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お兄ちゃん達と一緒に冒険者ギルドの依頼をして過ごしたり道具屋さんのお婆さんとポーションとか錬金術を使う道具を作ったりした。
なぜか婚約者兼恋人役のカイトにデートに誘われたりして時間が経っていた。
成人までに薬師ギルドのランクがAになって錬金術師のスキルもついて初級ポーションは安定して作れるようになった。
もう魔力量が足りなくて倒れることはなくなった。
冒険者ギルドで一緒になった魔法使いの魔法を見て魔法を覚えたりもした。
カイトと護身術を習ったり剣の練習をして身体も鍛えた。
冒険者としてカイトが一緒にいる事で学ぶことも多くある。
コンビを組んで活動をすることで自分の足りないものが見えてくることがある。
私の足りないものを補いたいと言う気持ちが私の中では強くある。
薬は一つではなく他の薬草や効能のある物を足して調合して薬を作る。
ポーションには薬に足りない魔力を注ぎ錬金してポーションへと変化させる。
火力が足りない時には薪を足して火を大きくさせる。
何か足りないものを補ってあげれば変化していく。
試行錯誤して間に合う物や使える物に進化していくんじゃないだろうか。
私1人では足りないかもしれないけど何かを足したら私も変化するんじゃないか。
補ってくれる周りのお兄ちゃん達や薬屋さんのお婆ちゃん達や道具屋さんのお婆さん達に支えられて今、私は生きている。
いつかまた村に帰りたい。
のんびりとあの村で暮らせたらいいなと思う。
ダンジョンがあるから簡易のギルドが村にできたら生活できると思うんだけどね。
そうなるまでにいろいろと村が変わらないとダメだよね。
徘徊する魔物の駆除。
これは早急にしないと次のスタンピードにつながるから退治に行かないとダメな案件だね。
アインスや周りの町との交流。アインスとアハトへは道があったんだよね。
村の復興と冒険者達の勧誘。何か特産品がないとダメだよね。
ダンジョンの攻略。ウッドランドからダンジョンの道の開拓も必要かもね。
村の中に拠点を作る。
家を所有するお金と権利をもらってこないとね。
物資の確保。商人が行き来してお店があると良い。
自給自足ができる環境。畑や家畜を飼育して世話をして生産を行う人材が必要。
こうして考えるだけでも問題がたくさんある。
きっと気が遠くなるほどの年月がかかる事が推察できる。
もしかしたら私が生きている間には叶わないかもしれない。
でも私は諦めない。
できることをして頑張った後に結果がともなわなかったとしても絶対にやらなくて後悔するよりもとことんやり尽くしてから私は後悔したい。
できることを考え前向きに取り組み今できる事の中で最善を尽くす。
そして命の限りが来た時に私は自分で自分を褒めるだろう。
こんなに頑張って生きた自分を誇って笑顔で死んでいけるように。
そうしたらお父さんやお母さんの所に私自身を誇って笑顔で逢いに行ける。
それまでは全力で頑張ります。
目標を掲げて、未来に向けて。
ありがとうございました。子供時代終了です。
子供時代のお話を最後まで読んでいただきありがとうございました。
主人公の決意を持ってここで終了します。
よかったら成人して少し時間が経ったエマちゃんとカイトのお話も
読んでいただけると嬉しいです。(*´꒳`*)
ありがとうございました。m(_ _)m