ケンカ入籍( ´△`)
・・・・・・・
ふぅ、なんて女だ!今日会っていきなり
「一緒になって!」
なんて・・・・
からかっているのか、取り敢えず自殺を止めるのが第一と、口からデマカセの"おためごかし"を言っているのか・・・・
はたまた、何か狙いがあるのか、この先に危険な罠があるのか、ないのか?
ふ、ふ、ふ、面白い(´∀`)
どうせ捨てる命。
その罠が何なのか、確かめてから死んでも遅くはない。
そもそもこの娘、僕が"今すぐ結婚しようか"と言ったらどうするのだろう?
なんぼなんでも今から役所に行って婚姻届を出せるわけない、この娘だって親も親戚も、兄弟だって居るだろう。
こんな大事なこと、勝手に決めて良い訳がない。
そう思うと、ちょっとイタズラ心が沸いてきた(^q^)
「よし、そこまで言うならこの命、あなたにあげるけど、ひとつだけ条件がある!」
「なんでしょう?」
「今、この足で役所に行って婚姻届を出そうじゃないか!」
「そうしましょう」
彼女は、いともかんたんにそう言った・・・・
まさか、そう来るとは思っていなかった僕は焦ってしまったが、こうなった以上、後には引けない!
「ぐぬぬ・・・・どうなっても知らんぞ!!」
「どうもなりませんよ。籍が入るだけです」
「よーし!いってやらぁー!!」
(*`Д´)ノ!!!
「それでは、コレを使って下さい」
そう言うと彼女は保証人の欄に知人の名前の入った 婚姻届 を出してきた。
「用意が良いなーー!」
(/ロ゜)/
うう・・・・来てしまった・・・・区役所(´△`)
コッチはビビりまくりなのに、向こうは全然の余裕ヅラ。
「おいっ!本当に提出からな!!」
「どうぞ」
「どうぞ・・・・ってお前、これ出しちゃったら冗談じゃ済まんぞ!後で泣こうが謝ろうが・・・・」
(遮って)
「あ〜〜もう、本当、情けない!!今しがたまで死のうとしていた男が、ココまで来てからどうのこうのと、そのへっぴり腰!これはもう、死ぬ、死ぬ、なんてのもアヤシイもんで、本当はイイ歳こいての"かまってちゃん"・・・・」
「ナニーーー!!言った、言った、言うちゃならんこと言ったなぁ!!出してやるよ、出してやらぁ!!」
「おお!出してみぃ!」
!!バンッ!!
うわっ!やっちゃった!
受付の職員さんが
「おめでとうございます」
とか言っている・・・・(^_^;)
さっき出会ったばかりの女性なのに!
結婚っていっても、こんなに簡単にできるんだ・・・・
しかし、さすがにあの娘の余裕ヅラにも、少しは焦りが・・・・
と、振り向いて見ると・・・・
ーぽろ・・ぽろー
うわっ!泣いてやがる!!
(/ロ゜)/
「ほら見ろっ!言わんこっちゃない!・・・・今から二人で謝って、取り消しを・・・・」
「いいんです・・・・嬉しいんです!!」
「えっ?」
「やっと出逢えた、やっといっしょにいられる・・・・もう離さない、もう逃がさない・・・・貴方が死ぬ時は私も死ぬ時・・・・貴方はもう、勝手に死ぬことも許されません・・・・」
「なっ、何か怖いなぁ・・・・でも、こんなんで良いのかなぁ・・・・」
「良いんですよ。結婚は人生の墓場!自殺したら本当の墓場行き。似たようなもんですから!」
彼女は泣き笑いながら
そう言った。
(続く)