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彼女の余命は後100日  作者: 凛句リンク
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残り90日



「関係を考えるといったな。あれは嘘だ」


 あれから数日間、しばらく何も言わずにアイツ(柏木花蓮)と付き合ってやったが――


「なんで俺と関わるのかまったく分からん……っ!!」


 先日からあいつは飽きずに俺の元にやってきた。しかも決まって昼休みに屋上にやってくる。俺が一人だと都合がいいのだろうか。まあ普段の性格と真反対と言っていいくらいに違うから、周囲には隠し通したいのかもしれない。

 しばらく思考していると、遠くから扉が開く音がした。


「噂をすればなんとやらだな」


「はあ、やっと昼休みだわ。あー疲れた……なにか言った?」


「いや、なにも」


 すると彼女は「あ、そう」と興味を失くし、二人分くらいの距離を開けて座った

後に弁当箱を開けた。もうここで食べることが当たり前になってきた気がする。


「なあ、なんで俺と関わろうとするんだ」


「んー、まだ内緒」


「……俺といると皆から嫌われるぞ」


「いまさら私がそれを気にすると思う?」


「ははっ。それもそうだな」


「自分で言ってなんだけどムカつくなあ!!」



 ――関係ないが、今日の昼飯はいつもより美味しかった。


残り90日

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