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子供時代  作者: 岩城
14/15

14,


持って来てくれたおかずにはお祝いの時に出すお魚やおかずやお菓子や果物と並んで行く。


お姉ちゃんは大皿に盛った料理を分けるように取り皿や増えた人のカトラリーを配って行く。コップにワインを注ぎ私にはジュースが用意されていた。


「みんなお祝いじゃから杯を持ったかね。まずは、無事の帰還を祝ってお疲れ様。そして少し伝えてあった予定より早くなったがわたしゃの孫達が結婚する事になった。というかもう、書類だけは出して来たんじゃ。お披露目はまた後日親戚を集めてするから参加してくれ。こちらに祝福を。2人は立って。結婚おめでとう。」


と薬屋のお婆ちゃんはお孫さんとお姉ちゃんを立たせて挨拶とお祝いをみんなから伝えられる。薬屋のお婆ちゃんはみんなを座らせると


「さあ、食べながらでいいからわたしゃの話を聞くんじゃ。エマのお姉ちゃんがうちの孫と結婚したからエマ達みんながわたしゃの孫になったんじゃよ。これからは未成年のエマの後見人の1人として正式に口が出せるようになったんじゃ。わたしゃがエマ達の事を心配して何か手を打っても正式な身内だから、どこからも文句が出ないんじゃ。スタンピードでご両親の事はまだ正確にはわからないんじゃが、以前に承諾の書類も結納品も頂いているんじゃ。その時にあんた達のご両親と顔合わせしてご挨拶をしたじゃ。その時に面倒な手続きとかがないように婚姻手続きを完了したんじゃ。兄ちゃん達にも相談無しでそこはすまなかったと思ってはいるんじゃ。」


と薬屋さんのお婆ちゃんは説明した。


私を見て笑みを浮かべるとお姉ちゃんと目を合わせて困ったように


「エマはちょっと無茶をしたみたいでこっちにも話が回って来てるんじゃ。エマのお姉ちゃんもエマと一緒にポーションの作り方習っていたから道具屋さんに頼んでわたしゃも一緒にポーション作りに行ったんじゃ。こんなお婆ちゃんになっても勉強して来たんじゃよ。お婆ちゃんでもかなりの数を作らないと錬金出来ないポーションをエマは1人で頑張り過ぎたんじゃ。あれは私達2人も一緒に作った事にしておいたが、あれだけを一気に作ったから魔力が持たなくてエマは倒れたんじゃないかね。緊張感のある中でだったから急に来たんじゃ。加減が解るまでは1人で作らずに誰かについて居てもらうんじゃ。」


と注意された。その話を聞いたお兄ちゃんが言った。


「エマは戦場に降りて来られた薬師の神様の化身とか黒髪の女神様とか言われているよ。1人で作る量じゃなかったみたいだ。」


カイトのお姉ちゃんも


「ギルドで納品数を確認してびっくりしたわ。薬屋さんから材料を納品された時にポーションも入っていたかもしれないから聞いて来ると言っておいたらから薬屋さんの方にも事情を確認されていたみたいね。」


と言うと薬屋さんのお婆ちゃんが言った。


「また、エマが孤児で好きにできると思う奴が出ても困ることになるんじゃ。エマを働かせておけば遊んで暮らせると思って結婚したがる奴も出るかもんからカイトに婚約者になってもらうんじゃ。成人したら本当に好きな人と結婚すれば問題はないんじゃ。カイトなら良い虫除けになっていいんじゃないかね。」


「まだエマには婚約者なんて早い。俺は許さん。」


と怒って言うお兄ちゃん


「エマの仮の婚約者を決めておかないと誰か勝手に連れて来られた人にエマを取られるよりいいじゃない。お兄ちゃん、カイトならエマを変な扱いしないし何かあれば怒れば解決できる相手よ。よっぽど他にいい人がいればそれから考えればいいじゃないの。」


とお姉ちゃんが言うとカイトのお姉ちゃんも


「カイトならエマちゃんの事を考えて行動できるしこっちのお話も聞いてくれるわ。あなたが構いたい時に呼んでもすぐに来てくれる相手なんて難しいわよ。変な人に付き纏われたりしないようにカイトが対応するから仮にならいいんじゃないの。」


と言ってカイトが仮の婚約者なるようだ。


書類関係は私が成人するのを待ってから出すが周りには決定していると宣伝しておくとの事です。


主に仕事関係のギルドとかみたいです。


「カイトごめんね。なんかトラブルに巻き込んだみたい。もし私が成人してカイトに好きな人ができたら教えてね。婚約解消するからね。カイトには好きな人と結婚して欲しいからね。気にしないで教えてね。」


と私は言ったらなんかお兄ちゃんが怒って言う。


「カイト、俺の可愛いエマをいらないなんて言わないよな。」


「お兄ちゃん、もしカイトに好きな人ができたらだよ。好きな人同士で結婚した方が幸せでしょう。違うの。」


と私が言うとお兄ちゃんは


「そうだな。」


となんか私を残念そうに見た。周りもなんか妙な雰囲気のまま


「エマはまだ子供なんじゃ。結婚の話は早かったかね。」


と薬屋さんのお婆ちゃんが言った。


「話が変わるがスタンピードの脅威は終わった。エマとカイトを置いてネクスト村付近の調査に行ってくる。長くなるかもしれないけど、お兄ちゃん達は今回の褒賞でBランクになったからどうしても出ないといけない。カイトはエマと残るように今回は報奨金をギルドポイントをやめて報奨金で受け取るように申請して来た。エマは倒れたから療養中にしたからな。」


とお兄ちゃんが言った。薬屋さんのお婆ちゃんがいい笑顔で


「エマはしばらくポーションはあまり作らずに薬に専念するんじゃ。」


と言われて薬に専念する事になった。


お姉ちゃん達がポーション作りで時間がかかり納品が大変だからではないかと聞けば薬屋さんのお婆ちゃんに笑って言われた。


「それは違うんじゃ。エマの勉強の為じゃ。」

いつも読んでいただきありがとうございます。

今、再確認していましたら1話消えていることに気づきました。

申し訳ありません。



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