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おばあちゃんとぼく  作者: みぎわ
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おばあちゃんとぼく

こんにちわ

ぼくは今日も日記を書きます。

まず、最初にびっくりした事を書きます。

パソコンで日記を書くのは初めてだったのだけど、書いていると、文字がかってに漢字になります。

漢字になるとなんだかかっこいいので、すごいなって思いました。

でも、知らない漢字もあって、読みなおすのに時間がかかりました。

おばあちゃんに相談したら、今、ぼくにできることをやっているんだから、そのままでいいんだといわれました。

そういうものなのかな?


お正月が終わりました。

ぼくの家はとても小さいです。

部屋も、おばあちゃんの部屋とぼくの部屋しかないから、お母さんとお父さんと妹は、ごはんを食べる部屋にふとんをしいて寝ていました。

お母さんたちがいた間は、朝起きるともうストーブがついていて、あたたかかったけど、今はお母さんたちがいないので、ぼくがストーブをつけないといけません。だから、まだ寒いです。

おばあちゃんはまだ寝ています。


ぼくが初めておばあちゃんの家に来たときは、おばあちゃんはとても早く起きて、ごはんを作ったりしていました。

でも、ちょっと前の夏に、おばあちゃんは入院しました。

あの時は、びっくりしました。

おばあちゃんはお尻から血を出して、おといれにころんでいました。

お母さんに電話をしたら、救急車がすぐにきました。

それからおばあちゃんは検査をして、でも、すぐに帰ってきました。

でも、それからおばあちゃんは、朝起きるのがおそくなりました。

ぼくは朝のバスに乗れなかったり、ごはんが食べられなかったりして、何回も学校にちこくしました。

バスの運転手さんが、朝、ぼくがいなかったら家に来てくれるようになりました。

ぼくがごはんを食べていなかったら、運転手さんがパンをくれて、バスに乗せてくれました。

それから、ぼくは遅刻をしないようになりました。


学校に行くと先生が、おばあちゃんのことを聞いてくれて、ぼくがまだ寝ていたよ、でも行ってらっしゃいって言ってくれたよ、と言うと、先生は良かったね、と言って頭をなでてくれました。


でも、そんなのはすぐに終わりました。

家の、後ろの山に、ふきっていう草がのびてきたら、おばあちゃんはぼくより遅いけど朝ちゃんと起きるようになりました。

ぼくが、ふきがのびてるよって言ったからだと、思います。

ぼくが学校に行っているあいだに、おばあちゃんはふきをたくさんとってきて、ばんごはんに食べさせてくれました。

土曜日と日曜日には、ぼくもふきをとりにいきました。


ふきは、葉っぱをとって、細いやつだけを食べます。

それにお塩をたくさんふってもみます。そして茹でます。

そしておしょうゆと、ちょっぴりのお砂糖を入れてゆでます。

ほんとうは、おさとうは入れないんだと、おばあちゃんが言いました。

でも、おさとうを入れなかったらぼくが食べないので、入れるようにしたんだって。

おばあちゃんはゆでたふきを、ちょっとずつ分けて、小さな袋に入れて、レイトウコに入れました。

レイトウコにはたくさん、おばあちゃんがゆでたりたいたりした色んなものが小さな袋に入って、入れてあります。

ぼくはその中でも、トマトのやつがいちばん好きです。

でもたくさんあったトマトの袋は、もうちょっとしか残っていません。

もうちょっとしたらトマトを植えるから、そしたらまたたくさん作ろうかねって、おばあちゃんが言ってくれました。


おばあちゃんは今日もふきをとりに行くと言いました。

きっとたくさんのおしょうゆとおさとうで、ゆでて、ごはんに乗せて食べるやつを作るんだと思います。

あと、ばんごはんの魚とかお肉といっしょにたくんだと思います。うれし


おばあちゃんが朝起きなくなった時は、とてもこわかったです。

ぼくはおなかも減ったし、ごはんが食べたくても食べられないし、でもどうすればいいのかわからなくて、こわかったです。

でも、おばあちゃんがまた、朝起きてくれるようになって、うれしかつたです。

ぼくの方が先に起きるけど、おばあちゃんがちゃんと起きてくれて、いっしょに朝ごはんを食べて、バスがとまる所まできてくれます。


ぼくはもう、学校ではお兄ちゃんです。

小さい子のお世話もするし、嫌なやつもいるけど、おばあちゃんが入院して帰ってくるまでは、たくさんの事がめんどくさくて、嫌で、

例えばバスを降りて学校まで歩くときに、小さい子は行列からはみだして、車の道にも出て、あぶないです。

学校では、小さい子が忘れ物をしていたら、先生に教えます。

同じ年のやつは、ひとりいるけど、そういうのをしてくれません。

ぼくばっかりします。

小さい子のお世話をしているときは、いやになります。

なんでぼくばっかりっておもいます。

でも、先生がありがとうって言ってくれると、またしてもいいかなって思います。

そして、おばあちゃんにこんなことがあったよって言ったら、

おばあちゃんはとてもすごくほめてくれます。

ぼくが一番うれしいのは、あんたがおって良かったなぁって、言ってくれることです。


おばあちゃんはぼくが学校のことを話すと、ばんごはんのとちゅうでも、食べるのをやめて、

ぼくをぎゅっとして、あんたがおって良かったなぁって言ってくれます。

ぼくも、おばあちゃんがおってくれて良かったなぁと思います。




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