゃんが歌上手い→解釈通り

 瞳ちゃんが歌上手い→解釈通り

 フィリップが歌上手い→解釈違い


名無しの語り部 ID:

 止まるんじゃねぇぞフィリップが完全詠唱できるのも、それで瞳ちゃんが笑わないのも地味に凄い


名無しの語り部 ID:

 切り抜き上がってた

 フィリップ「それが大人の特権だ」

 先生「知れば誰もが望むだろう!君のように成りたいと!君のようで在りたいと!」

 いろは「お父さん。わがままを……許してくれますか?」フィリップ「許す……心に従え!」

 瞳「やめてよね。本気でケンカしたら、サイが僕に敵うはずないだろ」

 原作のどの辺のセリフかも注釈ついてた


名無しの語り部 ID:

 二週目、魔法少女縛り

 未来人:Catch You Catch Me(CCさくら)

 王子:コネクト(まどマギ)

 先生:Starlog (プリヤ)

 ハイカラ:DANZEN!ふたりはプリキュア(ふたプリ)

 罰ゲーム:王子


名無しの語り部 ID:

 さっきからまとめ助かる


名無しの語り部 ID:

 王子「こにゃにゃちわ~!」


名無しの語り部 ID:

 何だか凄いムカついて草


名無しの語り部 ID:

 フィリップ「射精の百倍気持ちよかったぜ!お前もやってみろよ!」

 こいつさぁ……


名無しの語り部 ID:

 先生「お前……」

 いろは「先輩……」

 瞳「ずみさん……」

 全員引いてて草


名無しの語り部 ID:

 なぜかフェイトの好きな2人組の話に


名無しの語り部 ID:

 先生→ウェイバーとイスカンダル(Zero)

 いろは→麻衣とジャック(Apocrypha)

 瞳→龍之介とジル・ド・レェ(Zero)

 変態→綺麗なワカメとドレイク(EXTRA)


名無しの語り部 ID:

 なんか瞳ちゃん闇深くて草


名無しの語り部 ID:

 フィリップが変態呼ばわりで草


名無しの語り部 ID:

 先生「最後のシーンが好きですね」

 いろは「2人には幸せになって欲しかった」

 瞳「一番幸せになっちゃいけない2人が一番幸せに死んでってたのが印象に残ってる」

 フィリップ「不可能を可能にする女と強化の組み合わせが単純に好きだ。あと、本編でもワカメが好き」


名無しの語り部 ID:

 三週目、ランキング縛り

 王子:Lemon

 ハイカラ:高嶺の花子さん

 未来人:命に嫌われている

 先生:God knows...

 罰ゲーム:王子


名無しの語り部 ID:

 何でフィリップばっか罰ゲームなんだ……


名無しの語り部 ID:

 フィリップベロンベロンで草


名無しの語り部 ID:

 ベロンベロンでもちゃんと歌うの草


名無しの語り部 ID:

 そのうち吐きそう


名無しの語り部 ID:

 フィリップ「酒は呑んだら吐かねぇ……それが俺の忍道だから!」

 先生「フィリップってなぜかどれだけ呑んでも吐かないんですよね」

 いろは「まだニッカ半分残ってるよ?」

 瞳「そろそろ、終わりにしよ?」


名無しの語り部 ID:

 いろはちゃん鬼畜で草


名無しの語り部 ID:

 何で……何でフィリップばっか罰ゲーム引くんだよ!ほろ酔いの瞳ちゃんが見たかったのに……


名無しの語り部 ID:

 いろは「それじゃあ残りは美旗先輩がイッキね」

 先生「ふざけるなよ……」

 瞳「イッキ、イッキ」


名無しの語り部 ID:

 そう言いつつちゃんとイッキする先生草


名無しの語り部 ID:

 何で一気飲みして少しも酔わないんだ……


名無しの語り部 ID:

 ※先生は特別な訓練を受けています。真似しないで下さい。


名無しの語り部 ID:

 三時間の長丁場……


名無しの語り部 ID:

 二次会ドン!


名無しの語り部 ID:

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 椿いろは@二次会


 次は先生のチャンネルで二次会!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


名無しの語り部 ID:

 雑談コラボか。先生がブランデー持ってきてるっぽい


名無しの語り部 ID:

 オタールってブランド?のナポレオン?のエスカルゴ?ってやつらしい


名無しの語り部 ID:

 なんかおしゃれなのは伝わってくる


名無しの語り部 ID:

 フィリップ「俺にも頂戴」

 先生・いろは・瞳「水飲んでろ」

 草


名無しの語り部 ID:

 さて、見きり発車みたいだし、どれだけ続くか……


名無しの語り部 ID:

 あの、まだ続いてます……


名無しの語り部 ID:

 一瓶飲み干すまでって……


名無しの語り部 ID:

 最初の30分ぐらいでいろはちゃんも瞳ちゃんもリタイアしたのに、延々と飲み続ける先生


名無しの語り部 ID:

 先生「香りが良いですね。いつまでも飲んでられる」

 瞳「はたさん……、一人で飲みきった」

 いろは「相変わらずののみっぷりですね」

 フィリップ「俺にも一口」

 先生・いろは・瞳「水飲んでろ」

 草


名無しの語り部 ID:

 やっと終わったか


名無しの語り部 ID:

 長かった……

 でも瞳ちゃんのほろ酔いが見れたので、ヨシ!


名無しの語り部 ID:

 見逃したから誰か切り抜き頼む

 お読みくださりありがとうございます。次回は12月21日更新予定です。気に入ってくださったら、ブックマークと評価をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ