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――THE GAME CONTINUES......!!――

ありそうで無かった、いや、なさそうで無かったR18ゲームの決勝戦、

戦いの幕は切って落とされた!



二人の超絶的な美少女攻略が火花を散らす!


とはいえこの小説はR18ではありません。(ギリギリを攻めています)




安心してお楽しみください!

 蒼月は猛然と走り出した。今日の予定は詰まっている。7人の彼女とデートの約束をしているのだ。

 もちろん貪欲な蒼月は、合間合間にも出来る限り他の女を口説こうと考えていた。だとするなら、行動は極限まで素早く、一秒たりとも無駄には出来ない。

 蒼月は鍛え上げられた自分の肉体をちらっと確認すると、気合を入れてジャンプした。民家のブロック塀を踏み切って、屋根に飛び乗る。蒼月は、目的地までの最短距離をまっすぐに走り始めた。障害物は全て乗り越え、踏み越えるつもりだ。




「おおっと! 早速紗魅ィの神プレイ出た!

 これは体力値を限界突破させた場合にのみ使える特殊移動! これで移動時間を大幅に削ることが出来るぞ!

 物理的に無理、と言われた虹7のワンデイ攻略、見せてくれるのか!

 さて一方、アルカリ三世は昨日までに4人の攻略を終えている! 残りの3人をどう攻略していくのか!」




 魔夜まやは遊園地に向かいながら、水野みずの詩織しおりに電話をかけた。詩織は昨夜一緒に花火を見に行き、そして結ばれた彼女である。

 少し不安げに電話に出た詩織と他愛ない話をして笑わせ、魔夜は電話を切った。

 遊園地の入り口では、英会話学校講師のアルバイトをしている留学生、リィシャ・オレンジが彼を待っていた。名前の通りの鮮やかなオレンジ色のビキニにショートパンツというスタイル。これから始まるプールデートへ気合充分といったいでたちだ。


「Hi! マヤー!」


 魔夜を見つけたリィシャが大きく手を振った。輝くブロンドと豊かなバストが、まぶしく揺れていた。





「さぁ、アルカリ三世がプールイベントに突入だ!

 ポイントには加算されないながらも、前日に結ばれた詩織へのケアは響いたね!

 しかし、その間にも紗魅ィはショッピングモールのイベント二つをクリアし、お堅いOL葉山はやま希美のぞみと、ドイツ人のお嬢様イングリッド・ブラウと一線越えを果たしたぞ! 巻き返せるのか、アルカリ三世!」





 虹光町を一望できる360度の大パノラマ。雲ひとつない輝く景色。


「マヤ! 早く! すごいキレイ!」


 大きく手招きしてはしゃぐリィシャの、輝くブロンドと光を弾く素肌。

 全長777mを誇る世界最大級のウォータースライダーは、その高さから【虹光町七大ランドマーク】の一つに数えられている。

 魔夜は眩しげにリィシャを見上げながら、ゆっくりと追いついた。

 ここからスタートするウォータースライダーは人気アトラクションではあったが、完全予約制・完全入れ替え制という事もあって、前や次の利用者を気にする必要がない。ゆっくりと楽しむ事が出来るのも人気の理由の一つだった。


「じゃあ、ワタシから行くよ! 下で待ってるからネ!」


 リィシャは肉感的なビキニ姿をウォータースライダーに躍らせた。





 ショッピングモールに続いて歓楽街でのデートを二つこなし、蒼月は河川敷に向かっていた。ここまでの道中で、すれ違った大学院生隼人(はやと)とも愛を交わした。虹7の4人と合わせて合計5人を攻略し、残る虹7は3人。まだまだ時間はある。

 それでもなお蒼月は走り始めた。河川敷までのルート上でもデートをこなす必要があるのだ。最も効率の良い移動をし、他にも手を出せる相手を物色したい。

 蒼月は隼人に借りたバイクの置いてある駐車場に着くと、次の目的地に向かってバイクを走らせた。





「これは! 紗魅ィがBLイベントにまで手を出した理由はこれだ!

 隼人のBLイベントの報酬として使用可能になる移動手段【バイク】! これで移動効率は格段に跳ね上がるぞ!

 さぁアルカリ三世は巻き返せるか!? 現在ウォータースライダーイベント真っ最中だ!」





「マヤー! Help! 助けてー!」


 ウォータースライダーのチューブを通して、リィシャが助けを求める声が聞こえてきた。だがその響きに恐怖や緊急性は感じられない。

 大方、途中で止まってしまったくらいの事だろう。


「Hurry! マヤ! 早く助けてよぉ!」


 少し甘えた声。魔夜は一つ苦笑すると、チューブに入り、スピードを殺しながらリィシャを追った。

 十メートルも下ると、カーブの地点で止まってしまっているリィシャが見えた。身体をまっすぐにせず、上体を起こして滑ろうとしたため止まってしまったのだろう。


「マヤ! マヤ!」


 リィシャは魔夜の名を連呼しながら、追いついて並んだ魔夜に喜びと感謝を込めたキスの雨を降らせた。二人がチューブの中で並んでしまうと、露出した素肌が密着する。

 魔夜はリィシャの頭を撫でながら、その身体をしっかりと抱きしめた。繰り返されるキスが、ひとつ長いキスに変わった。


 リィシャの身体が熱を帯び、その息遣いが甘く変わっていく。


 二人の優しく性急な動きは、ゆっくりとチューブの中を滑り始めた。






 ドーム内各所に設置された大型モニタにアルカリ三世のイベントプレイ画面が映し出されている。もちろん会場に入ることができるのは18歳以上に限定され、全世界に配信されている中継も年齢制限によるスクランブルがかけられている。

 厳密な規制をクリアしているだけに、会場や放送では、グラフィック、音声共に余すところなく公開されていた。




「さぁいよいよ佳境に入ってきた最終決戦!

 【紗魅シャミィ・蒼月そうげつ】と【アルカリ三世】、攻略スコアはさらに差が開いている!

 奇跡の大逆転はあるのか!? プレイ時間はあと1時間! 紗魅ィは7人斬りを達成できるのか? いや、何人斬りまでいくんだ?

 さぁ、よそ見している暇はないぞ!」





 残り時間:1時間。


 ――THE GAME CONTINUES......!!――

決勝戦も最終局面に突入!


この戦いの結末が気になる方も、予想が出来た方も、評価やコメント等頂けると嬉しいです!

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