7/76
残り90日
「関係を考えるといったな。あれは嘘だ」
あれから数日間、しばらく何も言わずにアイツ(柏木花蓮)と付き合ってやったが――
「なんで俺と関わるのかまったく分からん……っ!!」
先日からあいつは飽きずに俺の元にやってきた。しかも決まって昼休みに屋上にやってくる。俺が一人だと都合がいいのだろうか。まあ普段の性格と真反対と言っていいくらいに違うから、周囲には隠し通したいのかもしれない。
しばらく思考していると、遠くから扉が開く音がした。
「噂をすればなんとやらだな」
「はあ、やっと昼休みだわ。あー疲れた……なにか言った?」
「いや、なにも」
すると彼女は「あ、そう」と興味を失くし、二人分くらいの距離を開けて座った
後に弁当箱を開けた。もうここで食べることが当たり前になってきた気がする。
「なあ、なんで俺と関わろうとするんだ」
「んー、まだ内緒」
「……俺といると皆から嫌われるぞ」
「いまさら私がそれを気にすると思う?」
「ははっ。それもそうだな」
「自分で言ってなんだけどムカつくなあ!!」
――関係ないが、今日の昼飯はいつもより美味しかった。
残り90日