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ミリオタ高校生が異世界へやって来た!  作者: カトユー
対ライノゼ王国戦
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第77話 対ライノゼ王国戦Ⅷ (サーベス攻撃準備)

 ども共通テストを終え、若干気が楽になったカトユーです。(難化しても平均点が変わらないとか謎……)


 今回は戦闘の準備。新しい兵器とか無いですけど、次に繋がる話なのでお付き合いをば。

 翌朝、ハルノリはサーベス攻略作戦の計画について話し合うため部下を集めた。


「まずは情報の共有からか。航空偵察の方はどうだった?」


「こちらです」


 そう言って偵察員は画像を出席者に配り、説明を始める。


「城壁の内部には住居等の区画があり、細い路地がメインです。おそらく無計画な都市拡大が進んでいたんでしょう。

 住居区画の奥には王城、サーベス城があり、そこはかなり堅牢な造りになっています。城壁や砦の数は変わりありませんが、中に居る人の数は桁違いですね。兵士の他にメイドや官僚等も居ると考えられます。

 王城の中心である塔は八方を櫓に囲まれ、中心は高さ50m以上あります。おそらく最後の砦として複数のからくりがあると思われます。」


「塔や城壁は砲爆撃で破壊出来そうか?」


「多少の損害を与えられそうですが、それ以上は無理かと……」


「城壁の厚さは?」


「頂点で3〜5m以上はあると考えられます」


 偵察員の答えに出席者達はざわついた。

 城壁があまりにも厚すぎたのだ。


「爆撃はまだしも砲撃だと辛いだろうな……

何か弱点みたいな所はないか?」


「そうですね……

1つ気になったのは、サーベスには殆ど工場や農地が見られないことですね。王都周辺にも畑が一切ありません」


 確かに、と同意する声が聞こえた。そのまま偵察員の推測が始まる。


「城壁の内部を通る水路がありました。おそらくここを通して各地の物資が運び込まれているのでしょう。サーベス周辺の道路事情もさほど良くないので、水運がメインだと考えられます」


「じゃあ水路を壊せばサーベスに大きなダメージを与えられるのか?」


「おそらく」


「ふむ……

 ならば爆撃は水路を目標に、砲撃は都市を満遍なく攻撃する。これでいこう」


「了解です。部隊構成はデンシア戦と同じで良いですか?」


「構わん、そんなことよりも早く攻撃が開始できるよう準備をしてくれ。

 偵察員は退室してくれ」


 失礼しましたと言って偵察員が出ていく。

 ハルノリは部下の方を向いて今後の動きを伝えた。


「大まかな作戦はさっき言った通りだ。

 P-47による銃爆撃の後、直協機の指示に応じて火砲による全力砲撃を行う」


「了解です」とゲオルグは返す。


「ああ、今回は少し砲の数を減らすよ」


「減らすんですか?」


「少しゆとりを持たせて長時間の砲撃を行いたい」


「長時間とはどれくらいですか?」


「最低でも半日以上」


「はい?

 ……そんなに長い時間行うんですか?」


「ああ。サーベス全体を廃墟にしてやる」


「何故そこまでするんですか?」


「敵国の本拠地、首都は徹底的に叩いておくべきだ。俺達が占領した後、そうでなくても反抗心を持たせないようにするんだ。

 それに戦後処理は後回しだ。やっぱり首都を素早く落として東部戦線に向かう。ベルムス帝国がどうなってるかは知らないが、どこの国も外征、内戦で疲弊している今がチャンスだと思う」


「ではサーベスを後回しにしても良いのでは?」


「サーベスくらいは落としておいてベルムス帝国に強く出られるようにしておいた方が後々楽じゃないか?」


「それもそうですが……」


「戦略爆撃機は出せないんですか?」


 ここで砲兵士官が声を出す。すると周りの将官達も「それがあるじゃないか」と賛同する。


「いや、帝都に置いてきた人員をわざわざ呼び寄せるのは時間の無駄だ。今ある戦力のみでサーベスを攻略する。さっきは素早くとは言ったが、別にそこまで急いでいる訳じゃない。ただ、ベルムスが大敗して、東部戦線から既にライノゼ王国軍が引き返している可能性を考慮しておく必要がある」


「ナルホド……」


「まあ無防備な都市なら砲撃だけでも十分な効果があるだろう」


「それもそうですね」


「では皆、準備を始めてくれ」


「「「了解!!」」」




 会議の後、ハルノリも戦闘の準備を始めた。具体的には兵器や物資の集積である。


「ふう……、これだけあれば十分だよな」


 ハルノリの前には1万発の榴弾がある。榴弾が入っている木箱は無数の山をつくり、異様な光景になっていた。


「あとは榴弾砲だけだね」


 こうしてハルノリは数時間かけて榴弾砲を配置し、弾薬を分配し終わった。


 一連の作業が終わったのは昼過ぎのことであった。これからサーベスへの攻撃が始まる……

 砲兵至上主義な作者。砲兵は「戦場の女神」なんだ!(ソ連兵並)


「ミリ高」に関連する小説を新たに2つ書きました。時間があればこちらもどうぞ。


「ミリオタ高校生が異世界へやって来た!」登場兵器集

「ミリ高」の兵器紹介をまとめたもの。一応最新話までまとめておきました。

https://ncode.syosetu.com/n1461gt/


戦車の歴史 「 ミリオタ高校生が異世界へやって来た!」番外編

タイトル通り戦車の歴史を見ていく話。第一次世界大戦のマークⅠ戦車から始まり、シュナイダーCA、サン・シャモンについてまでを書きました。

https://ncode.syosetu.com/n1733gt/


登場してほしい兵器等があれば感想やTwitterにて受け付けています。

カトユー(小説家になろう)

@RVdX8yzugRufoNT

https://twitter.com/RVdX8yzugRufoNT?s=09


またTwitter等で「#ミリ高」を付けて呟いてもらうと

作者が確認出来ます。

ではまた次回で!

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