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おばあちゃんとぼく  作者: みぎわ
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おばあちゃんとぼく

ぼくがおばあちゃんと暮らしている、日記です。

こんにちわ

はじめまして

これを読んでくれる人へ


これはぼくの、日記です。

でも、毎日書いて、先生に見せるような日記ではありません。

ぼくはいま、毎日が楽しくて、うれしい事がいっぱいあるのだけど、

一年とか二年とかすぎちゃうと忘れてしまって、

「あの時こんな事があったよねぇ」

って、おばあちゃんが話してくれても忘れてしまっていて、よく分からないけど、おばあちゃんに返事をする事ができなくなるんだ。

だから、今からでも覚えてる事を、ちょっとでも書いて、自分でくりかえして読み返したりして、忘れないようにしたいんだ。

ぼくのような子供の日記を、だれでも読めるインターネットとかで書くなんて、めいわくする人も居るって、学校で教わりました。

でも、もしかしたら、ぼくが日記を書いて、ぼくの言った事ややった事におばあちゃんを困らせるようなことがあったら、何か教えてくれるひとがいるのも、インターネットだよ、って教えてくれる人がいたので、ここで、これから日記を書きたいと思います。


毎日の日記も書きたいけど、まずはぼくがちゃんと覚えていることから書こうと思います。


ぼくはいま、小学四年生です。

べんきょうはにがてだけど、80点とかをとったテストをもってかえると、おばあちゃんがほめてくれるから、がんばっています。

ちょっと前までは宿題をしていたらおばあちゃんが教えてくれてたんだけど、算数に、割り算?かな?そういうのから教えてもらえなくなりました。

でも、国語や社会は今でも教えてくれます。

おばあちゃんが先生に聞いた方がいいよ、って言うので、分からない事は学校でしゅくだいでも先生に聞くようになりました。

こんなことを書いたらおばあちゃんがだめな人だと思われるかもしれないけど、おばあちゃんは実はすごくかっこいいんです。

おばあちゃんは山の事を、とてもたくさん知っているんです。


ぼくとおばあちゃんはちょっと山の中のほうに住んでいます。

ちょっと、っていうのは、山のてっぺんは歩いていけないくらいとおいし、ふもとの町もバスに乗らないと行けないくらいとおいので、ちょっと、なのです。

ふもとの町には学校があります。

ぼくは毎日バスで通います。

バスがとまる所は家のまえなので、ぼくは毎日そこでおばあちゃんとバスをまちます。

ぼくがパスに乗るとおばあちゃんは家に帰って、

学校がおわってぼくがかえってくると、おばあちゃんはいつも待っていてくれます。

家まではすぐなんだけど、おばあちゃんのポケットには、いつもチョコレートがあって、帰るまでぼくはチョコレートをいつももぐもぐしていました。

おばあちゃんのポケットには、いつもチョコレートがちょっとだけ、入っていました。

それから何年もすぎた今でも、

おばあちゃんがむかえに来ると、ぼくはかならずさいしょに、おばあちゃんのポケットに手をつっこんでチョコレートを見つけていたと、言われてしまいます。


去年のお正月だったと思います。

おばあちゃんの家にお正月でお母さんとお父さんや妹が来た時に、おばあちゃんが話していました。

お母さんにこのことを話したら、「たくさんチョコレートが食べれて良かったねぇ」と笑っていました。

お母さんがわらってくれたので、ぼくもうれしくなって、たくさんお話をしたと思います。

学校のこととか、友達のこととか、おばあちゃんがつくってくれるごはんの事とか。

お母さんはにこにこしながらぼくの話を聞きました。

お父さんは寝てしまった妹を抱っこしながら、おばあちゃんと話していました。

ぼくは、皆がたのしそうなにこにこなので、ぼくも楽しくなりました。


お正月がすぎたら、お父さんとお母さんと妹は、いなくなってしまいました。

おばあちゃんが、またふたりぐらしだねぇと言いました。

でもぼくは、お正月はにぎやかでおもしろかったけど、正直に言うと、みんな妹ばっかり気にしてて、ぼくはつまりませんでした。

妹はにさいになったと言っていたけれど、ぼくができるようなことはいっこもできません。

ごはんはこぼすし、おしっこも時々だったけどパンツでするし。

ぼくはちゃんとできるのに。

でもみんな、いもとうがおしっこをしたりうんちをしたり、ごはんをたべたりすると、笑ってほめていました。

ぼくがちゃんとできていたも、だれもほめてくれないのに。

でも、おばあちゃんだけがほめてくれました。

ごはんぜんぶ食べたね、って、おやさい食べたね

ねるまえにおしっこに行ったの、ほめてくれました。

うんちが出ると今日も元気なうんち出たねってほめてくれます。


だからぼくはおばあちゃんがすきです。

おばあちゃんは、たくさんのことをぼくに教えてくれます。

今は冬だけど、春になったらまた山でいろんなことを教えてくれるんだとおもいます。

去年の冬もたくさん、食べられる葉っぱのことを教えてくれました。

ことしは、何を教えてくれるのかなぁ とっても楽しみです。


また、おばあちゃんが何かおしえてくれたら、日記に書きます。

ほくは忘れっぽいらしいから、ちゃんと書きます。

書いておかないと、ぼくが自分で忘れてしまうから、こまるんです。





読んでくれてありがとうございます。

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