甦る記憶((((;゜Д゜)))
恐ろしい夢にうなされて、目が覚めた。
・・・・えらいコトになった・・・・
全てではないけど、自分におきた、空白の10年間の出来事をおもいだしてしまった!!
「僕は昔、ゆっこさんに殺されている!」
殺されている・・・・と言ってもこうして生きているのだから、(殺されかけたけれど、何とか一命はとりとめた)という状況か?
どんどん記憶が甦ってくる。
そうだ、あれは10年以上前のコト・・・・
14歳の僕は、「カオス」という宗教団体の熱心な信者の一人だった。
ー14年前ー
もう嫌だ!
この教団は狂っている!!
ゼウースと呼ばれる教祖は、自分の意にそぐわない信者達を「浄化」と称してもう何人も殺害している。
先日も、偶然その現場を目撃してしまった
(;・∀・)
一日でも早く逃げなければ・・・・
でも・・・・どうやって?・・・・
もうこの【オリンポス】
と呼ばれる建物の敷地内で生活して一年以上、一回も外の世界に出たことはない。
正直、此処がどこかも正確にはわからない。
しかし、ぐずぐずしているといつ自分が
「浄化」される番になるかわからない。
何とかしなければ・・・・
そんなある日、僕はゼウースから直々に呼び出しをくらった。
うわっ!怖い((( ;゜Д゜)))
遂に僕の番に・・・・
いやいや、まてまて!僕はゼウースに楯突くようなことを言った覚えは全くない。
脱走を企ててはいるけれど、他人に話したコトすらない。
落ち着け、落ち着くんだ!
びびっていたら、かえって失敗して
本当に「浄化」されてしまうかもしれない・・・・
恐る恐るゼウースの部屋に通されると・・・・
『お前が山田か?』
「はっはい!!」
『ゼウースである!!』
「は・はーーー!!」
『山田は今年、何歳になる?』
「14歳でございますぅ」
『うむ、このオリンポスでは、一番若いのう』
「ははーー!」
『お前"アテーナ"の事はしっとるよな』
「勿論でございますぅ」
"アテーナ"というのは、ゼウースの一人娘のコトだ。
話をしたことはないけど、とにかく気が短く、気に入らない者には、たとえ相手が大人であろうと殴る、蹴るの暴力を振るうと噂の、教団員泣かせのオテンバ娘だ。
『なあ、山田。最近のアテーナは、ワシの言うこともろくに聞かんと、教育係のロシア人と一緒になって、乱暴狼藉やりたい放題なのじゃ・・・・
あの子は後々ワシの位を継ぐ人材。このままでは他の教団員への示しがつかん。
ここは一つ、此処では一番、年の近いお前があの子の話し相手になってやり、少しでも心を解きほぐしてやってはくれないか・・・・?』
驚いた、目が点になった!
あの恐ろしいゼウースも、やはり人の親。
自分の娘には甘く寛大、そして手を焼いているのか!
しかし・・・・
『どうじゃ!やってくれるか?』
ううっ!!!厄介そうだ〜!引き受けたくない!
だが、断る!という選択肢は
有る筈もない・・・・(´△`)
「うううっ・・・は、はい、お引き受けいたします・・・・」
『おおっ!そうか!世話をかけるのう・・・・
だが、気を付けておけ、もしもアテーナを泣かしたり、変なコトを吹き込んだりした時は・・・・』
「した時は・・・・?」(;・∀・)
『浄化じゃ!!!』
「ひぃ!ヤッパリ!!」
((((;゜Д゜)))
こうして僕は、まだ九歳になったばかりの【オテンバ時期教祖】の子もり役+教団の(なりたくもない)最年少幹部になってしまった
(^_^;)
(続きます)