2話 三流魔術師
異次元に飛ばされてしまったキラ。
そこである神と出会う
神から特典をもらったキラだったがその世界では
三流魔術師級程の弱さ?!
『この中から特典を選んでね!』
自称〖神〗からもらった紙には様々なスキル
などが書かれていた
・不老不死
・死に戻り
・女神
など、どっかの物語で見た事あるようなスキルがたくさん並んでいた。
だが、一つだけ変なスキルがあった
「魔王?」
『魔王スキルね!それじゃ頑張って世界を救ってくれたまえ!』
「は?待て!まだ決めてな・・・・・・!」
こうして俺は魔王スキルを獲得した
ここから俺の冒険は始まった
「・・・・・・」
「どこだここ?」
気がつくと俺は見知らぬ森の中にいた
さっきまでいた場所とは違い、周りには生い茂った草木や、鏡のように綺麗な湖があった
「ほんとに異世界とやらに来たのか?」
「俺のいた世界とあんま変わらないような・・・・・・」
「ってか、あのガキ、何の説明もなしに意味分かんない世界に飛ばしやがって・・・・・・」
「ガキじゃない!アベル様よ!」
「?!」
聞き覚えのない声が背後から聞こえた
振り返って見ると銀髪の赤眼女性が立っていた
「誰だテメェ?」
「私はサラ!あなたの監視役よ」
「監視役?」
「あなたがこの世界で好き勝手出来ないようにね」
なるほど。
あくまでこれは罰ゲーム
俺が自由気ままに異世界LIFEをにできなくするための足枷のようなものか
「私が監視役になったからには好き勝手な行動はさせなっ」
ゴンッ!
「痛ったー!ちょっとあんた!何すんのよ!」
うっとうしいかったものでつい殴ってしまった
「偉そうにしてんじゃねーぞ、クソアマ
さっさとこの状況を説明しやがれ」
「誰がアマよ!叩くことないでしょ!
って言うか、私の方が立場が上なんだからもうちょっと敬いっ」
ガシッ!
「そんなことどうでもいいから早くさっさと説明しろ」
۞
サラの話によるとここはベルクレアと言う世界に来たらしい。
この世界では100年前にある一人の魔法使いが
自分の魔術を使って魔物達を召喚したという伝説がある。
「その魔物達はまだ生きてんのか?」
「当たり前でしょ?あなた、何のためにこの世界に来たのよ」
確かに。
俺がこの世界に来た理由は魔王を倒すためだった。
「で?俺は何をすればいい?」
「そうね!まずはこの森を出ましょ!」
この世界のことや、このマゾ女のことなど
分からないことはたくさんあるが、それは少しずつ理解して行こう
۞
──獣人都市ガルリガン──
「ガルガン様、報告です。」
「何事だ?」
「つい先程、東の森にて謎の魔力が出現しまし た」
「新種の魔族か?」
「そこまでは分かりませんでした」
「その森に、速攻派遣隊を出動させろ!新種の魔族だったらこの都市にも危険が及ぶかもしれん!」
「はっ!」
「そろそろ森を抜けるわね」
「魔物なんか一体もいねーじゃねーか」
「キラ、油断しないで」
「・・・・・・」
「なんで俺の名前知ってんだよ」
「私はあなたの監視役よ?知ってて当然じゃない」
星状綺羅、それが俺の名前だ
この名前のせいで昔からみんなに怖がられ
そのため、俺は不良になった
「油断するなって、どういうことだ?」
「あいつらはどこから現れるか分からないってこと」
「あんた、自我能力はどうなってんの?」
「自我能力?ああ、なんかこっちに来る時に特典としてもらったっけ」
そう、俺が不意にポツンと呟いてしまった
謎の特典“ 魔王”
一体どんな魔力なんだろうか
「自我能力って言ったら見れるわよ」
「そういうのは、先に言え」
《自我能力 》
すると、俺の前にスっと自我能力が移し出された
キラ
HP:1350
MP:39700
BP:1090
特技
意識喪失
遊戯人の反則
影の槍
スキル
魔王
・火属性攻撃軽減
・水属性攻撃軽減
・風属性攻撃軽減
・闇属性攻撃強化
・即死攻撃無効
「・・・・・・は?」
これはあれだな。
異世界物でよく見る主人公最強設定のやつだな
最後の即死攻撃無効はどういう時に発動するのだろうか
「けっこう強いじゃない」
「この世界だったら三流魔術師ぐらいよ」
「・・・・・・」
聞き間違いだろうか。今こいつ三流魔術師って言わなかった?これで?このステータスで?
ちょっと待って、この世界の奴らってこんなチート級のステータスより高いってこと?
じゃあ、この世界を支配してる魔王ってそれ以上にヤバいってことか
「勝てる気がしねー・・・・・・」
読んでいただきありがとうございました!
今回は新キャラを出して見ました!
サラは立場的には女神見習い的な立場です!
今後の二人の絡み合いを暖かく見守ってくれると幸いです!